農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ジャガイモが美味しくなる土寄せの裏ワザについて、ご案内いたします。
ジャガイモの土寄せは、株元に土を寄せて山のようなかたちにするのが一般的ですが、今回は、株の中心に土をのせる方法をご紹介いたします。
※画像はイメージです
ジャガイモ土寄せの裏ワザ
木嶋先生に学ぶ、ジャガイモのアイデア栽培
一般的に行われているジャガイモの土寄せは、株元に土を集めて山のようにし、イモが地表に出るのを防ぎます。
今回ご紹介する土寄せは、ジャガイモの茎が生えている真ん中に土をかぶせて、茎を寝かせた状態にする 木嶋先生のアイデア栽培です。
茎を寝かせて栽培するメリット
茎が横になったジャガイモは、葉に日光が当たりやすくなり、光合成量が増えます。
すると、イモが蓄えるデンプンの量が増えますので、収量がアップし、美味しくなります。
木嶋先生によりますと、この方法は 少しずつ土を寄せて茎を埋めてゆきますので、ストロンの数も増えて、できるイモの数も多くなるのだそうです。
木嶋先生のアイデア栽培「ジャガイモの土寄せ」の方法
1回目の土寄せは、ジャガイモの芽が10cm程度のまだ茎がやわらかい頃から始めます。
なお、茎が育ってかたくなってから行いますと、寝かせた時にポキっと折れる場合がありますので気を付けます。
1.ジャガイモの芽が10cmの頃、芽かきをして3~4本に絞ります。
2.芽かきをした後、それぞれの茎が横に寝るように、株の中心に土をやさしく落として土寄せします。
3.株の中心への土寄せはこまめに行います。株元あたりが横に寝た状態で、その先の葉が立ちあがった姿に仕立てます。
木嶋先生のアイデア栽培には理由があります
木嶋先生は、野菜は、原産地と似たような環境で育てるとよく育ちますと、紹介されています。
ジャガイモの原産地は、南米アンデスの痩せた高地で、標高の高いところから低いところまで、多くの種類が自生しています。
原種のジャガイモは、同じ科であるトマトと同様に、斜面を這うように茎を伸ばして育ち、地下の茎に養分を蓄えてイモをつくっています。
つまり、株の中心に土をのせて栽培する方法は、匍匐して育つ原産地のジャガイモのイメージに近いのです。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ジャガイモが美味しくなる土寄せの裏ワザについて、ご案内いたしました。
株の真ん中に土をのせたジャガイモの茎は、横になって日光が当たりやすくなり、光合成量が増えますので、収量が増えてイモが美味しく育つメリットがあると言われています。
この方法は、原種のジャガイモと似たような環境で育てる木嶋先生のアイデア栽培ですので、参考になさってください。
[参考文献]
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