ほうれん草のコンパニオンプランツ「葉ネギ」の栽培のコツをご紹介いたします。
ほうれん草を単独で育てるより、葉ネギと一緒に栽培しますと 美味しく育って病害虫の予防になると言われています。
この栽培は、農学博士の木嶋利男先生がご紹介されている方法で、家庭菜園の限られた空間でもう1品目収穫できるメリットもありますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
美味しく育って病害虫予防!ほうれん草と葉ネギのコンパニオンプランツ栽培
ほうれん草と葉ネギを一緒に育ててもよく育ちます
ほうれん草は日陰を好み、一方で葉ネギは日当たりを好む野菜です。
ほうれん草の根は深く伸びるのが特長ですが、葉ネギの根は浅く広がりますので、この2つを一緒に育ててもお互いの生長が妨げられることはありません。
また ほうれん草と葉ネギは それぞれ好む肥料の成分が異なりますので、肥料を多くほどこす必要もなく、栽培の管理がお手軽です。
混植で病気にかかりづらくなります
農学博士の木嶋先生によりますと、ほうれん草と葉ネギは根の張りが異なりますので、根圏(こんけん=植物の根の分泌物と土壌微生物とによって影響される土壌の空間)が別々になります。
また、根圏微生物もそれぞれ違いますので、微生物相が豊かになりますので、病気が発生しにくくなります。
美味しく育って病害虫予防!ほうれん草と葉ネギのコンパニオンプランツ栽培のコツ
ほうれん草は種まきして育て、葉ネギは苗を植え付けて栽培します。
葉ネギの代わりに長ネギを使うことも出来ますが、土寄せしづらい場合がありますので、スリムな葉ネギがオススメです。
秋まきのポイント
ほうれん草の種まきと、葉ネギ苗の植え付けは 同時に行うことが出来ます。
秋まきは、ほぼ同じタイミングで収穫することが出来ますので、次の野菜づくりの移行も楽になります。
春まきのポイント
春まきの場合も、種まき・植え付けをほぼ同じタイミングで行うことが出来ますが、収穫時期が異なります。
・ほうれん草 5月~6月頃の収穫
・葉ネギ 夏以降の収穫
種まきと植え付けのコツ(例:ウネ幅90cm)
葉ネギは約30cmの間隔で3列に植え付け、その間にほうれん草の種をすじまきします。土はほうれん草の種が隠れる程度にかけます。
ほうれん草の間引き
間引きの作業は、葉のかたちが良い元気な芽を残します。
🌱 本葉1~2枚 → 約3cm間隔に間引きます。
🌱 本葉4~5枚 → 約7cm間隔に間引きます。
木嶋博士のワンポイントアドバイス
夏の栽培は収穫が早い!
夏にほうれん草の種まき・葉ネギの植え付けを行いますと、品種や環境にも左右されますが、30日ほどで同時に収穫することも可能です。
ほうれん草の種について
ほうれん草の種は、品種によって「秋まき」「春まき」に適したものがありますので、種まきの時期に合ったものを選びましょう。
ほうれん草を生で食べられます!
ほうれん草と葉ネギのコンパニオンプランツ栽培は、ほうれん草を生で食べることが出来ます。
オリーブオイルでニンニクとマッシュルームを焼いたものをジュっとかけるととても美味しいです!
まとめ
農学博士の木嶋利男先生がご紹介されています 美味しく育って病害虫予防になる ほうれん草と葉ネギのコンパニオンプランツ栽培について、ご紹介いたしました。
ほうれん草を単独で育てるより、葉ネギと一緒に栽培しますと 美味しく育って病害虫を防ぐことが出来ます。
また、家庭菜園の限られた空間でもう1品目収穫できますので、栽培がより楽しくなりそうですね。
葉ネギをコンパニオンプランツに利用する栽培は、別の記事にてもご案内しておりますので、下の関連記事をご参考になさってくださいね。
[関連記事]
葉ネギはコンパニオンプランツに便利!生長促進と病気予防に効果的です
[参考文献]
🌱 葉ネギの苗を2~3本ずつまとめて植え付けるのが生長を促進させるコツです。
🌱 ほうれん草は発芽率があまりよくありませんので、種まきをする前日に水に浸しておくと芽が出やすくなります。また、種まきをするウネがお団子が作れるくらいの状態に湿らせておきますと、発芽率がアップします。