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病害虫を防ぎマルチになる「エンバク」のコンパニオンプランツ栽培

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「エンバク」のコンパニオンプランツ栽培について、ご案内いたします。

イネ科の燕麦(エンバク)は、飼料などに利用される穀物です。

これを野菜のそばに植えますと、バンカープランツ(おとり作物)として野菜に付く害虫を駆除してくれる役目を果たします。

また枯れたエンバクはマルチとして利用することができ、夏の雑草対策、冬の防寒対策に役立ちますので、参考になさってください。

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病害虫を防ぐ「エンバク」のコンパニオンプランツ栽培

天敵がすみかになるエンバク

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エンバクを畑のウネや通路で育てますと、バンカープランツ(おとり作物=天敵温存植物)となってクモやテントウムシなどがたくさん集まり、「害虫の天敵のすみか」になります。

クモなどは害虫をエサにしますので、野菜の害虫被害が軽減される効果が期待できます。

害虫が寄り付かなくなる効果

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モンシロチョウやコナガはアブラナ科の野菜に産卵し、幼虫のアオムシやコナガが葉を食い尽くします。

ところが、モンシロチョウやコナガはエンバクを嫌って近寄らない性質がありますので、害虫被害が少なくなる効果が高まります。

また、育っているエンバクを刈り取り、土の中にすき込みますと、土の中の病害虫を防ぐ効果もありますので、最後まで有効に活用することができます。

エンバクは刈り取って土の中にすき込んだあとも、微生物の分布を改善させる働きがあり、病害虫を防ぐ効果があります。

アブラナ科野菜の病気予防に

エンバクは、アベナシンという抗生物質を分泌しますので、ハクサイやキャベツなどのアブラナ科野菜の「根こぶ病」を防ぐ効果があります。

マルチになる「エンバク」

マルチングに最適なエンバク

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敷きワラは1束でも結構なお値段がしますね。

エンバクはイネ科の植物ですので、枯れた頃に刈り取りますと、ワラを収穫することができ、「敷きワラ」として利用することができます。

乾燥対策としてマルチングが欠かせない野菜に、エンバクのワラが役立ちます。

雑草・防寒対策

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敷きワラは、春から夏は野菜の雑草対策になり、寒い季節は防寒対策になります。

木嶋先生は、とくに雑草の対策という視点で見ますと、エンバクは枯れてからも雑草防除というコンパニオンプランツの役割をはたしているといってよいでしょう。と、述べられています。

エンバクの栽培ポイント

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アブラナ科野菜

モンシロチョウやコナガが付きやすいキャベツや白菜を栽培するときに、エンバクを畑の通路や野菜の株間に植え付けて育てますと、害虫が近寄らない効果が高まります。

エンバクは、草丈が数十センチにのびますので、風の通り道に植えますと、害虫の飛来を抑える効果も期待できます。

エンバクのほかにも活躍する「おとり作物」

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エンバクは病害虫を防ぎ、マルチとして使える優秀なコンパニオンプランツですが、そのほかも「おとり作物」として野菜と混植すると良い植物があります。

本ページ最後の関連記事『「おとり作物」バンカープランツの種類と栽培例をご紹介します』を、参考になさってくださいね。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、エンバクを使ったコンパニオンプランツ栽培についてご案内いたしました。

アブラナ科野菜の病害虫を防ぎ、マルチや緑肥になる「エンバク」は、わが家の野菜づくりの戦力になっています。

エンバクの種はお手頃価格で購入することができますので、おためしになってみてください。

[参考文献]

木嶋利男著 コンパニオンプランツで野菜づくり (ひと目でわかる図解)(主婦と生活社)

[関連記事]

「おとり作物」バンカープランツの種類と栽培例をご紹介します

[エンバクの種]

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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