収穫した里芋を、初めて家の中で保存しております。
来春まで無事に保存できるか、レポートいたしますので、参考になさってください。
里芋を長期保存する2つのポイント
ポイント1「親芋と子イモを切り離さないで」
雑誌「やさい畑」にて、里芋の保存を紹介されている石井恒司さんは、千葉県成田市で有機農業を50年営んでおられます。
石井さんによりますと、里芋の親芋と子イモを切り離しますと、傷口から腐敗が始まりやすいため、切り離さないで丸ごと保存をすると、長持ちするのだそうです。
ポイント2「低温と高温の両方に気を付けて」
※ 参考資料 やさい畑 2018 冬号
里芋は東南アジアが原産ですが、日本列島には低温に強い品種が定着したようです。
里芋の保存に適した温湿度は、8~10℃、湿度は85~90%です。
里芋は15℃以上になりますと発芽が始まり、6℃より低くなりますと腐敗が始まってしまいます。
土付きのままビニール袋で保存
有機農業家の石井さんによりますと、里芋は乾燥に弱いため、室内で保存をする場合、湿った土付きのままビニール袋などにいれて保存することをおすすめされています。
先述いたしましたが、ビニール袋に入れる際、親芋と子イモを切り離して保存をしますと、切り口から腐敗が始まりやすいので、料理に使う都度、取り分けます。
2021年|収穫した里芋を家(室内)で保存
前の章でご紹介した石井さんの保存方法と異なる部分がありますが、今年は次の手順で里芋を保存してみようと思います。
わが家の保存方法
2021年は、ビギナーズラックで、豊作でした。
親芋は、畑に穴を掘り、来年の種イモ用に保存をしましたが、食用の子イモはすべて家(室内)で保存しようと思います。
収穫時に、すでに親芋と子イモを切り離しておりますので、先にご紹介した保存方法と異なります(石井さんの保存方法を知る前に、切り離してしまったのです)。
また、ビニール袋ではなく、新聞紙に包んで保存をしておりますので、ご了承ください。
有機農業家 石井さん | 2021年のわが家 |
親芋と子イモは切り離さないで保存 | 親芋と子イモを切り離して保存 |
土付きのまま保存 | 土付きのまま保存 |
ビニール袋に入れる | 新聞紙に包んで段ボールの中に入れる |
室内の温度8~10℃ | 12月 10~14℃ |
里芋の保存手順
1.収穫した里芋は、土が付いた状態で、軽く乾かします(水洗いはしません)。
2.新聞紙に数個ずつ包み、段ボールの中に入れます。
3.8~10℃ある室内で保存します。
1.収穫した里芋を軽く乾かします
里芋の保存方法をいろいろ調べてみますと、室内で保存する場合は、湿った土付きの状態が良いと紹介されているものが多いのですが、イモにカビが発生しそうなため、イモの表面の土が乾くまで2~3日 並べておきました。
2.新聞紙に数個ずつ包み、段ボールの中に入れます。
親芋と子イモがくっついているものは、そのまま新聞紙に包みます(画像は、子イモどうしがくっついているものです)。
無理やり切り離してしまいますと、切り口から腐敗が始まりやすいそうですが、わが家は収穫の際、ほとんどパキパキと切り離してしまっています(汗)。
3.8~10℃ある室内で保存します。
保存する際と胃もは、比較的 温度が低い「納戸」に置くことにしました。
里芋の保存状況レポート_2021年
2021年11月
11月30日
里芋を収穫し、並べてイモの表面の土を軽く乾燥させました。
2021年12月
12月2日
里芋を数個ずつ新聞紙に包んで、段ボールの中に入れ、納戸に保存しました。
以降、里芋を取り出す際、どのようになっているかをレポートいたします。
12月6日
12月、午後3時頃の納戸の温度は14℃でした。
新聞紙を広げてみたところ、カビや傷みなどは見当たりませんでした。
12月24日
納戸に保存をして、3週間以上たちました。
今のところ、傷みもなく無事です。
2022年2月
2月19日
年が明け、2月になりました。
室内で保存している里芋は、カビることなく美味しく頂いています。
2022年3月
3月7日
3月になりました。
室内で保存しているサトイモは、今のところ問題ないようです。
2022年5月
5月4日
5月になりました。
室内で保存をしていたサトイモの様子です。
芽が出たもの
中身がスカスカ
芽が出たものや、中身がなくなりスカスカになったものが多くなりました。
白アスパラガスのように、サトイモの芽も日光に当たらないと白いのですね。
芽が出たサトイモは、まったく問題なく美味しくいただきました。
2023年|収穫した里芋を家(室内)で保存
※ 2023年の収量です。右の親芋は土の中に埋めて保存しました。
2023年の春に引越しをして、家の庭で里芋を栽培することになりました。
残念ながら、今年は不作で、全部食べてしまいたいくらいの量ですが、それでも来年の種イモ用に少しだけ保存してみようと思います。
2023年|収穫した里芋を家(室内)で保存する方法
有機農業家 石井さん | 2021年のわが家 | 2023年のわが家 |
親芋と子イモは切り離さないで保存 | 親芋と子イモを切り離して保存 | 親芋と子イモを切り離して保存 |
土付きのまま保存 | 土付きのまま保存 | 土付きのまま保存 |
ビニール袋に入れる | 新聞紙に包んで段ボールの中に入れる | 土付きのまま、籾殻の中で保存 |
室内の温度8~10℃ | 12月 10~14℃ | 保管庫 12月 5~10℃ |
2023年は、量も少ないので、土が付いたまま籾殻の中に入れて保存することにしました。
米袋の中に里芋を入れて、
農家さんにいただいた 籾殻を米袋にザザっと入れて、家(室内)で保存します。
わが家は、畑で収穫した生姜も籾殻の中に入れて保存をしているのですが、今のところこの保存法が最も手軽でカビの発生が少ないように思います。
今後、里芋の様子を時々レポートしますね。
2024年1月
2024年1月11日
年が明けました。
保存している部屋の温度は、日中11℃前後です。
米袋の中に籾殻を入れて保存している里芋は、問題ない状態です。
2024年4月
2024年4月14日
4月になりました。
室内のもみ殻の中で保存していた里芋は、若干 乾燥が進みましたが種芋として利用することが出来る状態でした。
このイモを芽出しして、植え付けようと思います。
まとめ
収穫した里芋を室内(家の中)で保存する方法について、ご紹介いたしました。
お住まいの地域や、室内の温度によって保存が難しい場合があるかもしれませんが、わが家においては、もみ殻の中に入れておけば、翌年に種芋として利用できることが分かりました。
雑誌「やさい畑」で紹介されていた、有機農業家の石井さんの方法とやり方が異なりますが、これからもレポートしてゆきたいと思いますので、参考になさってください。
[参考文献]やさい畑 冬号 2018年 12月号