農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ハクサイの面白い栽培方法を、ご案内いたします。
ハクサイは、専用の畝にきちんと間隔を空けて育てるのが一般的ですが、今回ご紹介するものは、畑の空いている場所で育てる方法です。
間引いたハクサイの苗を予備(保険)として利用することも出来るアイデア栽培ですので、参考になさってください。
ハクサイの面白栽培|畑の空いている場所で育てるアイデア栽培
畑の空いている場所で育てる「ハクサイのゲリラ栽培」
農学博士の木嶋利男先生は、今回ご紹介する栽培法を、「ハクサイのゲリラ栽培」と呼んでおられます。
ハクサイは、育苗ポットに種をまいて移植するよりも、種を直まきして栽培するほうがよく育つと言われています。
しかしながら、家庭菜園でのハクサイの種まき時期は、まだ夏の野菜が残っていることが多く、直まき用の畝を用意するのが難しいかもしれません。
そこで、木嶋先生は、それほどたくさんのハクサイを育てず、10株程度の収穫を目指す場合、畑の空いているスペースを利用して育苗する方法を紹介されています。
ハクサイのゲリラ栽培の方法
畑の隅など、空いている場所を耕して土づくりをし、ハクサイの種を直まきします。
ハクサイが発芽しましたら、かたちの良い芽を残し、少しずつ間引きをしてゆきます。
そして最後に残った数株を収穫します。
木嶋先生は、残ったハクサイは 生命力がありますので、丈夫に育ってゆくでしょうと述べられています。
暑い時期の虫対策
夏の野菜がまだ収穫できるこの時期は、バッタやコウロギなどの虫にハクサイを食害される可能性が非常に高くなりますので、涼しくなるまでは、寒冷紗のトンネルを利用するのがおすすめです。
間引いた幼苗を予備(保険)にする方法
※ 画像はイメージです(苗はキュウリです)
間引いたハクサイは、サラダなどに利用することが出来ますが、ポットに挿し木をして予備の苗をつくることもできます。
ハクサイの幼苗を間引く際、根っこごと引き抜かず 胚軸をカットしたものは、畑の株がダメになった時の保険として利用することが出来ます。
木嶋先生が紹介されている、「胚軸切断挿し木法」を参考になさってください。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されているハクサイの面白い栽培法を、ご案内いたしました。
今回ご紹介した方法は、ハクサイの種をバラまきし、少しずつ間引いて生命力のあるものを残してゆくアイデア栽培です。
間引いた苗を保険として利用することも出来ますので、参考になさってください。
[参考文献]