農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「ナスの落ち葉床植え」について、ご案内いたします。
この栽培を行いますと、無肥料でナスをたくさん収穫することができ、畑が野菜を作りやすい土壌に変わってゆきます。
木嶋先生ご本人が登場するサイトをページ最後に貼っておきますので、あわせて参考になさってください。
「ナスの落ち葉床植え」無肥料で大収穫できる木嶋先生の裏ワザ栽培
用意するもの(長さ5メートルのウネの場合)
落ち葉 | 量 |
ケヤキ、クヌギ、コナラ、サクラなど複数の落葉広葉樹 | 60リットルのゴミ袋 15袋 |
乾燥したススキ、ヨシ | 落ち葉の量の3分の1 |
落ち葉床の作り方手順
ナスの苗を植え付ける1か月ほど前に、深さ50~70cmの穴を掘ります。
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穴の中に乾燥したススキ・ヨシなどを敷き、その上に落ち葉を重ねます。よく踏み固め土を埋め戻し、ウネを立てます。
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1か月後、普通の栽培と同じようにナスの苗を植え付けます。
落ち葉床の効果
追肥をしなくても旺盛に育つナス
ナスの根が落ち葉やススキに到達しますと、根っこを通じて酸素が供給されますので分解が進みます。
そして微生物が増え、急激に窒素が消化されます。
ナスは一時的に肥料切れのような状態になりますが、やがて回復し、旺盛に育ちます。
ナスの草勢は、普通栽培より強く保たれ、収量は長期間安定します。
3~5年は無肥料で栽培可能に!
木嶋先生によりますと、ヨシや落ち葉などは少しずつ分解されますので、3~5年は無肥料で栽培することが出来ます。
追肥の必要もなくなりますので、炎天下でのきつい作業が1つ減り、身体が楽になりますね。
畑が良い土壌に変化
落ち葉が完全に分解されたあとも、土の保水性と通気性は維持されます。
そのため落ち葉床にした畑は、野菜が作りやすい土壌に変わってゆきます。
木嶋先生の裏ワザ:落ち葉床を毎年つくる
落ち葉床の効果は2~3年、うまくいきますと5年ほど継続しますので、毎年ウネを変えて(位置をずらして)落ち葉床をつくってゆきますと、畑全体を野菜が作りやすい土に変えてゆくことが出来ます。
落ち葉床に植える野菜について
落ち葉床で作る野菜は、葉物野菜、果菜類の苗など 何でも育てることが出来ますが、ナスなど根を深く張る野菜が特におすすめです。
なお、ダイコンやゴボウなど 根が長く伸びる根菜類は、野菜のお肌が荒れたり又根になる場合がありますので、落ち葉床を仕込んですぐの栽培を避け、時間を空けたほうが良いそうです。
特に落ち葉床に向いている野菜 | 落ち葉床を仕込んですぐの栽培を避けたほうがよい野菜 |
深く根を張る野菜(ナス、オクラ、スイカなど) | 根菜類(ダイコン、ゴボウなど) |
まとめ:木嶋先生の落ち葉床づくり
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「ナスの落ち葉床植え」についてご案内いたしました。
乾燥した葉っぱを埋めておくだけで、無肥料で2~3年、うまくいきますと5年も無肥料で栽培することができると言われている落ち葉床は、大変興味深く試してみたくなる土づくりですね。
最後に、木嶋先生が登場する落ち葉床づくりのサイトをご紹介いたします。
写真や絵などで解りやすく解説されていますので参考になさってください。
[木嶋先生の落ち葉床植えサイト]
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