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春・秋ジャガイモのコンパニオンプランツは?空間利用で生育促進!

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ジャガイモと一緒に栽培すると病気の予防・生育の促進・害虫忌避に効果があると言われているコンパニオンプランツをご紹介いたします。

この栽培は 農学博士の木嶋利男先生が紹介されている方法で、「春ジャガイモ」「秋ジャガイモ」に分けてご案内いたしますので、参考になさってください。

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春ジャガイモのコンパニオンプランツ

「アブラナ科・ヒユ科の野菜」

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そうか病が出にくくなるメリット

ジャガイモは栽培の途中で何度か土寄せをしますので、基本的に混植栽培には向きませんが、ウネの肩のあたりにアブラナ科・ヒユ科の野菜を植える方法があります。

これらを混植することにより、ジャガイモは「そうか病」にかかりづらくなる効果があると言われています。

ジャガイモのそうか病が出にくくなる野菜例

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・アブラナ科 ミズナ
・ヒユ科 ビーツ

これらの野菜は、土壌の養分をよく吸い取りますので、コンパニオンプランツにおすすめです。

「アカザ・シロザ」

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アカザ

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シロザ

農学博士の木嶋利男先生は、畑に生える草「アカザ・シロザ」もジャガイモのコンパニオンプランツとしておすすめされています。

ジャガイモはアカザ・シロザと相性が良く、病気予防、生育促進、害虫忌避の効果が期待できます。

💡 病気予防の効果

アカザ・シロザに覆われた土は、雨による泥はねが減り、病気になる心配が少なくなります。

またジャガイモはウイルス病にかかりやすい野菜で、アブラムシによって媒介されることがありますが、アカザ・シロザが生えていることでジャガイモの病気の発生を抑えることが出来ます。

アブラムシはアカザ・シロザに付きやすく、葉や茎を吸汁してウイルスが感染しますが、その部分の細胞が死ぬだけで拡大はしません。

アブラムシは何度か吸汁を繰り返しますと、ウイルスが少なくなり無毒化しますので、そのあとジャガイモに移動して吸汁しても、ウイルス病が感染することはありません。

💡 生育促進の効果

ジャガイモのタネを2月下旬~3月上旬に植えますと、春から夏に生える草「アカザ・シロザ」が出てきます。

どちらも直根性で根を深く伸ばす特長があり、葉っぱは地面をおおって保湿されますので ジャガイモの生長が促進されます。

💡 品種選びについて

ジャガイモは特に品種を選びません。なんでもOKです。

💡 春ジャガイモの栽培ポイント

ジャガイモを植え付けるために土を耕して畝を立てますと、アカザ・シロザが生えやすくなります。

春になり、アカザ・シロザの草丈が高くなるようでしたら、株元10cmで刈り込みます。

刈り込んだアカザ・シロザは、そのままウネに敷いて草マルチとして使いますと、保温効果を維持することが出来ます。

「サトイモ」

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地域によって前後しますが、春のジャガイモの収穫時期は一般地で 6月中旬~7月中旬です。

ジャガイモの後作はすぐに育てられる野菜は少なく、秋野菜をスタートさせるまで畑を休ませる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで木嶋先生は、ジャガイモの土寄せが終わったあとの条間や通路を利用して「サトイモ」を栽培することをおすすめされています。

木嶋先生は、この方法をジャガイモの生育途中にサトイモを植え付け、途切れることなく後作へ移行する効率的なリレー栽培として紹介されています。

品種選び

ジャガイモ、サトイモともに特に品種は選びません。なんでもOKです。

栽培方法

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ジャガイモの一般的な栽培方法は、芽が伸びて草丈が20cmほどになりましたら、土寄せを行います。

さらにその2週間後(5月中旬~下旬)、2度目の土寄せをします。

2度目の土寄せするタイミングに、条間や通路の低くなった場所にサトイモを植え付けます。

サトイモは6月下旬(一般地)に植えても十分収穫できますので、ジャガイモの早生品種を育て、収穫したあとすぐにサトイモを植え付けることも出来ます。

相性の良いジャガイモとサトイモ

ジャガイモの条間や通路に植えたサトイモは 低い位置で育ちますので、土中の水分が保たれた良い条件で生長します。

また気温が上がって生育適温の時期になっていますので、サトイモはすぐに発根し、2~3週間後には芽が出てきます。

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ジャガイモを収穫する頃(6月中旬~7月中旬)には、サトイモの茎は大きく伸びだしていますので、収穫で崩したジャガイモのウネを、今度はサトイモに土寄せします。

秋ジャガイモのコンパニオンプランツ

「セロリ」

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秋のジャガイモを植え付ける際、「セロリ」をコンパニオンプランツにして栽培しますと、空間を利用して生育を促進させることができます。

一般地での秋のジャガイモは、9月上旬に植え付け、11月下旬~12月中旬に収穫します。

コンパニオンプランツの「セロリ」は、7月上旬~9月上旬まで植え付けることができ、収穫は11月上旬~12月中旬ですので、ちょうど秋のジャガイモと一緒に栽培することが出来ます。

セロリとの組み合わせは「秋ジャガ」で栽培しましょう。

生育促進の効果

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ジャガイモのウネとウネの間に、セロリを植え付けます。

生長したセロリはジャガイモより低い位置になりますので、土の水分が保たれ、徒長(とちょう=茎や葉っぱが無駄に伸びること)・軟白化して、葉っぱが柔らかくなります。

また、ジャガイモが伸びてきますと、葉で日陰が作られます。秋から冬の太陽は、角度が低く陰ができやすくなりますので セロリの生長に好都合なのです。

セロリは日陰がちの環境で徒長ぎみに育てますと、美味しく良質に育ちます。

品種選び

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木嶋先生がおすすめされている秋植えに適した品種は、「デジマ」「アンデス」です。

セロリは特に品種は選びません。

栽培のポイント

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秋ジャガイモの種イモは、切って植えると腐敗しやすくなりますので、小ぶりなものを丸ごと植えましょう

ジャガイモを植えた後、条間に 本葉5~6枚ほどのセロリの苗を植え付けます。

ジャガイモの地上部が完全に枯れましたら いっきに収穫します。低温が続くとイモが傷んでしまうことがありますので、霜などに注意ですね。

セロリは草丈が30cm以上のびたら収穫です。株元で切って株ごと収穫するか、長く伸びた外葉からかき取ります。

まとめ

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※ ジャガイモ収穫のタイミングで里芋に土寄せしています

農学博士の木嶋利男先生が紹介されているジャガイモのコンパニオンプランツをご案内いたしました。

この栽培は ウネの空間を利用しながら、複数の野菜を育てられるメリットがあるだけでなく、互いの生育が促進し、病気になりにくくなる効果もあると言われていますので、参考になさってください。

[参考文献]

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[秋ジャガイモとセロリのコンパニオンプランツ栽培]

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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