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ニンジンの病気対策は「米ぬか」で解決!農薬を使わないやさしい家庭菜園

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ニンジンの病気対策は「米ぬか」で解決できることをご存知でしょうか。

わが家は無農薬で家庭菜園を行っておりますが、精米所でいただける、無農薬の米ぬかを幅広く利用しております。

今回は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている 米ぬかを使ったニンジンの病気対策をご案内いたしますので、参考になさってください。

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ニンジンがかかりやすい病気

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種まきから収穫まで100日~120日と比較的 栽培期間の長いニンジンが病気にかかってしまうと、それはもう落ち込んでしまいますね。

ニンジンがかかりやすい病気は次のとおりで、天候などに左右されるものもあります。

🥕 うどんこ病
🥕 菌核病きんかくびょう
🥕 べと病
🥕 灰色カビ病
🥕 軟腐病なんぷびょうなど

うどんこ病は雨が少なく乾燥した年に出やすくなります。

また春や秋に天気がぐずつく日が続きますと、根っこが腐ってしまう菌核病きんかくびょうにかかりやすくなります。

今回は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ニンジンが特にかかりやすい「うどんこ病」と「菌核病」の対策をご案内していましたので、参考になさってください。

ニンジンのうどんこ病対策

窒素が多い土で栽培しますと うどんこ病にかかりやすくなりますので、土づくりの肥料分は少なめにします。

葉が混み合わないように早めに間引きをおこない、風通しをよくすることも うどんこ病にかかりづらくなるポイントです。

米ぬかを使ったニンジンの菌核病対策

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春と秋に、ぐずついた天気が続きますと、根っこが腐る菌核病にかかりやすくなります。

この病気の特徴は、やわらかく腐った部分に白いカビと、ネズミのフンに似た黒い点々(菌核)が付きます。

木嶋先生によりますと、この病気が出てしまったウネには 菌核が伝染源として残り、次の野菜をも病気にしてしまいます。怖いですね。

対策は、土の表面に米ぬかをうっすらとまいて、400倍以上に薄めた木酢液をまきますと菌が減ります。

米ぬかがニンジンの病気を解決できる理由

米ぬかをウネにまいて酢水を散布しますと、菌核を食べる「ツチアオカビ」が繁殖します。

この方法は 暖かい時期に行うことが菌核菌を減らすコツです。なぜならツチアオカビは高温多湿で盛んに活動する菌であるためです。

ニンジンの収穫後のセンチュウ対策

米ぬかでセンチュウ対策

ニンジンを収穫した後 米ぬかを土に施しておきますと、土壌病害を引き起こすセンチュウ類を減らすことが出来ます。

ウネに米ぬかを施しますと 乳酸菌が繁殖して米ぬかを盛んに分解します。

すると、乳酸菌をエサにする野菜の根には寄生しない自活型のセンチュウが急激に増え、野菜に付くセンチュウ類が死にます。

ほどこす米ぬかの量は、10平方メートルに4~20kgが目安で、土と混ぜて1か月以上おきます。

緑肥作物・マリーゴールド

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ニンジンを収穫したあと、イネ科の緑肥作物やマリーゴールドを育ててセンチュウ類を減らす方法もあります。

[緑肥作物の種]

まく時期 イネ科
春~夏  ソルゴー
 スイートコーン (トウモロコシ)
 ギニアグラス
 エンバク
 マルチムギ
 エンバク
 ライムギ
 イタリアンライグラス

ニンジンの害虫対策

半殺しにして葉に放置

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ニンジンはセリ科の野菜で、キアゲハの幼虫に葉っぱを食害されますので、見つけ次第、取り除きましょう。

木嶋先生がおすすめされている対策は、「半殺しにしてニンジンの葉にくっつけておく」ことです。

いささかグロテスクな害虫対策ですが、これにより昆虫寄生菌が広がり、畑全体が害虫の被害から守られてゆくのだそうです。

[詳細]青虫・アワノメイガ・ヨトウムシ駆除対策の裏技!農薬を使わず畑の害虫被害を減らす方法

ダイコンと一緒に育てる害虫対策

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ニンジンとダイコンを一緒に育てますと、害虫の被害が少なくなります。

ニンジンとダイコンに付く害虫はそれぞれ異なります。別種の害虫は互いを避け合う性質をもっていますので、野菜全体の害虫被害が少なくなります。

[詳細]人参のコンパニオンプランツは夏野菜 定番の「あれ」です!

健全なニンジンを収穫するために

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栽培期間の長いニンジンを無事に収穫するまで心配はつきませんね。

ニンジンは病気だけでなく、生理障害である「実割れ」になることもあります。

原因は、栽培の終わり頃に大雨が降った場合、土の中の水分が急激に変化することによります。

とくに春まきニンジンの収穫時期を延ばしてしまいますと、熟しすぎて実割れが起こりやすくなりますので、種袋の栽培期間(目安は100~120日)のタイミングを外さないように収穫しましょう。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、米ぬかを使ったニンジンの病気対策をご案内いたしました。

ニンジンが菌核病にかかってしまった場合は、収穫した後に 米ぬかと薄めた米酢を散布しますと 菌核をエサとするカビが繁殖し、菌核をきれいに食べてくれます。

また、センチュウ対策にも米ぬかが効果的です。

精米所で無料でいただける無農薬の米ぬかは、わが家において 野菜作りに欠かせない戦力となっています。

米ぬかがあれば 農薬を使わないやさしい家庭菜園を行うことが出来ますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。

[米ぬかの関連記事]

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雑草マルチングの作り方|江戸時代から続く伝統農法で草をたい肥にしましょう

[参考文献]

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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