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イチジクのコンパニオンプランツは、あの美味しい実のなる木です

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イチジクのコンパニオンプランツは、美味しい実がなる「ビワの木」です。

イチジク農家さんの農園のところどころにビワの木が植えられているのを見かけたことはないでしょうか。

これには意味がありまして、イチジクに付きやすいカミキリムシを寄せ付けないようにビワをコンパニオンンプランツにしているからなのだそうです。

今回は農学博士の木嶋利男先生がご紹介されている栽培のポイントをご案内いたしますので、イチジクをお庭や家庭菜園で育てられている方のご参考になれば嬉しく思います。

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イチジクのコンパニオンプランツ「ビワ」

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イチジク

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ビワ

ビワの混植で害虫忌避効果

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カミキリムシは、イチジクの幹や枝に食い入り、枝や木の全体を枯らしてしまうやっかいな害虫です。

農学博士の木嶋利男先生によりますと、カミキリムシの種類はとても多く、イチジクとビワの両方に被害を与える種類もありますが、全体的にイチジクのほうがかなり被害を被るのだそうです。

特に代表的なカミキリムシは、「ゴマダラカミキリムシ」というものですが、これはビワに付くことは少ないようです。

科学的によく解明されていないようですが、ビワの香り成分にカミキリムシを遠ざける作用があると考えられています。

栽培のポイント

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イチジクとビワの割合

ビワはイチジクから多少離れたところに植えても、害虫を寄せ付けない効果があるようです。

イチジクをたくさん植えている場合は、10株にビワ1株程度で良いでしょう。

品種選び

イチジク、ビワともに品種は何でもOKです。

イチジクの栽培

土について

イチジクは、日当たりと水はけの良い場所を選びましょう。中性の土を好みますので、土づくりの時に腐葉土と苦土石灰を鋤き込みます。

植え付け

11~3月が植え付けの適期です。高さ30~50cmで切って、周囲にマルチを張ります。

2年目の冬に、側枝を3本残して他は剪定します。

3年目以降の冬は、前年に伸びた新梢を間引いたり、切り戻したりして形を整えます。

ビワの栽培

土について

日当たりと水はけの良い場所を選びましょう。土づくりに腐葉土を鋤き込みます。

植え付け

2月下旬~3月下旬が植え付けの適期です。植え付けたら支柱で固定しておきます。

冬は花や果実が付いていますので、剪定は毎年9月に行います。重なった枝を間引いて、大きく伸びた枝は先端を切り戻します。ビワは生育が旺盛ですので、放っておくと樹が高くなります。

施肥について

イチジク

2月に寒肥します。寒肥は油かすが主体の有機質肥料を使いましょう。

追肥は6月と10月の2回で、ぼかし肥などを施します。

ビワ

3月に寒肥します。寒肥は油かすが主体の有機質肥料を使いましょう。

追肥は6月と9月の2回で、ぼかし肥などを施します。

摘蕾(てきらい)、摘果(てきか)

イチジク

イチジクの摘蕾は必要ありません。

ビワ

ビワは10月から摘蕾します。1つの果房の中で下の段を数段残して、上の段は落とします。

3月下旬~4月上旬に、1つの果房に果実を数個残して袋がけを行います。摘蕾・摘果ともに残す数は、大型品種は少なめに、中型品種はやや多く行いましょう。

収穫

イチジク

品種によりますが、6月下旬~9月下旬までが収穫時期です。色づいて完熟したら収穫します。

ビワ

5月中旬~6月下旬に、完熟したものから収穫します。

柑橘類のコンパニオンプランツにもなる「ビワ」

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ミカン

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夏ミカン

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ビワ

木嶋先生によりますと、ゴマダラカミキリムシは、ミカンなどにも被害を与えるそうです。

柑橘類もビワも温暖地でよく育つ特性があり、栽培の環境も適合するそうですので、ビワを柑橘類のコンパニオンプランツにすると、イチジクと同じように害虫忌避の効果が期待できます。

まとめ

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農薬を使わずに、イチジクの木に害虫を寄せ付けない栽培方法をご紹介いたしました。

イチジクを単独で育てるより、ビワをコンパニオンプランツにしますと、カミキリムシの被害が少なくなると言われています。

農学博士の木嶋利男先生がご紹介されている栽培方法ですので、ご自宅の庭や家庭菜園でイチジクやビワを育てていらっしゃる方は、ご参考になさってくださいね。

[参考文献]

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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