畑にひまわりが咲いているのを見かけたことはないでしょうか?
ひまわりを畑で栽培する理由は、畑の景観を美しくするためだけでなく、夏の害虫をブロックしたり、強風から野菜を守るために植えられます。
今回は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ひまわりをコンパニオンプランツにする栽培のポイントについてご案内いたしますので、参考になさってください。
野菜のコンパニオンプランツになる「ひまわりの役割」
障壁の役割
畑の周りにひまわりを壁のように植えますと、中で育てている野菜に付く害虫の飛来をブロックします。
また、強風で野菜の苗があおられるのを ひまわりが壁となり、守ってくれる役割もあります。
天敵を住まわせ、害虫を駆除する役割
ひまわりの花はクモをはじめとする生き物が住みつきます。
これらが害虫の「天敵」となり、野菜に付く害虫を食べてくれますので、作物の害虫被害を軽減させることができます。
訪花昆虫を呼び寄せる役割
ヒマワリの花にミツバチなどの訪花昆虫が集まりますので、野菜の受粉の手助けになります。
自らおとりになり、野菜を守る役割
野菜に付きやすい害虫のスリップス、コガネムシは ひまわりの花を好みます。
そのため、ひまわりで害虫が足止めされますので 野菜にこれらの害虫が寄り付かなく効果もあります。
土を肥沃にする役割
ひまわりが枯れた後は、「緑肥」として利用することができます。
ひまわりの根は地面の中の不溶性リン酸分を溶かして ほかの植物が吸いやすい状態に変える能力が高いため、少ない肥料で野菜を栽培することができます。
ひまわりのコンパニオンプランツ栽培のポイント
ひまわりの品種
最近出回っている小型タイプのひまわりは、コンパニオンプランツの効果が低いため、草丈が高くなる品種を選びます。
ひまわりの植え方
ひまわりを畑の外周に植える場合、野菜がひまわりの陰にならないように植え付けます。
草丈が高いぶん、日陰の部分も多くなりますので、余裕をもってスペースとるのがポイントです。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている 「ひまわりのコンパニオンプランツ栽培」についてご案内いたしました。
鮮やかな黄色いひまわりが強風から野菜を守り、害虫を足止めさせ、天敵を住まわせて害虫を駆除する方法です。
ひまわりのコンパニオンプランツ栽培は、天敵を味方に付けて、害虫から野菜を守る伝統的な農法ですので、参考にしていただきましたら幸いです。
[参考文献]
木嶋利男著 コンパニオンプランツで野菜づくり (ひと目でわかる図解)(主婦と生活社)
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