農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「ナスの後作におすすめの野菜」を、ご案内いたします。
ナス栽培のあとは、基本的に どの作物でも栽培できると言われていますが、今回は、木嶋先生が特におすすめされている野菜をご紹介いたします。
ナスの後作野菜|木嶋先生がおすすめする育ちが良くなる作物
ナスの後作におすすめの野菜
科 作物 マメ科 エンドウ ソラマメ インゲン アブラナ科 コマツナ 菜の花 カキナ アカザ科 ホウレンソウ キク科 レタス シュンギク セリ科 ミツバ セロリ パセリ ユリ科 ネギ タマネギ ニラ ニンニク イネ科 ライムギ、エンバクなど 【出典】
・木嶋利男著「有機・無農薬のおいしい野菜づくり」
・木嶋利男著「有機・無農薬 野菜別 土づくりと栽培テクニック」
※ お住いの地域によって、気温が足りず栽培が難しい作物もあります。
ご参考:木嶋先生がおすすめする「交互連作」
ナスを毎年同じ場所で育てますと、連作障害を引き起こす場合があると言われていますが、木嶋先生は、ナスとある作物を交互に連作をすると、(ナスと後作野菜の)いずれも収量が増して、品質が向上しますと紹介されています。
交互連作「ナスとナバナ」
ナバナ
カキナ
10月頃、ナスの畝を片付けましたら、11月にナバナの苗を植え付け、翌春の3~4月に収穫します。
木嶋先生によりますと、根を深く伸ばすナバナは、前の年の根に沿って新しい根を伸長しますので、年々根の張る範囲(根域)が広がるのだそうです。
その結果、ナスとナバナのいずれも、収量が増して、品質が向上します。
なお、ナバノのほかに、カキナの栽培でも同じ効果があると言われています。
交互連作「ナスとムギ類」
※ エンバク
ナスの後作に、エンバクやライムギなどの「ムギ類」を栽培するのもおすすめです。
ムギ類は、翌年の春に 畝に鋤き込んで緑肥として利用することができます。
また、翌年のナス栽培の際に、刈り込んだムギを畝に覆って「草マルチ」にすることもできます。
エンバクなどのムギ類は、クモなどの益虫がやってきて、ナスの葉を食害するアブラムシなどの虫を駆除してくれます。
わが家は エンバクを多用しておりますが、春になると益虫のテントウムシがたくさんやってきます。その数の多さに毎年驚いております。
※ 木嶋先生がおすすめされているエンバクは、益虫のテントウムシやクモを呼び寄せます。
交互連作「ナスとエンドウ」
※ナスの株元にエンドウの種を、畝の周囲はエンバクの種をまいています。
数年前から、わが家は ナスを栽培したあとに、エンドウ、エンバク、ナバナ、タマネギなどを育てています。
2023年の春に引っ越しをして畑が変わりましたので、ゼロからのスタートになりましたが、これからも交互連作を続けてゆこうと思っております。
[詳細]交互連作|ナスの後作にエンドウ、エンドウの後作にナスがおすすめの理由
まとめ
※ 秋ナスを育てながら、タマネギの苗を植え付けました
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「ナスの後作におすすめの野菜」を、ご案内いたしました。
ナス栽培のあとに育てる野菜は、基本的に 何でもよいそうですので、本ページをお役立ていただければ幸いです。
[参考文献]