家庭菜園 初心者の方が作りやすい玉ねぎのオススメ品種について、ご紹介いたします。
玉ねぎの品種は一般的に、極早生・早生・中生・晩生と4つに分類されており、サラダなどの生食向きのものは早生品種で栽培期間が短くなります。
一方で、翌年まで食べられる保存性の高いものは中生・晩生品種で、栽培期間が長くなります。
今回は、それぞれの品種の特徴、家庭菜園で初心者の方が育てやすい品種についてご紹介いたしますので、参考になさってください。
玉ねぎの品種について
玉ねぎは、大きく分けて4つの品種があり、極早生(ごくわせ)、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)と呼ばれています。
●極早生(ごくわせ)品種・●早生(わせ)品種
一般的に、新玉ねぎと言われているのが「極早生品種」「早生品種」です。
家庭菜園の初心者の方が、種まきから玉ねぎ栽培を始められる場合は、極早生品種や早生品種がおすすめと言われています。
メリット | ・栽培期間が短かく、早い時期から収穫することができます。 |
・辛みが少ないものが多く、サラダに使うことができ、葉ごと食べられるものもあります。 | |
・比較的トウ立ちしづらいです。 | |
デメリット | ・保存性が低いので、長期保存には向きません。 |
●中生(なかて)品種
早生と晩生の中間で、栽培期間は早生品種とほぼ同じです。
メリット | ・早生品種より貯蔵性が良く夏まで保存できるものもあります。 |
・一般地では夏野菜の栽培に取り掛かる前に収穫することが出来ます。 | |
デメリット | ・晩生品種のような長期保存はできません。 |
●晩生(おくて)品種
晩生は、早生品種にくらべますと最長で2~3か月ほど栽培期間が長い品種です。
メリット | ・長期間保存することができ、品種によっては翌年3月頃までの貯蔵が可能です。 |
・火を通すと甘味が出ますので、炒めものや煮物に最適です。 | |
デメリット | ・栽培期間が非常に長いので、畑の畝を長期間占有することになります。 |
・辛味が強いものが多く、サラダなどの生食には不向きです。 |
※ 地域によって種まき時期・収穫時期が異なります。
家庭菜園で初心者が作りやすいおすすめの玉ねぎ
家庭菜園で初心者の方でも育てやすい品種を、ご案内いたします。
こちらは、シェア畑の菜園アドバイザーさんが紹介されているものを参考にさせていただきました。
品種 | 名称 | 特長 |
極早生品種 | トーホク 超極早生玉ねぎ | ・甘くみずみずしい ・苦み辛みが少ない ・病気に強い ・生食に向く ・保存性は低い |
早生品種 | ソニック | ・耐病性につよい ・球が締まり食べ応えあり ・8月頃まで貯蔵できる |
中生 | O・P黄 | ・貯蔵性に優れ、活着が良い ・1個300gに育つ ・年内の貯蔵が可能 |
晩生 | ケルたま | ・貯蔵性に優れ翌年3月まで貯蔵可 |
※ 品種のご案内は 新しい情報が分かり次第、随時更新いたします。
玉ねぎ栽培の疑問ワード
「薹立ち(とうだち)」について
玉ねぎ栽培で、「薹立ち」という言葉を耳にされたことがあるかと思います。
薹立ちとは、抽苔(ちゅうだい)のことで、栽培している玉ねぎが生長し、収穫時期に近づいてきた頃に、花茎が伸びる現象のことです。
花茎が伸びた玉ねぎは、子孫を残すスイッチが入り種を作ろうとしますので、球が大きくならず、かたい芯のようなものが出来てしまうので、味が落ちます。
トウ立ちさせないポイントは、お住いの地域に沿った時期に種まきをすることで、早くまいてしまいますと、苗が大きくなり過ぎてトウが立ちやすくなります。
玉ねぎの「セット栽培」について
玉ねぎのセット栽培とは、冬季に新玉ねぎを収穫する栽培法です。
品種はおもに「シャルム」「はやて」「マッハ」などの極早生品種を使い、3月頃に玉ねぎの種をまき、5月頃に球をいったん収穫します。
収穫した小さな玉ねぎは、夏の間 涼しい日陰で貯蔵して、8月~9月頃に球を植え付け、12月頃に大きくなった玉ねぎを収穫します。
玉ねぎのセット栽培は、真冬に貴重な玉ねぎを収穫することが出来ます。
新鮮な玉ねぎで、秋の戻りカツオのたたきなどをお楽しみになってみてくださいね。
ご参考:固定種・消毒なし・加工処理をしていない玉ねぎの種を販売している種苗店
わが家が利用している、おすすめの種苗店です。
たねの森
https://tanenomori.sakura.ne.jp/catalogue.html
つる新種苗
https://tane.jp/
野口のタネ
https://noguchiseed.com/hanbai/
まとめ
家庭菜園で初心者の方が作りやすい玉ねぎのオススメの品種について、ご紹介いたしました。
玉ねぎの種類はとても多く、どれを栽培したらよいか悩んでしまいますね。
家庭菜園では、栽培期間が短い極早生・早生品種が育てやすいと言われていますので、おためしになってみてください。
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[参考サイト:農家直伝!家庭菜園ライフ]