農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ほうれん草の後作におすすめの野菜をご案内いたします。
寒い時期のほうれん草は甘く、とても美味しいですね。
木嶋先生が紹介されている ほうれん草の後作野菜は、冬期の土の特性を活かし、少ない肥料でもよく育つものです。
畑に負担がかかることなく、無理なく栽培することができると思いますので、参考になさってください。
ほうれん草の後作におすすめの野菜
木嶋先生が紹介されている、ほうれん草の後作におすすめの野菜です。
夏採りブロッコリー
ダイコン
ゴボウ
・夏採りブロッコリー
・ダイコン
・ゴボウ
これらの野菜は、少ない肥料でもスクスク育ちます。
ほうれん草の後作におすすめの野菜「夏採りのブロッコリー」
※ 一般地の栽培例です
ブロッコリーは、10月上旬~中旬に種をまきますと、とくに保温をしなくても 翌年の1~2月の真冬に収穫することができます。
また、11~12月に種をまき、ビニールトンネルをかけて栽培しますと、3月に収穫することも出来ます。
木嶋先生によりますと、この時期は温度が低く、微生物による有機物の分解もゆっくりですので、肥料分を多めに施して栽培する必要ありますが、ほうれん草を収穫した後は、使われなかった肥料分が土に多く残りがちです。
そこで、春に たい肥や元肥を施さず、ほうれん草の枯れた下葉や根などを鋤き込んでウネを立て直し、夏どりのブロッコリーを栽培します。
すると、ブロッコリーは 土に残った肥料だけで十分よく生長します。
木嶋先生は、ほうれん草の残渣などの未熟な有機物で、ブロッコリーの根が傷む心配もほとんどないと、紹介されています。
ほうれん草→ブロッコリーのリレー栽培のポイント
品種選び
ホウレンソウ
春どり用の品種が育てやすいのでおすすめです。
ブロッコリー
春まき夏どり向きの品種がおすすめです。
前作ほうれん草の栽培
土づくりなど(例:ウネ幅70cm、高さ10cm)
🍃 種まきの3週間前までに、完熟たい肥とぼかし肥などを施して、ウネを立てます。
🍃 酸性の土の場合は、石灰分を施して中和させます。
🍃 地域によって前後しますが、種まきの時期は 11~12月です。12月中旬にビニールトンネルをかけます。
🍃 ウネ幅70cmの場合を例にしますと、4列植え・1cm間隔で条まきしながら育てます。
🍃 間引き
・本葉1枚で株間3~4cm、
・草丈が5~6cmで株間6~8cmに間引きます。
🍃 追肥
2月上旬にぼかし肥などを追肥します。
🍃 収穫
草丈25cmくらいで収穫します。2月中旬までの寒締めが美味しくなります。お彼岸を過ぎますとトウが立ちやすくなってきます。
後作ブロッコリーの栽培
土づくりなど(ウネ幅70cm、高さ10cm)
🥦 たい肥や元肥は施さず、軽く耕してウネを立てます。
🥦 ブロッコリーの植え付け
2月中旬~3月上旬に種をポリポットなどにまき、種を育てておきます。3月下旬~4月上旬に本葉5~6枚で植え付けます。
🥦 追肥と土寄せ
植え付けの3週間後に、ウネの片側にぼかし肥などを追肥して土寄せします。さらに3週間後にもう片側に追肥して土寄せをします。生長を観察しながら必要であれば、追肥を行い、不要であれば土寄せだけ行います。
🥦 収穫
春まき夏どりの場合は、植え付けてから60~70日で収穫することが出来ます。
ほうれん草の後作におすすめの野菜「ダイコン、ゴボウ」
ダイコン
ゴボウ
ほうれん草の後作におすすめの野菜は、肥料分が比較的少なくてもよく育つ ダイコンやゴボウも適しています。
ただし、ほうれん草の残渣を鋤き込んで土づくりを行いますと、ダイコンのお肌が汚くなる場合がありますので、取り除いて耕しましょう。
まとめ
※ ほうれん草とブロッコリーのパスタ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ほうれん草の後作におすすめの野菜をご案内いたしました。
木嶋先生が紹介されている野菜は、冬期の土の特性を活かし、少ない肥料でもよく育つものです。
畑に負担がかからず、無理なく栽培することができると思いますので、参考になさってください。
[参考文献]