2022年から、エンドウ豆のコンパニオンプランツ栽培を記録してゆきます。
コンパニオンプランツは、農学博士の木嶋利男先生が紹介されているものを用いますので、参考にしていただきましたら幸いです。
エンドウのコンパニオンプランツ
タマネギ
互いが助け合って冬越しする
農学博士の木嶋利男先生によりますと、タマネギはマメ科植物と相性がよく、互いに根っこを張るため 霜柱が立ちにくくなり、寒さによるダメージを受けにくくなります。
病気にかかりづらくなります
タマネギは「ネギ属」で、根に共生する菌が抗生物質を出すのだそです。そのため、エンドウは立枯草などの病気にかかりづらくなります。
害虫忌避に効果的
春先になり暖かくなってきますと、エンドウにアブラムシなどの害虫が付きますが、同時にテントウムシやアブラバチ、ヒラタアブなどの天敵も増えるため、タマネギの害虫を防ぐ役割も果たしてくれます。
生長促進の効果
さらに暖かくなってきますと、エンドウの根っこに付く根粒菌が活発に窒素を固定しますので、畝の土が肥沃になります。
その結果、タマネギは肥沃になった土から養分を吸収して玉が大きくなります。
クリムソンクローバー
マメ科の緑肥植物であるクリムソンクローバーは発芽率が良く、種をまいて一週間ほどで芽が出ます。
寒さから守る役割
クリムソンクローバーの種をウネにばらまきしておきますと、地表をおおうように草丈の低い状態で越冬しますので、そら豆・エンドウ・タマネギを寒さから守ってくれる働きをします。
益虫を呼び込んで害虫対策
3月になりますとクリムソンクローバーは急速に生長して、ほかの雑草が生えるのを防いでくれます。
クリムソンクローバーにはアブラムシなどがびっしり付きますが、テントウムシなどの益虫のすみかに変わりますので、エンドウに付くアブラムシを捕食してくれます。
生育促進効果
マメ科のクリムソンクローバーの根は根粒菌が共生しますので、空気中の窒素を固定し土が肥沃になります。
そのため、エンドウ・タマネギはその養分を利用して生育が促進します。
ボリジ
エンドウ・タマネギのコンパニオンプランツに「カモミール」も有効ですが、個人的にハーブのボリジも効果的ではないかと思っております。
アブラムシの天敵を呼び寄せる効果
ハーブのボリジには、アブラムシの天敵であるアブラバチを呼び寄せる性質があります。
ボリジがアブラムシに吸汁されますと、ボリジ自身がシグナルを発してアブラバチを呼び寄せます。
アブラバチはアブラムシの体内に産卵し、寄生されたアブラムシは最後には死にますので野菜に付くアブラムシの密度が下がります。
ボリジを畑に植えておきますと、ミツバチなどの訪花昆虫も呼び寄せますので、畑の野菜の受粉の手助けになります。
なおボリジはエディブルフラワーで、葉やお花を食べることができます。
ルッコラ
エンドウは栽培期間が10月~5月と長期に渡ります。
その間に、ルッコラを育てる方法もあります。
[詳細]2回収穫できる!ルッコラ・エンドウのコンパニオンプランツ栽培法
2022年_エンドウのコンパニオンプランツ栽培日記
2022年10月
2022年10月27日
10月の下旬に、エンドウの種をまきました。
今年はスナックエンドウです。
畝に溝を掘り、種を1粒ずつ10センチほど間隔を空けて、種をまきました。
自然農を営んでおられる山岡亨さんが、スナックエンドウはサヤエンドウなどに比べると蔓がモジャモジャと繁茂しないので、株間はあまり空けなくても良いかもしれないと述べられていました。
実際、昨年 わが家がスナックエンドウを栽培した際、間隔が空きすぎてもったいないと思っていましたので、今年はつめて種をまいてみることにしました。
2022年11月
2022年11月12日
雨がまったく降らない晴天続きでしたので、11月に入ってから1日おきに潅水しました。
すると、水やりをし始めてから2~3日後に、芽が出ました。
—引き続き、レポートいたします—
まとめ
エンドウ栽培の関連記事を、参考になさってください。
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[参考文献]