PR
スポンサーリンク

自分で出来る畑の土壌診断法|野菜のお試し栽培と雑草観察

Farmer,solar-heat-disinfection,kanokoshi

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、畑の土壌診断法を ご案内いたします。

2023年の春から自宅の庭で野菜づくりを始めまして、果たして肥沃な土なのか、痩せているのか、酸性が強いのか、弱いのかなど、土の状態の調べ方を探していたところ、木嶋先生の著書に自分で調べられる方法が紹介されていました。

土壌診断などと堅苦しく表現いたしましたが、「野菜を試しに栽培して判断する方法」と、「生えている雑草を観察する」という、お手軽に行える方法です。

木嶋先生によりますと、これらの方法は 正確な診断が可能なようですので、参考になさってください。

スポンサーリンク

自分で出来る畑の土壌診断法「野菜のお試し栽培」

ホウレンソウ栽培で土壌診断

spinach,horenso (14kj)

野菜は土の性質によって、いろいろな生長をします。

畑の土が 酸性に傾いているかを調べたい場合、ホウレンソウを栽培しますと診断することが出来ます。

ホウレンソウは酸性の土壌では生育が鈍りますので、ホウレンソウがよく育たない土は酸性に傾いていると判断することができます。

アブラナ科野菜で土壌診断

cabbage-18

畑の土が 痩せているか、肥沃であるかを調べたい時は、吸肥力の強いアブラナ科の野菜を育ててみましょう。

キャベツや白菜、コマツナなどのアブラナ科の作物がよく育つ畑は、肥沃であるといえます。

ダイズ(枝豆)で土壌診断

20220624_edamame-1kj

ダイズ(大豆)は痩せた土を好み、肥沃な土で育てますと「つるボケ(茎と葉だけが旺盛に茂って実が付かないこと)」します。

また、耐酸性が強いので、酸性に傾いている土でもよく育ちます。

自分で出来る畑の土壌診断法「雑草観察」

木嶋先生は、畑に生えている植物を観察すると、その場所の地力ちりょく(その土地が作物を育てられうる能力)を知ることができますと、紹介されています。

痩せた土に生える雑草の例

enokorogusa,nekojarashi,foxtail-kjエノコログサ
(ネコジャラシ)

meshihiba-1kjメシヒバ

sugina-1kjスギナ

エノコログサ(ネコジャラシ)、メヒシバ、スギナなど、単子葉植物が旺盛に生える土は、痩せていると判断することが出来ます。

肥沃な土に生える雑草の例

ooinunofuguri-1kjオオイヌノフグリ

hotokenoza,soramame-1kjホトケノザ

hakobeハコベ

肥沃な土で育つ雑草は、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ハコベなどの双子葉植物です。

ご参考:その他の土壌診断法

1.人に聞いてみる

farmer-1kj

※ image

前の畑の持ち主などに、どんな野菜を栽培していたのか、その収量など、畑がどのように使われてきたかを聞いてみる方法です。

病害虫の有無や、有機物の投入量などがわかれば、その情報をもとに その後の土づくりに活かしてゆきます。

2.土壌の断面をみる

20230218_kitchen garden-mobara-1kj

土壌の断面を見て、植物の根の伸び具合や、土の粒の様子、水の浸透具合などを調べる方法です。

診断をする場合は70cmほど縦に掘って、その断面を観察してみます。

3.化学分析による診断

チッ素、リン酸、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどといった土壌の中の無機物や、土壌そのものの種類などを科学的な手法で分析する方法です。

土壌中の硝酸態チッ素、水溶性カリウム、水溶性リン酸を簡単に測定できる簡易キットが市販されているそうです。

まとめ:痩せた土から肥沃な土への土づくり

Acidity meter,sandokei (6-1)

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、自分で出来る畑の土壌診断法をご案内いたしました。

畑の土の状態を知りたい場合、ホウレンソウやアブラナ科野菜、ダイズなどを試しに育てて、生育状況で判断することが可能です。

また、生えている雑草を見て、土が肥沃であるか痩せているかを診断することができます。

いずれも、お手軽に診断できる方法ですので、参考になさってください。

[参考文献]

木嶋利男著「畑にやさしい自然の農薬と肥料」発行:万来舎

[関連記事]

簡単!刺すだけ!電池不要のおすすめ酸度計「髙森コーキSPM-001」

万能!緑肥の種類と利用法|土づくり・マルチ・カバープランツに活躍します

スポンサーリンク
キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

シェアする
スポンサーリンク