農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、オクラとエンドウを交互に連作する方法について、ご案内いたします。
一般的にマメ科のエンドウは、連作を嫌うと言われていますが、木嶋先生によりますと、不耕起でオクラとエンドウを連作しますと、連作障害が起こづらくなりますと、紹介されています。
昨今、注目されている 畑を耕さず野菜を育てる方法ですので、参考になさってください。
連作障害にならない!?オクラとエンドウの交互連作
オクラとエンドウの交互連作
オクラを栽培した晩秋、株を残したまま エンドウの種を2粒ほどオクラの株元にまきます。
エンドウは、オクラの残った根に沿ってよく発達し、厳寒期にはオクラが霜よけになります。
翌春、オクラの枯れた枝が支柱となりエンドウはツルを絡ませながら伸びて育ちます。
不耕起栽培で連作障害が起こらない!?
連作障害が起こりやすいと言われているエンドウは、不耕起でオクラと交互に栽培すると、連作障害が起こらないのだそうです。
木嶋先生によりますと、「土を耕す・耕さない」で、土の中の微生物の繁殖が大きく変わり、不耕起は土壌微生物が安定した最もよい方法といえるのだそうです。
春耕起
温度の上昇に伴い、分解型微生物が繁殖します。
有機物は分解され、無機化が促進され、作物の栄養となります。
ただし、無機化が促進された分だけ地力が低下します。
秋耕起
温度の低下に伴い、合成型微生物が繁殖します。
地力が増進されますので、地力が低い圃場では、有機物を投入して秋に耕起します。
不耕起
不耕起は、微生物相が安定します。
永年作物を栽培する果樹園や茶畑などは、根から排泄する物質によって、根圏微生物が繁殖して 根や微生物によって土を耕します。
挑戦!エンドウの後作オクラ|交互連作・不耕起栽培 2024年春
2024年4月
2023年秋~2024年春に、エンドウを栽培しています。
エンドウの栽培が終わったら、不耕起でオクラを育ててゆく予定です。
挑戦!オクラの後作エンドウ|交互連作・不耕起栽培 2024年秋
2024年10月
10月になりました。
エンドウの後作に、オクラを育てておりましたが、そろそろ終わりです。
この後、ふたたびエンドウを栽培する予定です。
2024年11月
2024年11月10日
オクラの株元に、エンドウの種をまきました。
種は、春に自家採種したスナップエンドウです。
オクラの株は、このまま残しておきます。
2024年12月
2024年12月2日
12月になりました。
最近まで暑いくらいの気候でしたが、朝晩は冷え込むようになり、いよいよオクラの株も茶色くなってきました。
もう少し枯れたら、オクラの種採りをしようと思います。
— 随時、更新してまいります—
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、オクラとエンドウを交互に連作する方法について、ご案内いたしました。
一般的にマメ科のエンドウは、連作を嫌うと言われていますが、作物に適した地力になった場合、不耕起は土壌微生物相が安定した最もよい方法といえるのだそうです。
家庭菜園では土をしっかり耕して野菜を育てる方法が一般的ですが、土を耕さないで営農されておられる方もいらっしゃいますね。
わが家は、2024年からオクラとエンドウの交互連作に挑戦しておりますので、ご参考にしていただければ幸いです。
[参考文献]
木嶋利男著「野菜の品質 修了アップ 連絡のすすめ」家の光協会 P34-P35
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