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エダマメ・トウモロコシ・オクラの種まきのコツ|芽が出なくて困った時の対処法

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、エダマメの種まきのコツ「多粒まき」についてご案内いたします。

この方法は、昔農家さんが行われていた伝承農法の一つで、エダマメの発芽率が上がります。

また この多粒まきは、トウモロコシ・オクラの種にも応用することができ、生長が促進すると言われています。

わが家は実際この方法でエダマメの種をまいてみたところ、傷みのないきれいな芽が出たので驚いているところです。

エダマメ・オクラ・トウモロコシの種をまいてみたものの、なかなか芽が出ないとお困りの方は「多粒まき」で解決するかもしれませんので参考になさってください。

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いつもよりたくさん種まきする「多粒まき」

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いつもよりたくさんの種をまいて株を育てることを「多粒まき」といいます。

普段 私たちは育てたい苗の数より多めに種をまきますね。

多めに種をまく理由は、すべての種が発芽するとは限らないためと、元気のよい苗を残すために間引きする目的にしているからです。

今回ご紹介します「多粒まき」は、芽が出た後 1株に残して育てず、何本かの株を一緒に育ててゆく目的で種を多くまきます。

多粒まきにしますと、株どうしが競合し、助け合いながら生長してゆきます。

生育初期の苗は、根っこがかたい土を押しのけて伸びやすくなっています。

しだいに生長しますと、株は互いに競い合ってより深く、より広く根っこが張ってゆきます。

根がよく張った株は生育が促進して健康に育ちますので、結果として高品質の美味しい野菜を収穫することが出来ます。

多粒まきに適した野菜

農学博士の木嶋利男先生によりますと、多粒まきは「直根タイプの野菜」がおすすめです。

多粒まきは、野菜本来がもっている能力を十分に発揮させ、根を競わせるため「サヤの付き」が良くなります。

多粒まきに適した直根タイプの野菜例
🌱 エダマメ(マメ科)
🌱 オクラ(アオイ科)
🌱 トウモロコシ(イネ科)

発芽率が上がる「エダマメ」の多粒まき

この章では、エダマメの多粒まきの方法について、ご紹介いたします。

エダマメの多粒まきの効果

🌱 発芽率が上がります
🌱 生育が促進します
🌱 花付き、さや付きがよくなります(たくさん収穫することができます)

エダマメの多粒まきのポイント

土づくり

種まきの2週間前にウネを立てます。

野菜がよく育つ肥沃な土であれば、元肥はほどこさなくても大丈夫です。

痩せた土の場合は、完熟たい肥やぼかし肥をほどこし、よく混ぜておきます。

1穴に3粒

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ウネに穴をあけ、エダマメの種を3粒まいて土で覆います。

このとき、水やりは行いません。

穴に種をまく際、種がこぼれ落ちるイメージでパラパラとまきます。

2本立ちで育てます

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※ 1本間引きをして2本で育ててゆきます

芽が3本出ましたら、1本を間引きして2本立ちにし、収穫するまで育てます。

発芽した直後は、根が土を押しのけて伸びるのに3本が協力しあいます。

地上に出た芽が伸びてきますと、残した2本の根っこが競い合って深く伸びて生育が促進します。

土寄せをしましょう

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子葉(双葉)のあとに初生葉が出て、次に本葉が伸びてきますので、このタイミングで株元に軽く土寄せをします。

さらに15~20日後に、もう一度 土寄せをします。子葉(双葉)が埋まるくらい寄せても構いません。

つるぼけを防ぐ摘心で収量アップ!

本葉が5~6枚になりましたら主枝を摘心し、わき芽を増やしますと勢いが分散され それぞれにサヤを付けることが出来ます。

エダマメは花が咲く頃に水分を多く必要としますが、摘心しておくことにより乾燥に強くなり、花が落ちず、よくサヤが付いて収穫量を増やすことが出来ます。

発芽率が上がる「オクラ」の多粒まき

オクラの多粒まきは生長がゆっくりで、1株あたりの収穫量は減りますが、株の数が多いのでトータルの収量がアップするメリットがあります。

オクラ多粒まきの効果

🌱 収穫期間が長くなります
🌱 サヤがやわらかくなります
🌱 台風や強風で株が傷みにくくなります
🌱 収穫量が増えます

オクラの多粒まきのポイント

土づくり

種まきの2週間前にウネを立てます。

完熟たい肥・ぼかし肥を施してよく混ぜておきます。肥料は少なめにし、オクラ自身の力で根を深く張らせるのがコツです。

根がしっかり張りますと、養分と水分を安定的に吸収することが出来ますので、長い期間 収穫することが出来るようになります。

多粒まきの方法

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1か所に5~6粒まきます。

2~3粒ずつを少しだけ離してまきますと、株が開きぎみに立ち上がり、お世話がしやすくなります。

市販のポット苗を植えられる場合は、4~5本ごと売られていることが多いので、間引きしないでそのまま植え付けます。

追肥は多めに施します

オクラの葉が伸びてきましたら、ぼかし肥や油粕などを20日に1回ずつ、株の周囲に追肥して軽く土を混ぜます。

収穫

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多粒まきは、花が咲いてから採りごろのサヤになるまでに5~7日かかり、長くかたくなりにくくなりますので、あまり畑へ行かれない場合でも美味しいサヤを収穫することが出来ます。

台風や強風で株が傷みにくくなる理由

多粒まきは、草丈が低めに生長し、株どうしがやや開きぎみに互いが支え合うように生長します。

そのため1本立ちのオクラより 台風や強風で倒れる被害が少なくなります。

トウモロコシにも応用できる多粒まき

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多粒まきはトウモロコシにもおこなうことが出来ます。

まず、1穴に3粒まきます。

発芽して本葉が2~3枚に生長しましたら、間引いて1株にして育てましょう。

エダマメの多粒まき「応用編」

エダマメの多粒まきの応用編「混ぜまき」をご紹介いたします。

この種まきは、エダマメとキュウリの種を一緒にまく方法です。

今回この「混ぜまき」を行ってみたところ、傷みのない きれいな芽が出たので驚いています。

混ぜまきの効果

🌱 古いエダマメの種も利用することができます
🌱 発芽率が良くなり、生育が促進します

エダマメは前の年の余った種など、発芽率が落ちたものを利用することが出来ます。

種どうしが刺激し合います

木嶋先生によりますと、エダマメは種を採ってから時間が経ちますと、急速に発芽率が下がります。

しかしながらキュウリの種と混ぜてまきますと、それが刺激となって発芽しやすくなります。

ウリ科の野菜の種を使えます

キュウリの種のほかに、ウリ科野菜の種を混ぜまきに使うことが出来ます。

🌱 マクワウリ
🌱 メロン
🌱 ヘチマ
🌱 ゴーヤなど

混ぜまきのポイント

混ぜまきの方法

キュウリの種 1~2粒と、エダマメの種3粒を混ぜて、一か所に点まきをします。

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キュウリの芽を株元でカットします

先にキュウリが発芽し、適度に水分を吸い集め、エダマメの湿り気が保たれます。

そのあとエダマメが発芽しましたら、キュウリの株は株元でカットします。

(下の写真はまだキュウリの株を切っていないものです)

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エダマメは2本で育てます

エダマメの本葉が2枚のときに間引いて2本で育ててゆきます。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「多粒まき」についてご案内いたしました。

当方は、種まきがいかんせん不得意で、種をまくたびに芽が出ず困っていましたが、「多粒まき(混ぜまき)」をためしてみたところ、傷みのないきれいな芽が出たので、とても驚いております。

エダマメ・オクラ・トウモロコシの種をまいてみたものの、なかなか芽が出ないとお困りの場合は、「多粒まき」で解決するかもしれませんので、おためしになってみてください。

[参考文献]

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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