農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「インゲンの育て方のポイント」について、ご案内いたします。
今回ご紹介する栽培は、比較的 栽培期間が長いインゲンマメの特性を活かしたもので、収穫中のインゲンマメの株元に種をまいて 若い株に更新し、長期間採れるようにする方法です。
若い株にバトンタッチすることで、高品質の実を長く収穫することができる栽培ですので、参考になさってください。
ずっと収穫できる!インゲンの育て方|株元連続まきで長期間採れる方法
インゲンマメの特性を活かした「株元連続まき」
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「インゲンの株元連続まき」は、収穫中のインゲンマメの株元に種をまいて若い株に更新し、長期間採れるようにする方法です。
地域によって異なりますが、インゲンマメは 温暖地の場合、4月中旬~7月下旬まで種をまくことができます。
そこで、最初の株は まだ気温が低い4月中旬にポリポットに種をまいて、5月中旬に苗を植え付けます。するとこの株は、6月終わり頃から収穫することができるようになります。
※わが家は今年、つるなしインゲンを栽培しております。
そして7月の上旬に、ツルが支柱のてっぺんまで伸びましたら、株元に新たな種をじかにまいて、2回目の株を育ててゆきます。
栽培期間が可能な間に、高品質の実を収穫
インゲンマメは、通常 主茎のあと、側枝からも収穫します。
しかしながら、側枝から収穫する頃には ツルが混み合い、採りごろの美味しいインゲンマメが見つけにくくなり、収量も減ってきます。
またインゲンマメの特徴は、株が若いうちは草勢が強く、サヤが大きくなるのも早いですが、老化してきた株は肥大が遅くなり、さらには病害虫の被害が受けやすくなってきます。
そこで、一番初めに育てた株の主茎からの収穫が終わったタイミングで 側枝は伸ばさず株元を切って取り除き、二回目に種をまいた株へとバトンタッチをすることで、高品質のインゲンマメを長期間にわたって採ることができるようになります。
3回目の栽培も可能
栽培可能期間中であれば、2株目の生育途中で、さらに次の株(3回目)の種を株元にまくことも出来ます。
古い株の根はそのままで
古い株は、主茎からの収穫が終わりましたら株元から切り取ります。
この時、古い株の根は引き抜かず、そのままにしておくのがポイントです。
新しい株の根は、古い株の根にそって伸び、より広範囲に根を伸ばすことが出来ます。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「長く収穫できるインゲンの育て方のポイント」についてご案内いたしました。
この栽培は、比較的 栽培期間が長いインゲンマメの特性を活かしたもので、収穫中のインゲンマメの株元に種をまいて 若い株に更新し、長期間採れるようにする方法です。
若い株にバトンタッチすることで、高品質の実を長く収穫することができる栽培ですので、参考になさってください。
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[参考文献]木嶋利男著「伝承農法を活かす 野菜の植えつけと種まきの裏ワザ」