スポンサーリンク

家庭菜園で畑を耕す時期について|昔農家さんに学ぶ秋耕起と春耕起

hatake,tsuchidukuri (★)

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、家庭菜園で畑を耕す時期について、ご案内いたします。

有機栽培では、野菜を植える2~4週間前に 畑を耕して、たい肥を施し、ウネを立てるのが一般的ですね。

今回は、伝承農法「秋耕起・春耕起」を、ご紹介いたします。

昔農家さんは、秋と春に 耕し方を変えて、丁寧に土づくりを行い、土壌の地力を引き出していたそうです。

現在、家庭菜園を行っている私たちにも応用できる方法ですので、参考になさってください。

スポンサーリンク

家庭菜園で畑を耕す時期について

有機栽培の土づくり

20210126_N_une2

一般的に、有機栽培の土づくりは、春の野菜を育てるにあたり、2~3月頃から土を耕し、たい肥を施し、ウネ立て作業を始めるというイメージがありますね。

そして、それ以降は 苗を植える2~4週間前に畑を耕して、たい肥を施し、ウネを立てて野菜を育ててゆきます。

昔農家さんの土づくり

農学博士の木嶋利男先生によりますと、昔農家さんは、翌年を見越して晩秋から年内に土づくりを始めていたのだそうです。

土づくりの目的は、土壌の地力を引き出すために行います。

そのために、畑を耕し、土の中の微生物のエサとなるたい肥や腐葉土を施して、土を熟成させます。

それでは 次の章で、昔農家さんが秋と春に行っていた土づくりをご紹介いたします。

この方法は、家庭菜園を行っている私たちも実践できる方法ですので、参考になさってください。

昔農家さんに学ぶ秋耕起と春耕起

昔農家さんは、晩秋に畑を耕す「秋耕起」、春に畑を耕す「春耕起」を行い、それぞれ耕し方を変えて、ていねいに土づくりを行っていたそうです。

秋耕起と春耕起の効果

1.秋耕起のあと、土が自然に耕されます。
2.地力が高まります。
3.春耕起で、春の野菜が自然によく育ちます。

昔農家さんに学ぶ秋耕起

Farmer,solar-heat-disinfection,kanokoshi

秋耕起について

秋耕起は、いわゆる「荒起こし」「天地返し」と呼ばれるもので、場合によっては、たい肥や腐葉土を施して耕します。

―荒起こし―
畑や田んぼの土をスコップなどを使い、大きな塊のままひっくり返すように掘り起こし、そのまま放置します。
―天地返し―
畑や田んぼをスコップなどで深く耕し、下層の土を表層の土と入れ替える土壌改良の方法です。

秋耕起のメリット

kanokoshi-2

秋耕起(荒起こし)を行った後、霜が立ったり、乾燥したりを繰り返すことで、土の塊が細かく砕かれ、自然に土が耕されます。

秋耕起のやり方

① スコップで、土を深さ30cmほど深くまで掘ります。

② 塊のまま、放置します。

冬の間、日光や風や寒さに当たり、凍結と解凍を繰り返し、土が自然にほぐれることがポイントです。

③ スコップを使い、地表側と地中側の土が逆さになるようにひっくり返します。

この時、たい肥や腐葉土などをまいて荒起こしを行いますと、豊富な有機物が供給されて、土が肥沃になります。

昔農家さんに学ぶ春耕起

rake-1

秋耕起に対して、春耕起は 浅く耕し、土の塊ができないように細かくならす程度にとどめます。

春耕起のやり方

春に 栽培を始める前に、もう一度 耕します。

深く耕さず、深さ10cm程度にならします。

春耕起は、地表近くの土に空気が供給されて、微生物が活性化し、土に蓄えられていた養分が野菜に供給されやすくなります。

春耕起で気を付けたい点

春耕起は、深く何度も掘り返しますと、養分が早く抜け、土が痩せやすくなりますので、深さ10cm程度にならす程度にします。

昔農家さんに学ぶ、病害虫を発生させない土づくりの方法

昔農家さんは、病害虫が発生しやすい畑の病原菌やセンチュウを減らす工夫を行っていました。

この方法は、木嶋先生も紹介されている土づくりですので、参考になさってください。

アブラナ科の野菜を土にすき込む土づくり

cabbage

辛み成分で土を消毒

キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどのアブラナ科野菜を収穫した際に出る残渣(ざんさ=葉、茎、根など)を細かく切って 土にすき込みますと、病原菌や悪いセンチュウが少なくなると言われています。

アブラナ科の野菜には、辛み成分「グルコシノレート」が含まれており、これが土の中で分解されますと、「イソチオシアネート」という気体に変化します。

この気体には殺菌作用がありますので、畑の病原菌や悪いセンチュウを減少させることが出来ます。

秋耕起と同時に行えるメリット

cabbage-28

キャベツやブロッコリーなどを収穫した後、残渣が出る時期は11~12月頃です。

この残渣をすき込んで 秋耕起を行いますと、土づくりと病害虫対策を同時に行うことが出来ますので、一石二鳥です。

※ 残渣の出る時期は、地域によって前後します。

効果的な病害虫

・ジャガイモの「そうか病」の発生を抑えることが出来ます。
・土壌害虫「センチュウ」の被害を減らすことが出来ます。

まとめ

cabbage-35 (★)

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、家庭菜園で畑を耕す時期について、ご案内いたしました。

伝承農法「秋耕起・春耕起」は、家庭菜園でも応用することが出来ます。

昔農家さんが行ってこられた丁寧な土づくりを、現代の私たちも継承してゆきたいですね。

なお、木嶋先生ご本人が解説されている土づくりのページがございますので、下の参考記事、『畑の土を極める「冬耕起と春耕起で土づくり」』をご覧になってみてください。

[参考記事]

野菜づくりweb magazaine  「畑の土を極める「冬耕起と春耕起で土づくり」

[関連記事]

キャベツの残渣処理の方法|収穫した後は土に鋤き込んで病害虫を予防しましょう

[参考文献]

木嶋利男著「昔農家に教わる 野菜づくりの知恵とワザ

created by Rinker
家の光協会
¥3,250 (2022/09/26 12:07:04時点 Amazon調べ-詳細)
425956644X
スポンサーリンク
キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら丁寧に暮らしてゆくことを目指しています。

スポンサーリンク
カジトラ