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家庭菜園のナメクジ対策|防ぐ方法と効果的な駆除方法

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家庭菜園やガーデニングでナメクジの被害にお悩みの方におすすめしたい対策をご紹介いたします。

今回ご案内する対策は、農学博士の木嶋利男先生と恵泉女学園大学の藤田智先生が紹介されている方法で、無農薬で防ぐ対策、発生した時の駆除方法についてお伝えいたします。

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ナメクジについて

ナメクジの種類

ナメクジは3月~6月頃に発生する害虫で、カタツムリと同じ 陸生貝(りくせいがい)の仲間です。

ナメクジの産卵は春と秋の2回です。

土の中に半透明の卵を塊状に産み付け、種類にもよりますが、1回に数十個産卵します。

家庭菜園やガーデニングで多く出るのは、フタスジナメクジとチャコウラナメクジの2種類です。

チャコウラナメクジは体長5~7cほどで、5月~7月は特に被害が多くなります。

ナメクジがいる場所

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ナメクジの行動範囲は狭く、湿った環境を好みます。

昼間は畑のたい肥置き場、敷きわらや野菜のざんさ、鉢底、育苗ポットの裏などの物陰に隠れていますが、夜になると活動します。

ナメクジ被害が多発する環境

とくに雨が降ったあとの夜は被害が多くなります。

プランターやハウス栽培は 潜む場所が多いので、被害にあいやすくなります。

植物を食害するナメクジ

ナメクジは、野菜や草花の新芽、やらわかい葉、腐りかけの植物をなめるように食害します。

葉を食べられた痕はヨトウムシの食害に似ていますが、粘液によるテカテカしたスジが残っている場合はナメクジが原因と考えられます。

なお、ナメクジがイチゴやナスに付きますと、実に穴を開けるように食害します。

また、キャベツやハクサイなど結球する野菜の内部にも入り込み、やわらかい葉を食べます。

ナメクジが植物に付く理由

ナメクジが野菜やお花に付く理由は、腐敗した有機物に誘引されるからです。

農学博士の木嶋先生によりますと、害虫は一般的に肥料を多く施したメタボ野菜に付く傾向がありますが、ナメクジは野菜の健康状態に関係なく、近くにエサとなる植物があればそれを食べます。

無農薬でナメクジを防ぐ方法と、駆除方法

薬剤を使わずにナメクジを防ぐ方法と、駆除方法についてご紹介いたします。

キク科、アブラナ科をおとりにする対策

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ナメクジはネキリムシと同じく雑食性の害虫ですが、木嶋先生によりますと とくにキク科とアブラナ科を好んで食害します。

ナメクジ対策は、食害されたくない野菜のそばに キク科のシュンギクやレタス、マリーゴールド、アブラナ科のカブ、ルッコラなどを植えて「ナメクジ用のおとり」として栽培しますと効果的です。

この方法は、ナメクジ以外の害虫(バッタやアブラムシなど)対策にもなりますので、おためしになってみてください。

マルチフィルムを使う対策

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家庭菜園の万能マルチ「敷きわら」は、ウネを保温・保湿・防草する効果がありますが、ナメクジ対策には向きません。

なぜならナメクジは 敷きわらの中にもぐって産卵しますので、被害にあいやすくなるためです。

ナメクジ被害にあいやすい野菜のウネは、「マルチフィルム」を利用されると良いでしょう。

雑草も味方に

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ナメクジは野菜のやわらかい幼苗を好んで食害しますので、若い雑草を野菜のそばに適度に生やしておくことで被害を減らすことが出来ます。

この対策もキク科、アブラナ科を野菜のそばに育てる方法と同様に、ナメクジ以外の害虫被害を軽減することが出来ます。

ナメクジが嫌う植物

椿

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ナメクジが嫌う植物は椿です。

もし、ご自宅に椿がありましたら 葉や実を細かく刻んで野菜のまわりに置いておきますと、忌避することが出来ます。

アブラナ科作物

アブラナ科に含まれるグルコシノレートという成分も ナメクジを寄せ付けない効果があります。

ただし、ハクサイはこの成分の含有量が少ないため、狙われやすくなります。ハクサイのナメクジ被害が多いのはこのためですね。

農薬を使わずにナメクジを駆除する方法

ナメクジは幼い苗を好みますので、育苗ポットの裏に付いていないかチェックしましょう。

また、苗を植え付けたばかりのやわらかい葉は狙われやすいので 気を付けましょう。

「塩」は効果がありません

ナメクジは、塩を振っても死にません。

体外に水分を放出してミイラのように干からびるだけで、水に触れると復活してしまいます。

見つけ次第補殺を

一番の対策は、見つけ次第 補殺することです。

わが家は畑と庭にさいばしを常備し、見つけたらつまんで処分しています。

ペットボトルを利用

木嶋先生のおすすめは、「ペットボトル対策」です。

ナメクジが付いている葉にペットボトルの口を当ててすくい取ります。この方法は直接さわらずに捕まえることが出来ます。

バナナの皮で一括駆除

藤田先生が紹介されている対策です。

ナメクジが出没しそうな場所にバナナの皮を仕掛けますと、翌朝たくさんのナメクジが皮にくっついています。

わが家はバナナがある時にこの対策をとっていますが、その効果に驚いています。

詳細につきましては、本ページ最後の関連記事を参考になさってくださいね。

まとめ

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家庭菜園、ガーデニングにおけるナメクジ対策についてご紹介いたしました。

無農薬でナメクジを防ぐ一番の方法は、見つけ次第 補殺することですが、ナメクジの性質を活かしてキク科、アブラナ科の植物をおとりにする方法も効果的です。

家庭菜園は雑草が悩みの種でもありますが、ほどよく残しておくことで害虫から野菜を守ることが出来ます。

木嶋先生と藤田先生が紹介されているペットボトルとバナナの皮はお手軽に行うことが出来ますので、おためしになってみてください。

[関連記事]
ナメクジ退治はバナナの皮が効果的!薬を使わず一括駆除する方法をご紹介します

[参考文献]

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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