ポットで育苗した枝豆の根を切ってから土に植え付ける「根切り植え」について、ご紹介いたします。
この方法は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されているもので、普通に育てる枝豆より苗が若返り、旺盛に生育する効果が期待できると言われていますので、参考になさってください。
苗が若返り、生育が促進する「枝豆の根切り植え」
※ 画像はイメージです
老化したポット苗を若返らせる「根切り植え」
農学博士の木嶋利男先生によりますと、ポットで育てた枝豆は「老化」しますので、枝豆の根を切ることにより 新しい根を強制的に生えさせ、苗を若返らせるとよく育ちます。
植物には、茎葉を茂らす栄養生長と、子孫を残すため花を咲かせて実をつける生殖生長の2つの生長段階があります。
野菜の苗は、ポリポットや作土の下にあるかたい土壌(鋤床=すきどこ)により根域が制限され、根の伸長が停止すると、急激に老化が始まり、生殖生長の準備に入ります。
引用 木嶋利男著「伝承農法を活かす 野菜の植えつけと種まきの裏ワザ」家の光協会
ポットで根っこの伸びが制限され老化した枝豆の苗は、栄養生長から生殖生長に入りますので、畑に植え付けた後の生育が悪くなります。
そこで、根が伸びるのを再開させたり、新しい根に更新させることにより 枝葉の生育が旺盛になります。
枝豆の根切り方法とその効果
枝豆の根切り方法
1.枝豆の苗をポットから取り出し、土をよく落とします。
2.根の3分の1~3分の2をハサミ、手で切り落とします。
3.枝豆の苗を株間30cmで植え付け、たっぷり水やりします。
根切り植えのポイント
一般的な枝豆栽培は、水やりを控えますが、根切りした苗を植え付けた直後は 十分に水を与えましょう。
根切りした枝豆苗の生長と効果
根をカットした枝豆の苗は、初期の生育は悪くなりますが、少しずつ回復して、普通に植え付けた苗より生長が促進します。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「枝豆の根切り植え」について、ご案内いたしました。
ポリポットで育てた枝豆の苗は、根の張りが制限されますので、見た目以上に老化しています。
畑に植え付ける際、根っこを1/3~2/3ほど切断して植え付けることにより、苗が若返り 生長が促進する方法ですので、参考になさってください。
わが家は、枝豆の根切り植えで育てていますが、毎年 元気に育っております。
[参考文献]