秋作ジャガイモの芽出し方法について、ご案内いたします。
春作ジャガイモの芽出しは、陽の光を当てる浴光育芽という方法で行いますが、秋植えの場合は、種イモを涼しい場所に置き、休眠を打破して発芽させます。
今回は、秋作のジャガイモの芽出し方法、植え付けのポイントなどについて、ご紹介いたします。
秋植えジャガイモの芽出し方法と植え付けのポイント
秋植えジャガイモに適した品種
秋作のジャガイモ(種イモ)は、休眠期間の短い品種がおすすめです。
なぜなら休眠期間の長い品種は、秋になってもなかなか発芽しませんので、秋植えの栽培に適さないためです。
秋植えに向いているジャガイモの品種例
🥔 インカのめざめ
🥔 インカのひとみ
🥔 農林1号
🥔 デジマ
🥔 アンデス赤 など
※ お住いの地域・気候によって異なります
秋植えジャガイモの植え付ける時のポイント
農学博士の木嶋利男先生によりますと、秋植えのジャガイモは、畑の地温がまだ高いので、カットした種イモを植え付けますと腐る場合があります。
そのため、1個あたり40~60グラム程の小さめのイモを丸ごと植え付けるのがポイントです。
なお、秋作は春植えに比べますと生育期間が短いため、やや小ぶりのジャガイモになる傾向にあるようです。
秋植えジャガイモの芽出しを始める時期
秋植えジャガイモの芽出しを始めるタイミングは、植え付ける予定日から2週間~1か月前を目安にします。
秋植えジャガイモの芽出し方法と管理
春植えのジャガイモの多くは、光を当てて芽出しを行いますが、秋作の場合は、涼しい場所に置いて休眠を打破します。
芽出し方法1「土に埋める」
種ジャガイモを丸ごと土に埋めて、芽出しをします。
プランターや底穴が空いている発泡スチロールの中に土を入れ、ジャガイモを置いて、その上に軽く土をかけます。
なお、芽出し中の水やりは、イモが腐る場合がありますので、極力控えます。
芽出し方法2「ネットで吊るす・並べて置く」
野菜を入れるネットに種ジャガイモを入れ、風通しのよい涼しい場所に吊るします。
※インカのめざめです
紙の上に種ジャガイモを並べて、涼しい日陰に置いておく方法もあります。
秋植えジャガイモを植え付ける時期と収穫について
秋植えのジャガイモを植え付ける時期は、地域によって前後しますが、一般地では9月中旬~10月上旬が適期と言われています。
イモの収穫は 霜が降りる前に行い、葉が黄色くなってから掘り起こします。
わが家は浅く植えて、その上に黒マルチを張ってみました。
この栽培は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている伝承農法の応用編「ジャガイモのゴロゴロ植え」です。
まとめ
秋作ジャガイモの芽出し方法と植付けのポイントについて、ご案内いたしました。
秋植えの場合は、種イモを涼しい場所に置き、休眠を打破して発芽させます。
なお、ジャガイモの休眠期間の一覧を作成いたしましたので、関連記事を参考になさってください。
[関連記事]