昨年につづき、トマトを室内で栽培しております。
2020年は、室内栽培したトマトを食べられるかという実験を行いましたが、今年は、室内で越冬させたものを、翌春 畑に移植できるかという課題にいたしました。
トマトは、南米アンデス高地が原産で、多年草作物です。
日本は寒い冬がありますので、一年草の扱いになっていますが、環境が整いさえすれば、ずっと生長する野菜です。
温かい室内で越冬させたトマトを、来年植え付けることが出来るか、レポートしてまいります。
2021年レポート
2021年10月
畑で育てていたトマトのこぼれ種が発芽したので、植木鉢に移植しました。
今年はこちらを育ててゆこうと思います。
2021年11月
トマトの花が咲きました。
11月になりましたが、晴天で20℃近い日が続いておりますので、まだ室内には入れず、玄関のドアの前に置いています。
今年の夏、畑で育てていたトマトのこぼれ種がたくさん発芽しましたので、引き抜いてきました。
大きい芽、小さい芽など大きさはバラバラですが、これらを大きめのポットに入れて、越冬させてみようと思います。
ポットの中に育苗用の土を多めに入れて、水をたっぷり注ぎました。
土を多めに入れたのは、越冬期間が長いので、土が減ることを考慮しています。
農学博士の木嶋利男先生によりますと、苗を植え付ける際、根を切ると株が若返るようですので、短くカットしてみました。
全部で15ポットにもなりました。
これがどれだけ冬越し出来るか未知ではありますが、引き続き、レポートしてまいります。
2021年12月
12月になりました。
2020年の実験では、トマトは年末に枯れてしまいましたが、今年は株が小さいからなのでしょうか、何とか生きております。
12月1日
ポットのトマトは、最も温度が高い、2階の窓際に置きました。
鉢に植えたトマトです。
温かい室内とはいえ、少し痩せてきたようです。
それでも小さな実が付きました。
12月13日
寒い日が続いたせいか、ポットのトマトが1株枯れました。
これからどんどん脱落者が増えてゆくのでしょうか・・・。
がんばってほしいところです。
12月21日
霜が降りた日の朝、1階の窓際に置いておいた鉢のトマトが枯れてしまいました。
室内で育てているとはいえ、やはり温度が低いのですね。
2022年2月
2022年2月11日
年が明けて、2月になりました。
室内で育てているトマトの株は痩せていますが、何とか生きています。
部屋の温度は、日中は20℃近くまで上がり、明け方は2℃くらいになります。
実も付きました。
枯れてしまったポットもあります。
弱そうな株ばかりですので、畑には植えられそうにありませんが、”わき芽”が伸びてきたら、それを植え付けてみようかなと思い付きました。
2022年3月
3月になりました。
日中の室内の気温は、暖房がなくても20℃を越えるようになりました。
青い果実だったトマトが色付きました。
こちらは黄色いトマトです。
昨年、畑で「きら~ず」という品種を育てていたことを思い出しました。
夫が出張から帰ってきたら、味見をしてみようと思います。
なお、トマトの株は御覧のように すっかりやせ細ってしまい、移植して育つような体力はなさそうです。
しばらく静観し、もしわき芽が出てきたらそれを挿し芽にしてみようかと考えております。
2022年3月9日
収穫したトマトです。
ツルツル光ってとっても可愛いです!
すこし皮がかたい気がしましたが、美味しくいただくことが出来ました。
残った株は、傷みが進んでいますので、苗として植え付けることは難しそうです。
2022年4月
2022年4月29日
唯一、生き残った株1本を、畑に植え付けてみようと思います。
購入したトマトの苗よりとても小さいので、育ってくれるかは分かりません。
2022年4月30日
いよいよ植え付けです。
植え穴にニラを入れて、トマトと一緒に育ててゆきます。
トマトは、ずっと同じ方向に実を付けますので、花芽を畑の通路側に向けて植えつけます。
このように植えますと、収穫が手軽になります。
—- これより下は、2020年のレポートになります —-
2020年レポート
室内で育てるトマトの苗
かき取ったわき芽
トマトの苗は生長するとわき芽が出てきますので、こまめにかき取ります。
これを土に挿して日当たりの良い場所に置き、時々水やりをし続けてゆきますと発根し、トマトの株に生長します。
上の写真は今年8月の終わりにかき取ったトマトのわき芽を何本か植木鉢に挿したものです。
いくつか挿してみましたが、息絶えてしまうわき芽が多く、生き残ったのわき芽は2本でした。
11月になりました。草丈は1mほどにも伸びて花が咲き、先日小さな実が付きました。
室内でトマトを冬越しさせる方法
トマトを室内で冬越しさせる条件
トマトは夏の強い日差しの下で生長する野菜ですので、日差しが弱くなり気温が下がる11月にもなりますと、生長が悪くなり枯れてしまいます。
そこで今後は 日が当たる家の中に移動させて育ててみようと思います。
🍅日がよく当たるガラス窓のそばに置いて栽培します(20℃~25℃)
🍅2週間に1回程度、液体肥料をほどこします。
🍅花が咲いたら指先で人工受粉を行います。
🍅1日1回、コップ1杯程度 水やりをします。
トマトの冬越し観察レポート
11月上旬
11月になり、トマトの鉢を室内に入れました。
普段はカーテンを開けてお日様の光を取り込んでいます。
暖かい日で20℃近くになります。
たくさん花が咲いています。小さな実も付いてきました。
今のところ上の写真が一番大きな実ですが、お尻にひびが入っています。
11月下旬
11月下旬になりました。
トマトの葉の下のほうが だんだん枯れてきましたので取り除きました。
家庭菜園でも実が付いたそばの葉は次第に枯れてきますが、室内栽培のほうが劣化する速度が早いように感じます(心配です)。
一番大きく実が付いているトマトです。少し色が黄色くなってきました。
赤くなるのはまだまだ先になりそうですが、その前に苗が枯れてしまわなければ良いのですが・・・。
今年は「プチぽよ」という品種を育てていますが、実の付きが良く 現在30個ほどなっています。
先端は花が満開です。
室内栽培のため昆虫に受粉をしてもらえませんので、花が咲いたら都度 指先でちょんちょんと人工受粉をしているだけですが、実の付きが良いようです。
12月
12月になりました。
一番初めに成った実が赤く色付き始めました。
美味しいかどうか、いささか不安ではありますが、トマトが赤く染まってゆく過程を毎日観察していますと、こんな風に色付くんだ~と、畑では味わえない楽しみがあります。
下のほうの葉がずいぶん枯れたので取り除きましたが、上のほうは わき芽が出ています。
ゆっくりながらも 一応 生長している証として、これからも観察を続けてゆきます。
12月22日
年末が近づいてきました。
トマトの葉はすべて枯れてしまいました。
葉がここまで枯れてしまいますと、もう生長しないですね。
実は少しずつ色づいてきました。もう少し赤くなったら収穫です。
12月30日
年末になりました。
トマトの実が真っ赤に色づきましたので、収穫しました。
12月30日。完全に枯れた茎、青い実とお別れしました。
夏からの長い付き合いでしたのでさみしかったです(その割にクモの巣が張っています)。
直射日光に当てずに赤くなりましたので、美味しいかどうか不安ですが、さっそく食べてみました。
畑で栽培していたときと同じように濃厚な味わいでしたが、甘い品種にもかかわらず非常に酸っぱかったです。
生で食べるには勇気が要るほど酸味が強いので、ピザにのせていただきました。
熱を加えると酸味が少しだけやわらぎますね。
同じく室内で育てていた青唐辛子と一緒に焼いていただきました。
残りのトマトはソースにして料理に使おうと思います。
まとめ
昨年につづき、トマトを室内で育て、収穫することが出来るかどうかを実験しております。
トマトは江戸時代に入ってきた野菜のようですが、当時は観賞用とされていたようですね。
2021年も、楽しみながら育ててゆこうと思います。
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