ポリポットにレタス、ルッコラ、シュンギクなどの野菜の種をまいて育てています。
これをプランターや畑に移植せず、どこまで育つか実験しています。
私の周りには野菜を育ててみたいと思いつつ、プランターや大量の土などを用意するのが手間でなかなか実行できない方々がいます。
皆、プランター栽培は楽しそうだけれど、準備が大変で面倒そうと及び腰なのです。
そこで、野菜を最後までポリポットで育てられるかどうか、実験的に始めてみました。
ポリポットはスープなどを入れるプラスチックのカップに穴を開けて作ったものを使います。
少ない土で栽培するため、野菜がどこまで生長するか不安なところはありますが、レポートしてゆきたいと思います。
ポリポットで野菜の種まき「準備」
栽培する野菜
今回は、レタス、ルッコラ、シュンギク、ミツバ、パクチーの種をまきました。
どの野菜も葉を摘み取って少しずつ収穫できるものですので、長期間 栽培と収穫を楽しむことが出来ます。
用意するもの
・野菜の種
・ポリポット(できれば大きめのサイズ)
・野菜栽培の土
・ポットの底に敷くネット
・肥料(液体肥料、鶏ふん、米ぬかなど)
ポリポットについて
プランターなどに移植しないで育てますので、ポリポットは出来れば大きめのサイズが良いでしょう。
ちなみに、わが家はプラスチックの使い捨てカップ(532ml)の底に穴を開けて代用しました。
これを使いますとポットの底に敷くネットが要りませんので便利です。
ポリポットで野菜の種まき方法
種まきの手順
野菜栽培用の土をポリポットの8分目ほど入れて水をかけ、種をまく前に土をしっかり湿らせます。
一般的な市販のポリポットを使われる方は、ポットの底穴をふさぐ網を敷いてくださいね。(わが家は一般的なポットを使う場合、葉っぱや枝などでふさぐこともあります)
私は種まきがとても苦手で、なかなか発芽せず長年苦戦していましたが、農学博士の木嶋利男先生(の著書)のおかげで発芽率がアップしましたので、種まきのコツについてもあわせてご紹介いたします。
種をまきます
1ポットに2~3粒、野菜の種をまきます。
今回育てる野菜の種は小さいものばかりです。水に塗れた手で種まきしますと、指に種がくっついて撒きづらくなりますので、乾いた手で行います。
軽く土を振りかけて上から押さえます
種の上に土を軽くかけて、指でしっかり押さえて鎮圧します。
種を土としっかり密着させることで、発芽率がアップします。
軽く水をかけて、日なたに置きます
土が十分湿っていれば、種まき直後の水やりは行わなくても構いません。
ポリポットを窓際の日なたに置き、発芽を待ちます。
水やりについて
ポリポットの土が乾燥しますと発芽しづらくなりますので、乾き具合を見ながら発芽するまで水やりします。
水で種が流れ出るのを防ぐために、目の細かいジョーロなどを使います。
ポリポットで種まきした野菜の発芽
発芽は1週間がメド
種まきから約1週間で、発芽が始まります。
春~夏の温暖な気候であれば3~4日で発芽することもあります。
今回は11月の頭に種まきをしましたが、1週間で芽が出てきました。
1週間以上たっても芽が出てこなければ、もう一度種をまきます。
ポリポットで種まきするときのコツ
大切な種のまき時
野菜はそれぞれ種まきの時期が決まっていますので、種袋の「まき時」を参考にし、お住いの地域の気候に合わせて種をまきましょう。
時期外れに種をまきますと発芽しなかったり、もし発芽しても体力のない弱い苗が育ちます。
好光性種子と嫌光性種子
野菜の種は、光の照射で発芽する「好光性種子(こうこうせいしゅし)」、反対に光の照射で発芽しない「嫌光性種子(けんこうせいしゅし)」があります。
今回 種をまいたレタス、ルッコラ、シュンギク、ミツバ、パクチーの種はすべて好光性種子で、土をたくさんかけすぎますと発芽しづらくなります。
農学博士の木嶋先生は、レタスなどの種は土をかけずにそのまま土の上に置いて、ポットの底に水をはっておくと発芽率がアップします。とも、紹介されています。
発芽率が良くなる裏ワザ
パクチーの種
パクチーの種はとてもかたい殻に包まれていますので、このまま種まきしますと発芽しないことがあります(発芽することもあります)。
そこで、種をまく前日に殻をつぶして水に浸してから1日置いて種をまいてみてください。発芽率がアップします。
ミツバの種
ミツバの種の殻も固いので、水に浸して1日おいてから種まきします。
私は毎回ミツバの種の発芽に苦戦しています。
栽培レポート
11月
ポリポットに種まきして1週間。芽が出てきました。
同じ種類の野菜は、ほぼ同じ日に芽が出ます。野菜の神秘ですね。
・土が乾かないように適度に水やりします。
・日当たりのよい室内に置いて栽培します。
・2週間に1回、液体肥料を施します。
12月初旬
12月の初旬の野菜たちの様子です。
室内で栽培しているため、害虫被害にもあわず、きれいな葉っぱです。
12月下旬
年末になりました。
ポリポットの野菜たちは、寒風にさらされることもなく、元気に生長しています。
レタスです。そろそろ収穫できそうな大きさになってきました。
ルッコラは葉がいささかほっそりしていますが、こちらもそろそろ食べられそうです。
もっとも生長が遅いのが春菊ということがわかりました。
春菊はもっと暖かさが必要なのかもしれません。
1~2月
1月から2月にかけて、ルッコラをたくさん収穫することが出来ました。
草丈が長くなったものから順に摘み取りますと、2~3ポットでこれだけ採れました。
まとめ
プランターや土を用意するのが億劫と思われている方でも、小型のポットと少量の土があれば場所をとらずに気軽に育てられるだろうなぁ、という思いで始めたポリポット栽培ですが、寒い季節に室内で美味しい野菜を収穫することが出来ました。
立派な道具や材料がなくても楽しむことが出来ますので、おためしになってみてくださいね。
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