畑に、ひまわりが咲いているのを見かけたことはないでしょうか?
ひまわりを畑で栽培する理由は、畑の景観を美しくするためのほかに、害虫をブロックしたり、強風から野菜を守るためなのです。
また、ひまわりを野菜のコンパニオンプランツにするもの最適と言われています。
今回は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、畑にひまわりを栽培すると得られる5つの効果、コンパニオンプランツ栽培のポイントについて、ご案内いたします。
畑にひまわり栽培すると得られる5つの効果
効果1「障壁」
畑の周りにひまわりを壁のように植えますと、中で育てている野菜に付く害虫の飛来をブロックします。
また、強風で野菜の苗があおられるのを ひまわりが壁となり、守ってくれる役割もあります。
効果2「天敵を住まわせ、害虫を駆除」
ひまわりの花は、クモをはじめとする生き物が住みつきます。
これらが害虫の「天敵」となり、野菜に付く害虫を食べてくれますので、作物の害虫被害を軽減させることができます。
効果3「訪花昆虫を呼び寄せる」
ヒマワリの花には、ミツバチなどの訪花昆虫が集まりますので、野菜の受粉の手助けになります。
効果4「自らおとりになり、野菜を守る」
野菜にとって害虫となるスリップス、コガネムシは ひまわりの花を好みます。
そのため、ひまわりで害虫が足止めされますので、野菜にこれらの害虫が寄り付かなく効果もあります。
効果5「土を肥沃にする」
ひまわりが枯れた後は、「緑肥」として利用することができます。
ひまわりの根は地面の中の不溶性リン酸分を溶かして ほかの植物が吸いやすい状態に変える能力が高いため、少ない肥料で野菜を栽培することができます。
ひまわりのコンパニオンプランツ栽培のポイント
ひまわりの品種
最近出回っている小型タイプのひまわりは、コンパニオンプランツの効果が低いため、草丈が高くなる品種を選びます。
ひまわりの植え方
ひまわりを畑の外周に植える場合、野菜がひまわりの陰にならないように植え付けます。
草丈が高いぶん、日陰の部分も多くなりますので、余裕をもってスペースとるのが栽培のポイントです。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている 、ひまわり栽培で得られる5つの効果、コンパニオンプランツ栽培のポイントについて、ご案内いたしました。
鮮やかな黄色いひまわりは、畑の景観を良くするほかに、強風から野菜を守り、害虫を足止めさせ、天敵を住まわせて害虫を駆除する効果が期待できますので、参考になさってください。
[参考文献]
木嶋利男著 コンパニオンプランツで野菜づくり (ひと目でわかる図解)(主婦と生活社)
[関連記事]
ヒマワリ・ラベンダーを畑に植える理由|障壁作物で天敵を呼んで害虫撃退!
[ひまわりの種]