乾燥しいたけの作り方をご紹介いたします。
生のしいたけを天日に干しますと、うま味と栄養をアップさせることが出来ます。
せっかくお得に買った生のしいたけを野菜室で保存しておいたら、カビが生えたり腐らせてしまったというご経験はないでしょうか。
干し椎茸は長期間保存することができ、ご家庭でワンランクアップの調味料になりますので、おためしになってみてください。
「しいたけの干し方」うま味を引き出し栄養倍増!
しいたけの干し方手順
しいたけは、基本的に無農薬で栽培していますので、水洗いをする必要はありません。
1.しいたけの石づきを切り落とします
しいたけの石づき(軸の先の部分)を切り落とします。
スライスして使う場合は、5~6mmほどの薄切りにします。
2.ザルに並べます
しいたけが重ならないように、ザルやカゴなどに並べます。
3.風通しの良い場所に置いて、直射日光に当てます。
丸ごと干す場合は1週間程度、スライスした場合は4~5日が目安です。
4.しいたけの水分が飛んだら完成です。
完全に乾燥させて出来上がりです。
しいたけ干しのポイント
できるだけ、お天気の良い日に干ししましょう。
湿った天気に干し続けますと、空気中の水分を吸ってしまいうまく乾燥できません。
また、しいたけが乾燥してくると軽くなり風に飛ばされることがありますので、ある程度乾燥したら直射日光が当たる室内で干す方法でも良いかと思います。
なお、ほこりなどが気になる場合は、市販の野菜干しネットを使用する方法もあります。
完全乾燥してカビ防止
天日干しのしいたけは、2~3日でしぼんで小さくなってきますので、一見乾燥したと思われるかもしれませんが、密閉容器に入れるとカビてしまうことがあります。
これは完全に乾燥しないうちに保存したため、しいたけに残っている水分によるカビと思われます。
わが家はこれで何度か失敗したことがありますので、最低1週間は乾燥させるようにしています。
干ししいたけの食べ方・保存方法・保存期間
水に戻していただきます
乾燥しいたけを容器に入れて水を入れ戻しますと、非常に香りの高い出汁が出ます。
干からびて小さくなっていた しいたけがマルっと膨らみ元のかたちにもどり、生のしいたけより大変美味しくなっています。
密閉して保存します
干したしいたけは、乾燥剤を入れたジップ式の保存袋に入れたり、密閉容器に入れて保存します。
保存期間の目安は、おおよそ1~2か月です。
袋や容器に湿気が付いていたらうまく乾燥できなかった証拠ですので出来るだけ早めに食べきってしまいましょう。
カビ対策は冷凍保存がGood
カラカラに乾燥させたつもりでも、わが家は何度かカビてしまうことがあったため、ここ最近はジップ式の袋に入れて、冷凍保存をしています。
栄養とうま味がアップする乾燥しいたけ
天日干しで栄養成分が倍増!
干したしいたけは、栄養成分がアップすることをご存知でしょうか?
大分県にある明治10年創業の椎茸問屋「姫野一郎商店」さんの公式サイトで、生のしいたけと乾燥しいたけの栄養成分を比較されていましたのでご紹介いたします。
しいたけ100gあたりの栄養成分
食物繊維 カリウム ビタミンD 葉酸 菌床栽培の生しいたけ 4.2g 280mg 0.4μg 44μg 原木栽培の生しいたけ 5.5g 270mg 1.4μg 75μg 乾しいたけ 41.0g 2100mg 12.7μg 240μg
しいたけを干して乾燥させるだけで、栄養が3~30倍も増えるとは驚きですね。
三大うまみ成分の1つ
干ししいたけに含まれる うま味成分「グアニル酸」は、三大うま味成分の1つです。
グアニル酸は、ほぼ干ししいたけにしか含まれていない うま味成分です。
グアニル酸は生のしいたけより、加熱した干ししいたけに10倍も含まれていると言われています。
したがいまして、干ししいたけを使うとより美味しい料理を作ることが出来るのですね。
さらに、干ししいたけを水に戻した出汁に、昆布の「グルタミン酸」、カツオの「イノシン酸」と合わせて調理しますと、家庭でワンランクアップする最強の調味料を作ることが出来ます。
まとめ
乾燥しいたけの作り方をご紹介いたしました。
生のしいたけを天日干しするだけで、栄養とうま味をアップさせることが出来ます。
干した椎茸は、栄養だけでなく”うま味も倍増”しますので、ご家庭でワンランクアップした調味料をお楽しみいただけるかと思います。
生のしいたけより長期間保存ができますので、ちょっと多めにしいたけを買われた際に、おためしになってみてくださいね。
[関連記事]