農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ウリ科野菜とネギのコンパニオンプランツ栽培について、ご案内いたします。
ネギの根を絡ませて栽培すると、ウリ科野菜の病気がかかりづらくなると言われていますが、今回は ネギを育苗した畝に ウリ科野菜を育てる方法です。
ネギの苗床を無駄なく利用する、木嶋先生のアイデア栽培ですので、参考になさってください。
キュウリ・スイカ・メロン・ゴーヤとネギのコンパニオンプランツ栽培
栽培のプロセス
1.畝を立て、ネギの種まいて育苗します。
2.ネギの苗採りをします。
3.ネギの苗採りを終えた畝に、ウリ科野菜の苗を定植して育てます。
4.ネギを別の畝に定植します。
ネギの種まき時期
ネギの苗採りは、サクラが咲く頃を目安にしますので、それに間に合うよう1月~2月頃にネギの種をまきます。
畝を立て、ネギの種をまいて育苗します。
ネギの苗床を用意します。
1㎡あたり完熟牛ふん堆肥を2kg、米ぬかを200gを鋤き込み、2週間寝かせます。
ネギの種まき
元肥を施した2週間後、ネギの種をまきます。
10cm間隔で浅めにスジをつけて ネギの種を約1cm間隔でまき、5mmほど覆土して、しっかり鎮圧します。
ネギの苗採り
サクラの開花の頃、ネギの苗採りをします。
苗を掘り出しましたら、畝のかたちを整えます。
ウリ科野菜の苗の定植
5月の連休前後に、ウリ科野菜の苗を定植します。
※ 植え付ける時期は、地域によって前後します。
ネギの根を養分にするアイデア栽培
ネギを育苗した畝には、ネギの根がたくさん残っています。
ウリ科野菜は、残ったネギの根を養分を利用して育ってゆきます。
ネギの根には、ウリ科野菜の病害を防ぐ拮抗菌がたくさん生息しており、野菜の根が深く下ろす際、拮抗菌がネギの根から野菜の根に定着します。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ウリ科(キュウリ・スイカ・メロン・ゴーヤ)とネギのコンパニオンプランツ栽培をご案内いたしました。
ネギの根を利用する木嶋先生のアイデア栽培ですので、参考になさってください。
[参考文献]
木嶋利男著「野菜の性格 アイデア栽培」 P144-145
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