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収穫しないで里芋を畑で保存する方法|わらと枯れ葉で保温する伝承農法

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、里芋を収穫しないで、畑に保存する方法をご案内いたします。

里芋は、畑に40~50cmほどの穴を掘り、親イモに子イモを付けたまま逆さに置いて保存をする方法などがありますが、今回ご紹介するものは、イモを掘り上げずにわらと枯れ葉で保温する方法です。

この保存方法は、昭和の始めから行われていた伝承農法で、地温が保たれ、イモが傷みにくいと言われていますので、参考になさってください。

この方法で種イモの保存が可能な地域は、関東地方北部までとなり、さらに北部の寒い場所ではイモが傷みやすくなります。
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収穫しないで里芋を畑で保存する方法|わらと枯れ葉で保温する伝承農法

里芋をわらと枯れ葉で保温する伝承農法

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里芋は、畑に40~50cmほどの穴を掘り、親イモに子イモを付けたまま逆さに置いて保存をしたり、袋や段ボール箱に入れて保存する方法などがありますが、冬の寒さや蒸れでイモが傷む場合があります。

昔は、里芋の収穫時期に土寄せをした後、ウネや通路の上をわらや枯れ葉、枯れ草で覆い、保存していた農家さんもおられたようです。

晩秋、芋掘時のとき、面積一畝くらゐ掘り取らず、据ゑおき、芋貯蔵をしますと、種子切らしの心配がありません。
この方法の芋種子の芽は、生々として本畑に植ゑても、株倒れしません。

引用 木嶋利男著『野菜づくりの知恵とワザ(「家の光」昭和12年1月号「農業の實驗」森田一雄さんの投稿』

畑で里芋を保存する効果

💡 里芋を掘り上げずにそのまま保存しますので、イモが傷つかず、腐ることがありません。

💡 わらや枯れ草、枯れ葉で地温が保たれますので、イモが傷みづらく、冬のあいだも親イモから養分が流転し、種イモとして使う子イモと孫イモが充実します。

収穫しないで里芋を畑で保存する方法

畑で保存するのに適した地域について

農学博士の木嶋先生によりますと、この保存は、関東地方の北部ぐらいまでが可能です

さらに寒い場所ではイモが傷みやすくなり、例えば、福島県では中通り、浜通りは可能ですが、より寒い会津地方では難しくなります。

里芋を畑で保存を始める時期について

霜が降り始める前の収穫時期に行います。

里芋の保存で用いるもの

わら、枯れ葉、枯れ草

里芋を畑に保存する方法

1.枯れた茎は切り取らず、そのまま残します。

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枯れた茎をそのまま残しますと、冬の間もイモが呼吸して、健全な状態を保つことができます。

2.土寄せをします。

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しっかり土寄せをします。

3.ウネや通路の上をわらや枯れ草、枯れ葉を覆います。

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わらや枯れ草、枯れ葉を 厚さ10~15cmほど、たっぷり覆います。

土の中が温かく保たれ、イモが傷みにくくなります。

収穫しないで里芋を畑で保存「2023年レポート」

2023年11月

今年から、一部の里芋を畑で保存してみようと思っております。

追って、ご報告いたします。

2023年12月

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うっかり、すべての里芋を掘り上げてしまいました。

そして穴を掘り、親芋のみを保存してしまいました。

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このページを訪問していただいた皆様、たいへん申し訳ございません。

畑に植えたまま里芋を保存する挑戦は、2023年度は行うことができなくなりました。

来年、挑戦したいと思います。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、里芋を収穫しないで、畑に保存する方法をご案内いたしました。

この保存方法は、昭和の始めから行われていた伝承農法で、地温が保たれ、イモが傷みにくいと言われています。

この保存が可能な場所は、関東地方北部くらいまでですが、温暖な地域にお住いの方は、参考になさってください。

[関連記事]

実験中|里芋の親芋の保存方法|来年の種イモにできるか試しています

[参考文献]

木嶋利男著「昔農家に教わる 野菜づくりの知恵とワザ

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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