農学博士の木嶋利男先生が紹介されている伝承農法「キャベツとブロッコリーの根切り植え」について、ご案内いたします。
キャベツやブロッコリーの苗を植え付けるとき、根が茶色くとぐろを巻いている場合、それは苗が老化しているサインかもしれません。
老化した苗は、根を切って植え付けますと苗が若返り、害虫にも強くなると言われていますので、参考になさってください。
害虫に強くなる!キャベツとブロッコリーの根切り植え
老化した苗を植えるとどうなるの?
※ 画像はイメージです
老化したキャベツやブロッコリーの苗は、ポットの中でグルグルと”とぐろ”を巻いて茶色く変色しています。
農学博士の木嶋利男先生によりますと、苗をこのまま植え付けますと活着が悪く、害虫の食害を受けやすくなります。
根を切ると苗が若返る理由
キャベツ、ブロッコリーの根を切ってから植え付けますと、新しい根が発生、すなわち「苗が若返り」ます。
キャベツ、ブロッコリーは多年草ですので、根を切ってもすぐに再生し、また、茎からも不定根が出やすい性質がありますので、草勢が強くなります。
そのまま植えと根切り植えの違い
老化した苗と、根を切った苗との違いは、初期は老化苗のほうがよく育ちます。
しかし、時間が経つにつれ、根切り植えの苗のほうが生育がよくなってゆきます。
害虫に強くなる根切り植え
木嶋先生は、キャベツ、ブロッコリーに限らず、弱った野菜は害虫の被害を受けやすいと、紹介されています。
一方で、草勢が強くなる根切り植えは、害虫の食害が少なくなる傾向にあるそうです。
キャベツ・ブロッコリーの根切り植えの方法
1.苗をポリポットから取り出し、根をほぐして土をよく落とします。
2.根を長さ3分の2ほど、ハサミや手で切り取ります。
3.根切り植えは草勢が強くなりますので、やや広い株間をとります(約35cm)
4.根が切断されていますので、苗を植え付けた後はたっぷり水やりします。
活着しましたら、普通の栽培と同じように育ててゆきます。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「キャベツとブロッコリーの根切り植え」について、ご案内いたしました。
根の3分の2ほどを切り取って植え付けますと、苗が若返って草勢が強くなり、害虫の被害も少なくなります。
この方法は 昔農家さんの伝承農法ですので、参考になさってください。
[参考文献]
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