わが家はモロッコのバブーシュを10年履き続けておりますが、年々 革がやわらかくなり、履き心地がよくなってきています。
今回はバブーシュの選び方、長持ちさせるポイント、臭い対策、そしておすすめしたい店舗などをご紹介いたしますので、参考になさってください。
バブーシュについて
バブーシュとは
バブーシュとは、モロッコの職人さんが丹精込めて作った履物で、ペルシャ語の「足を覆うもの」に由来しており、素材は羊、ヤギ、牛、ラクダの皮を使っています。
一見スリッパのようですが、踵を踏んだ(つぶした)状態で履くのが特徴で、屋外・屋内で使用します。
デザインは スパンコールが付いているもの、刺しゅうがほどこされているもの、シックな無地のものなど、豊富なデザインが取り揃えられています。
モロッコのバブーシュが丈夫な理由
モロッコ産のバブーシュが丈夫と言われている理由は、モロッコ本来の伝統的な手法によるものです。
化学薬品や漂白剤を使わずに職人さんの手でなめされますので、革の強度が落ちず長持ちします。
私が普段履いているバブーシュは、カカトのあたりが擦り切れ、内側に貼ってある革が少しめくれてきました。
10年も履いていますので、さすがに少しずつ傷んできたのは否めません。
しかしながら、縫い目がほつれて足の指が出てしまったというような、致命的なダメージには至っておらず、革製品の強さを実感しております。
履き心地抜群で飽きのこないバブーシュ
「なめす」は、革を柔らかくするという意味で、「鞣す」と記します。
モロッコの職人さんの手でなめされたバブーシュは、文字どおり とても柔らかく、履くたびに足に馴染んでゆきます。
また、年々味わい深い色に変化してゆきますので、10年たった今でもなお、飽きがこないのもバブーシュの魅力です。
可愛いバブーシュで楽しいお家時間
バブーシュは、家の中でもお洒落をしたいと思われている方にピッタリのアイテムです。
お洋服とコーディネートをすれば、お家時間がより楽しくなるかと思います。
キラキラしたスパンコールが付いたもの、美しい刺しゅうが施されているものがお部屋にあるだけで、可愛いモロッコ雑貨の一員です。
暖かい季節は、なめされた革の感触を堪能するためにも素足でお履きになってみてくださいね。
バブーシュを長持ちさせるポイント
バブーシュはお肌と同じ扱いで
バブーシュは、私たちが行っているお肌のケアと同じような扱いをしますと長持ちします。
ホコリや汚れを取り除き、適度な潤いを与えることがポイントです。
バブーシュのお手入れ法
バブーシュ全体を濡れ雑巾でやさしく拭いて汚れを落とし、しっかり乾燥させます。
完全に乾きましたら、布に KIWIのミンクオイルなどを薄く付け、バブーシュにごくごく薄く塗って完了です。
保管はシューキーパーがおすすめです
バブーシュを保管する場合、シューキーパーをお使いになるのもおすすめです。
シューキーパーは バブーシュの形を整える役目と、湿気を吸う効果があります。
バブーシュの臭い対策、気を付けたいカビ
バブーシュのニオイについて
バブーシュは動物の皮で作られていますので、臭さを感じる方もいらっしゃるかと思います。
特にモロッコ産のバブーシュは化学薬品や漂白剤を使っていないものが多く、伝統的な手法でなめされていますので、独特のニオイが残ります。
実はこの臭いこそ、本物のバブーシュの証であるのですが、私がおすすめしたい一番の対策は、「履き続けること」です。
空気に触れ、履き続けることにより、次第ににおいは遠くなってゆきます。
また、風通しの良い日影に置いておくのも効果的ですが、ピンチで吊るしますと跡が残ることがありますので、気を付けてくださいね。
気を付けたいカビ
バブーシュは、しばらく履かずに下駄箱などの密閉した所に置いておきますと、カビる場合があります。
これは、湿気が多い日本ならではの問題です。
バブーシュに限らず 革製品全般に言えることですが、通気性が悪い場所に置いておきますとカビが発生しやすくなりますので、保管している間もときどき布で拭いてくださいね。
下駄箱などに入れておく場合は、扉を開けて風を通すのも効果的です。
バブーシュを購入するときのポイント
長く愛用したい場合
色彩豊かでお洒落なバブーシュはとても魅力的ですね。
長く履いてゆきたいとお考えの場合、白などの淡い色は汚れが目立ってきますので、濃い目の落ち着いた色をお求めになるとよいかと思います。
サイズ選びについて
日本人の足は、外国人より「甲が高く幅が広い」傾向にあるようです。
バブーシュのサイズは23cm~28cmですが、普段 履かれている靴の1サイズ大きいのものを選ばれると良いかもしれません。
真夏は素足で履くことをおすすめしますが(とても気持ちが良いです♡)、寒い季節は靴下を履くことを考慮して、気持ち大きめのサイズでも良いかと思います。
ちなみに、私の靴のサイズは24.5cmで、43サイズ(25~26.5cm)を選びましたがちょうどよい塩梅です。
バブーシュの「39サイズ」は、裏底約24cmなので足のサイズが22.5~23.5cmの方向けです。
バブーシュの「43サイズ」は、裏底約27cmなので足のサイズが25~26.5cmの方向けです。
引用 「くらし舎(アロマージュ)」さんより
バブーシュの価格について
安価なバブーシュは2千円~、お値段が張るものになりますと5千円以上するものまでありますが、「安い=粗悪品」というわけでもないようです。
従業員がいないショップ経営者さんが現地へおもむき、業者を仲介せず、独自で調達する場合はコストがかかりませんので価格をおさえて販売することが出来ます。
一方で、デパート等で取り扱っているバブーシュは、輸入業者や販売員のコストが含まれていますので、その分価格に反映されています。
おすすめのバブーシュ販売店
くらし舎
私が最も履いているブラウンのバブーシュです。
くらし舎さんは、シックでエレガントな洋服や雑貨、日用品などを取り扱っているセンスのあるお店です。
10年も履いていますので、内側の革がすこし剥がれてきましたが、履き心地が良いため なかなか手放すことが出来ません。
[詳細] くらし舎
アフリカンスクエアー
アフリカンスクエアーさんのバブーシュは、華やかなデザインが豊富に揃っていましたので来客用に調達しました。
[詳細]アフリカンスクエアー
まとめ
バブーシュの選び方、長持ちさせるポイント、臭い対策、そしておすすめしたい店舗などをご紹介いたしました。
革製品がお好きで大切に使い続けたいと思われている方は、バブーシュをお求めになってみられてはいかがでしょうか。
その履き心地の良さに感動し、お家で過ごす時間がより楽しくなるかと思います。
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[カジトラが購入したバブーシュの店舗]