レタスの種まきで 発芽率を上げる2つの方法について、ご紹介いたします。
今回ご案内する種のまき方は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されているものと、自然農で野菜を栽培されている山岡亨さんの方法です。
発芽のさいに光が必要な「好光性種子」の性質を利用する方法、種に発芽(発根)スイッチを入れる方法と、いずれも種の特性を活かしたまき方ですので、参考になさってください。
レタスの種まき|発芽率を上げる2つの方法
今回ご紹介するレタスの種のまき方は、いずれもレタスの種の性質を活かした方法です。
レタスの種まきのコツ1「好光性種子の性質を活かした方法」
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている方法は、十分に湿らせた土の上にレタスの種をパラパラとまき、光が当たるように土はかけずに育てます。
手順
1.ポリポットなどに土を入れ、水をたっぷりかけます。
2.レタスの種を表面にパラパラとまきます。この時、光が当たるように土はかけません。
3.土が乾かないよう管理します。霧吹きなどで水やりをしたり、ポリポットの鉢底から吸水させます。
レタスの種まきのコツ2「種を吸水させて冷やす方法」
自然農で野菜を栽培されている山岡亨さんが紹介されている方法です。
手順
1.水で湿らせたキッチンペーパーをタッパーに入れ、その上にレタスの種を置き、冷蔵庫で3~4日冷やします。
2.3~4日後、冷湿処理をしたレタスの種を冷蔵庫から出します。常温に戻ったレタスの種は、たちまち根を出しますので、根を傷めないようピンセットなどを使って、ポリポットやセルトレーにまきます。この時、軽く覆土します。
3.乾燥しないよう、霧吹きなどで水やりして発芽を待ちます。
レタスの種まきで気を付けたい点
温度管理が大切な秋まきレタス
秋まきのレタスは、気温が高い夏に種をまきますので、スムーズに発芽するメリットがありますが、土が乾燥しやすいため 萎れてしまう場合があります。
また、室内で育苗しますと、徒長することがありますので、適度な湿り気・日当たりの確保が必要になります。
種まきから約1か月経ちました。
左側が種を土の上に置いたレタス、右側が水に浸したものです。
どちらもほぼ、同じくらいに発芽したように思います。
まとめ
レタスの種まきで 発芽率を上げる2つの方法について、ご紹介いたしました。
発芽のさいに光が必要な「好光性種子」の性質を利用する方法、種に発芽(発根)スイッチを入れる方法と、いずれも種の特性を活かしたまき方です。
あなたのやりやすい方法で、おためしになってみてくださいね。
[参考文献]
木嶋利男著「伝承農法を活かす 野菜の植えつけと種まきの裏ワザ」
[山岡亨さんの動画]
26分ほどの動画です。前半5分頃からレタスの種まきを紹介されています。