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お花の色で害虫対策!虫を誘引する色・嫌う色をご紹介いたします

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野菜に付く害虫は、好きな色と嫌いな色があることをご存知でしょうか。

害虫は、お花の色で誘引されるもの、反対に その色を嫌って寄り付かなくなるものとがあります。

今回は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「お花の色で害虫対策する方法」をご案内いたします。

畑のところどころに害虫が嫌うお花を植えますと、景観が良くなり、害虫を駆除してくれる益虫も集まってきますので、参考になさってください。

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害虫を誘引する色・嫌う色

畑やガーデニングなどで野菜を栽培される場合は、野菜のそばに害虫が誘引されやすい色のお花を植えたり、道具などを置かないようにするのがポイントです。

この章では、木嶋先生が紹介されている害虫を誘引する色と、嫌う色をご案内いたします。

注意!害虫を誘引する「赤色」

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赤い色に誘引される害虫は、タバコガ、ヨトウムシですが、これらの害虫は「黄色」を嫌う性質があります。

注意!害虫を誘引する「黄色」

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黄色に誘引されるおもな害虫は、アブラムシ、コナジラミ、テントウムシダマシ、ハエなどです。

注意!害虫を誘引する「青色」

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青色に誘引されるおもな害虫はアザミウマです。

害虫が誘引される色と、被害に遭いやすい野菜

誘引される色 害虫 被害に遭いやすい野菜
赤色
タバコガ アオイ科 オクラ
アブラナ科 ブロッコリー、カリフラワー、キャベツなど
イネ科 トウモロコシ
ウリ科 ゴーヤ、ズッキーニ、スイカなど
キク科 レタス類
ナス科 トマト、ナス、シシトウ、トウラガラシ、ピーマン、パプリカ、ジャガイモなど
マメ科 ラッカセイなど
ヨトウムシ アオイ科 オクラ
アブラナ科 キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、カリフラワー、小松菜、ミズナ、チンゲンサイ、ダイコンなど
ウリ科 キュウリなど
ナス科 ジャガイモ、ナスなど
シソ科 シソ
セリ科 ニンジン
ネギ属 ネギ、タマネギ
バラ科 イチゴ
黄色
アブラムシ アオイ科 オクラ
アブラナ科 カブ、ブロッコリー、ミズナ、ミブナなど
イネ科 トウモロコシ
ウリ科 キュウリ、スイカ、マクワウリなど
キク科 ゴボウ、シュンギク、レタスなど
サトイモ科 サトイモ
ナス科 トマト、ナス、シシトウ、トウラガラシ、ピーマン、パプリカ、ジャガイモなど
ネギ属 アサツキ、ワケギ、タマネギ、ニンニク、ネギ、ラッキョウなど
コナジラミ アブラナ科 カリフラワー、キャベツなど
ウリ科 キュウリ、スイカなど
ナス科 トマト、ナス、シシトウ、トウラガラシ、ピーマン、パプリカなど
マメ科 インゲン、エダマメなど
テントウムシダマシ アブラナ科 ハクサイなど
ウリ科 キュウリ、カラスウリなど
キク科 ゴボウ
ナス科 トマト、ナス、シシトウ、トウラガラシ、ピーマン、パプリカ、ジャガイモなど
マメ科 エダマメなど
ハエ アオイ科 オクラ
アブラナ科 カブ、キャベツ、チンゲンサイなど
ウリ科 カボチャ
キク科 シュンギク、レタス、ゴボウなど
ナス科 トマト、ナス、シシトウ、トウラガラシ、ピーマン、パプリカなど
マメ科 インゲンなど
 

青色

 

アザミウマ ウリ科 キュウリ、スイカなど
キク科 シュンギクなど
キジカクシ科 アスパラガス
ナス科 トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、トウガラシなど
ネギ属 アサツキ、ワケギ、タマネギ、ラッキョウなど
バラ科 イチゴ

『参照サイト』
やまむファーム
・野菜の病気対策と害虫対策「タバコガ類の種類と駆除法」
マイナビ農業

害虫が嫌う色

害虫が嫌う色 害虫
赤色 モンシロチョウ、コナガ
黄色 タバコガ、ヨトウムシ

花の色で行う害虫対策!

この章では、害虫対策になるお花をご紹介いたします。

害虫の習性を活かし、嫌う(寄り付かない)色のお花を野菜のそばに植える方法ですので、参考になさってください。

赤色「サルビア」

モンシロチョウやコナガは、おもにアブラナ科の野菜(キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、カブ)に卵を産み落とし、卵から孵った幼虫が葉を食害します。

これらの害虫は赤色を嫌いますので、野菜のそばにサルビアを植えますと 寄り付かなくなる効果があります。

サルビアの開花時期は 6月~10月頃ですので、秋野菜を育てる頃、害虫対策にちょうどよいお花になります。

おすすめの品種は、夏の暑さに強い「サルビア・スプレンデス」です。

黄色「マリーゴールド」

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タバコガ、ヨトウムシは黄色を嫌いますので、マリーゴールドを植えて対策します。

マリーゴールドは、気候にもよりますが 4月~12月頃まで開花しますので、長期間にわたって害虫対策をすることが出来る頼もしいお花です。

なおマリーゴールドは、土壌病害を引き起こすセンチュウの密度を下げる効果もありますので、おすすめしたいお花です。

センチュウの密度を下げるのに効果的な品種は「アフリカンタイプ」です。

青色「ブルーサルビア」

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アザミウマは青色に誘引されますので、被害にあいやすい野菜の被害を避けるために、離れた場所に植え付けるのがおすすめです。

ブルーサルビアも耐暑性に強く、6月~10月頃までと開花時期が長いので、家庭菜園やガーデニングにおすすめのお花です。

黄色い花に付くアブラムシについて

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農学博士の木嶋利男先生によりますと、気温が上がってくる春先に アブラムシは野菜に着地・吸汁して増殖を始めるのだそうです。

そのアブラムシがウイルスを持っている場合、野菜がウイルス感染してモザイク病などの病気にかかりやすくなります。

しかしながら、野菜に付く前に別の植物を吸汁した場合、アブラムシは「無毒化」となり、野菜を吸汁しても病気にかからなくなるのだそうです!

他の作物に身代わりになってもらいますと、野菜を単体で栽培するより病害虫の被害のリスクが低くなる効果が期待できます。

わが家は、センチュウ対策として、マリーゴールドをおもにナス科の野菜と一緒に育てておりますが、ある日おびただしいアブラムシが付いているのを発見しました。

黄色に誘引されてアブラムシが大量に付いたのでしょうか、それでもトマトやナスは病気になることなく 最後まで美味しい実を付けていたと感じています。

 野菜の病害虫被害から身代わり・おとりになってくれる植物を、「おとり作物=バンカープランツ」といいます。

番外編:木嶋先生の裏ワザ!アブラムシをバケツで退治する方法

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この章では、木嶋先生が紹介されているユニークなアブラムシ対策について、ご案内いたします。

アブラムシは黄色を好み嫌い※1ますので、その習性を活かした害虫対策です。

方法はとても簡単で、黄色いバケツに水を張り、畑に置いておくだけで、たくさんのアブラムシがバケツの中に飛び込んで溺れ死にます。

※1 誤字訂正(2023年5月9日)

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「お花の色で害虫対策する方法」をご案内いたしました。

害虫は、色によって誘引されたり 寄り付かなくなりますので、その習性を活かして害虫対策をすると面白そうですね。

畑のあちこちに害虫が嫌うお花を植えますと景観もよくなりますし、害虫を駆除してくれる益虫も集まってきますので、病害虫に強い畑に近づいてゆけると思います。

薬剤を使わずに、植物の力で野菜づくりをしてゆきたい方におすすめしたい害虫対策ですので、参考にしていただきましたら幸いです。

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[参考文献]

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お花キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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