NHKの趣味の園芸「やさいの時間 太陽のベジ・ガーデン」でも、枝豆の育て方の放送が始まりましたね。
わたしたちカジトラ夫婦は、畑生活2年目の新米です。
去年、枝豆をとても美味しく栽培することできたので、今年も挑戦しようと意気込んでいます!
一回栽培してみて、枝豆は「家庭菜園を少しやってみたい」と思われている方に向いている野菜かなと思います。
シェア畑のプロのアドバイザーさんのおかげで、わたしたちのようなド素人でも、楽しく栽培することができましたので、野菜づくりは手間がかかって難しそう・・・というイメージを持たれている方でも大丈夫です!
家庭菜園の醍醐味は、かたちが悪くても、大きく育たなくても「育てる楽しさ」や「達成感」という感動をもらえるところですね。
4月は、枝豆の種をまく時期です。
これから半年間、カジトラで畑の土づくりから枝豆の種まき、お世話、収穫までをレポートしてゆきますのでご参考にしていただければ幸いです。

美味しい「枝豆」は3品種
わたしが通っているシェア畑では、今年「湯あがり娘」と「初だるま」という種で栽培します。
昨年は、「湯あがり娘」と「福成」でしたが、どちらもとても美味しかったです。
この章では、3品種それぞれの特徴について、ご説明いたします。
湯あがり娘
非常に美味しく作りやすい定番品種。香りが良く甘みが強い
初だるま
作りやすい品種。形がよく甘みのある、オーソドックスな枝豆。
福成
作りやすい茶豆品種。茶豆特有の風味が豊かで、食味が良い。
野菜づくりBOOK 2019版より引用
去年栽培した「湯あがり娘」は、枝豆の中でも最高峰といわれているそうです。香りが良くコクがあって本当に美味しかったです。
「福成」も風味がよく美味しかったです。種まきから約80日で収穫できますので他の品種より早めに食べられます。
初挑戦の「初だるま」の特徴は、甘みが強く非常に美味しいそうです。
栽培のスケジュールについて
枝豆栽培のスケジュールは、下の表をご参考ください。
① 4月の中旬に、土づくり(土を耕すこと)
② 4月下旬に種まき
③ 発芽したら間引き
④ 水やり
⑤ お楽しみの収穫は、7月中旬になります。
4月の上旬~中旬は「土づくり(土を耕すこと)」です。お天気の良い日に土を耕しましょう。
肥料が要らない「枝豆栽培」
枝豆は、肥料が多いとうまく育ちません。
土を耕してマルチを張って種をまくだけですので、枝豆は家庭菜園の初心者にとって、お手軽に育てられる野菜です。
マルチを張らなくても枝豆栽培はできますが、これからの季節は草がワサワサ生えてきますし、マルチを張ることでで土の温度が保たれます。
また、泥水の跳ね返りを防ぐ(=病気の予防)などのメリットが多いので、マルチを張ることをおすすめします。
カジトラでは、ポリフィルム素材のマルチを張る栽培法で、ご紹介してゆきます。
ところでマルチってなに?
マルチとは、地面の表面をおおう「マルチング」の略称で、野菜づくりで畝(ウネ)の表面をおおう資材のことをいいます。
マルチの役割はなに?
マルチは野菜が元気に育つ環境の手助けをしてくれます。
・雑草の防止
・保湿効果(土壌の表面の乾燥を防ぐ)
・保湿効果(湿度を保つ、季節により温度を調整できる)
・病気予防(雨で土がはね返り、植物の傷口に触れ病気が感染するのを防ぐ)
野菜づくりBOOK 2019年版より引用
マルチは、重要な役割を果たしてくれるのですね。
種類はポリフィルム素材のほかにも、刈った草・藁(わら)・再生紙をつかったもの・石でできたもの(ストーンマルチ)などがあります。
1.「枝豆」の種をまく前に土づくり
土を耕して種まきの準備
枝豆がよく育つ環境をつくってあげるために、土を耕します。
使用する道具は、スコップ・クワです。
クワより、スコップで土を耕すほうが、深く掘り起こすことができます。また固い土を耕すときは、クワを使うより腰に負担がかからないように思います。
土を耕す3つの理由(目的)
土を耕すことによって、枝豆が元気に育ってくれるようになります。
1.土の中に空気を入れるため(微生物・野菜の根は、空気が必要です)
2.硬い土をくだいて、水はけをよくするため
3.土を柔らかくして、枝豆の根っこが伸びやすくなるようにするため
野菜づくりBOOK 2019年版Ýより引用
土づくりの手順1
雑草を取り除きます。
土づくりの手順2
土をスコップ(またはクワ)で耕します。
野菜によっては、肥料を入れて土を耕すこともありますが、枝豆は肥料は要りませんので耕すだけです。
枝豆に限らず野菜は「水はけがよく」「通気性のよい」「フカフカした土」「豊富な微生物がいる」条件で育てると、よく成長するそうです。

クワで耕してバテた夫
2.畝(ウネ)を立てましょう
土をよく耕したら、畝(ウネ)作りです。
ウネを立てる一番の目的は、「水はけ」を良くするためです。
使用する道具はスコップまたはクワです。そして「土をならす板(後ほど写真でご紹介します)」があると大変便利です。
ウネは、野菜を植えるための寝床(ベッド)のイメージです。これが野菜にとって好都合なのです。
枝豆は、多湿の環境を嫌います。したがいまして土を盛り上げて高くしておけば、通気性と水はけが良くなるので、土が乾燥しやすくなるのです。
ウネづくりの手順1
ウネを作る位置を決めます。
ウネの幅は、マルチの幅より狭くします。
ウネの周りにお堀をつくるイメージで、周り(外側)からクワ・スコップを使って、ウネの中心に土を寄せて盛ってゆきます。
ウネづくりの手順2
ならし板で、土の表面をギュウギュウ押し付けて、ウネを固く形成します。土の上面と、4側面を板で固めます。
板を使って、表面のデコボコをならしてウネをかためると、これから野菜を栽培する長い期間、くずれる心配が軽減します。
ウネが完成しました!(腰が痛くなります・・・)
3.マルチを張ります
マルチの種類について

穴の開いたマルチ
マルチは、写真のように穴の開いているものや、穴があいていないものがあります。
枝豆は穴あき・穴なしどちらで栽培しても良いそうです。

穴の開いていないマルチ
去年は、穴の開いていないマルチを使いました。穴あけ器で穴を開けて種をまきます。この作業がとても楽しいのです。(種まきの記事にてご紹介いたします。)
マルチの張り方手順1
マルチをくるくると引っ張って、ウネを覆います。
マルチの張り方手順2
風に飛ばされないように、片側2か所にマルチ留めを挿して固定します。
マルチの張り方手順3
ウネより長めにマルチを切ります。
まず、片面2か所を留めましょう。
マルチの張り方手順4
マルチがピーンと張れたら、残り2か所をマルチ留めで固定します。石を置いたり土で覆っても構いません。
マルチの張り方手順5
マルチのスソを足で踏みながらクワなどで土をかけてゆきます。かけた土の重みで、マルチが張ってきます。
クワで土をかける作業が難しい場合は、移植ごてを使うとやりやすいです。マルチを引っ張りながら土をかけるのがコツです。
マルチの端に土をかけても、まだ完全にピーンと張りませんが大丈夫です。
最後に、マルチの周りにかけた土を、足で踏み固めれば、たるみが無くなりピーンと張ります。
マルチを軽く引っ張りながら土をかけると、シワが伸びます。クワより移植ごてを使うと楽ちんです。
まとめ:4月の下旬に「枝豆」の種まき
これで、枝豆栽培の土づくりの作業は終わりです。
4月の下旬にいよいよ枝豆の種をまきます。種まき~ネット張り編はこちらからご覧いただくことができます。