農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「ナスの畝立てのコツ」について、ご案内いたします。
この方法は、ナスの特性を活かした栽培で、高めの畝を立てるだけで、大きな茄子を長期間収穫することが期待できます。
どうぞ、参考になさってください。
ナスの畝立てのコツ
ナスの特性を活かして畝を立てる
農学博士の木嶋利男先生によりますと、ナスは草丈が高くなり、根っこも地中深くまで伸びる性質があります。
家庭菜園でナスを育てる際、1mほどの草丈で栽培を終わらせることが多いですが、原産地の東南アジアでは、3mを超えるものも珍しくないのだそうです。
畝を高くして育てたナスは、畝全体に根を深くまで伸ばし、養分と水分を十分吸収することが出来るようになります。
すると、ナスは草勢が強くなり、果実も肥大し、長期間収穫することが期待できます。
大きな果実を長期間収穫できる簡単な裏ワザ
🍆 20cm以上深く耕し、完熟たい肥や有機質肥料を施します。
🍆 高さ20cm~30cmの畝を立てます。
苗の植え付けは、晴天の午前中に
夏野菜の苗は、晴天の午前中に植え付けますと、強い苗が育ちます。
その際、水を張ったバケツに苗をポットごと入れて浸水させる「ブクブク植え」がおすすめです。
ブクブク植えも、木嶋先生がおすすめされている方法で、わが家は まだ暗い早朝から準備を始めます。
[詳細]野菜苗の植え付けの裏ワザ!水やりしないで元気に育てる「ブクブク植え」をご紹介します
V字型栽培がおすすめです
ナスの栽培は、3本仕立てやV字型など、さまざまな育て方がありますが、高い畝で育てるナスは草勢が強いため、収穫した節からもわき芽が伸びてきます。
そのわき芽にも花が咲き、実が付きますので、V字型に仕立てるのがおすすめです。
水やりと追肥を忘れずに
高畝にしますと、水はけが良いので乾燥しやすくなります。
水と一緒に肥料分が流れ出やすくなりますので、果実の収穫が始まりましたら、早朝と正午ごろに潅水するのがおすすめです。
また、10日に1回程度、有機質肥料を追肥します。
※ 畑の状況によって追肥の回数は前後します
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「ナスの畝立てのコツ」について、ご案内いたしました。
高めの畝を立てるだけで、ナスの根は畝全体に行き渡り、株の生育がよくなり、大きな果実を長期間収穫することが期待できます。
この栽培はナスの特性を活かしたものですので、参考にしていただけましたら幸いです。
[参考文献]伝承農法を活かす 野菜の植えつけと種まきの裏ワザ