農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、スイカの後作に良い野菜をご案内いたします。
スイカは根を深く伸ばして生長しますので、自然に土が耕されています。
深く耕された土で栽培する後作野菜は生育が旺盛になり美味しく育ちますので、参考になさってください。
スイカの特性を活かしたリレー栽培
スイカの根は地中深く伸びる性質がありますので、農学博士の木嶋利男先生は、スイカの根はいわば「天然の耕耘機」と述べられています。
アフリカの砂漠からサバンナにかけてが原産地のスイカは、高温で乾燥した気候にもかかわらず、吸引力の強い根で地中の水分を集めて水分たっぷりの果実を付けると言われています。
そして、スイカの根が深く伸びたあとは、次の作物も根が深く伸びやすくなっています。
この性質を利用して、スイカの後作に同じ深根タイプの野菜を育てますと、土の中に残っていたスイカの根は時間とともに分解し、空気や水の通り道となり、後作野菜の根が良く伸びて、病気に強い健全な株が育ち 美味しくなります。
スイカの後作に良い野菜
おすすめの根深タイプの野菜の例
ホウレンソウ
ニンジン
ダイコン
ゴボウ
木嶋先生がおすすめされているスイカの後作に良い野菜は、ホウレンソウ、ニンジン、ダイコン、サラダゴボウなど、どれも深根タイプです。
スイカの根は土の中に深く伸びる性質があるため、この特性を活かして後作野菜も根を深く伸ばすものを育てますと、病気に強く美味しい野菜に育ちます。
スイカの後作に良い根深タイプの野菜一覧
作物 | 効果 |
ホウレンソウ | 根が深く伸びますので生長が促進します |
ニンジン | |
ダイコン | |
サラダゴボウ |
後作野菜の栽培ポイント
ウネの高さは10cm
スイカを育てた時のウネが高い場合、後作野菜のウネは10cm程度に表面をならして一般的な高さのウネを立てます。
後作栽培の土づくり
スイカを収穫してツル・葉を処分し、後作野菜の種まきの3週間ほど前に 土づくりをします。
完熟たい肥とぼかし肥を施し、ウネの表面を軽くならします。
後作野菜がよく育つ
スイカは、根の伸びの勢いが強いので自然に土が耕されます。
スイカの根が枯れた跡は、空気や水の通り道になり後作野菜の根は大きく張ることができるようになるため、スクスク生長する効果が期待できます。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されているスイカの後作に良い野菜をご案内いたしました。
スイカの根が枯れた跡は 空気や水の通り道になりますので、後作の野菜がスクスクと生長するのが期待できます。
木嶋先生が紹介される「リレー栽培」は、前作の野菜と後作の野菜の特性を活かしたものですので、参考になさってください。
[参考文献]