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雑草マルチングの作り方|江戸時代から続く伝統農法で草をたい肥にしましょう

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「雑草を利用したマルチの作り方」をご案内いたします。

一般的に、畑におびただしく生える雑草は根っこごと抜き取り、畑の外に持ち出して処分する場合が多いかと思いますが、今回はそれを「畑の資材」として利用します。

この方法は江戸時代から行われている伝統農法で、雑草を上手に使うことで次第に肥沃な畑に変わってゆくと言われていますので参考になさってください。

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江戸時代から受け継がれる「雑草マルチング」

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農学博士の木嶋利男先生によりますと、雑草をマルチの代わりにする方法は、古くは江戸時代から行われており、当時は「草も貴重な資材」として扱われていたのだそうです。

抜きたる草を、畠ならば畝(うね)の高きところに広げ置き、枯れて後、野菜の根の際に寄せ置く。

土を覆い、また其の上よりも、肥料をかくれば、枯れたる草、腐りつぶれて、土よく肥ゆるものなり。

これを「くさおおう」と云うなり。

宮崎安貞「農業全書」(元禄10年)

引用「野菜づくりの知恵とワザ」木嶋利男著(家の光協会)

雑草マルチは、先人の知恵のたまものなのですね。

雑草マルチングの作り方

用意するもの

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・米ぬか

雑草マルチングの作り方

雑草を乾燥させます

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刈り取ったりした雑草を、畑の通路や空いている場所に広げて乾燥させます。

季節や気候にもよりますが、雑草は数日~1週間ほどで乾燥します。

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雑草を野菜の株元に敷きます

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枯れた雑草を野菜の株元に敷きます。

量の目安は草のすきまから地面が見える程度にし、多く敷かないようにするのがポイントです。

土をかけます

雑草を土で覆います。

土をたくさんかけてしまいますと、雑草が腐り野菜の根っこが傷んでしまいますので、雑草のすきまから土が落ちて表面に雑草が見えている状態がベストです。

米ぬかをかけます

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雑草の上がうっすらと白くなる程度に「米ぬか」を薄くパラパラかければ出来上がりです。

雑草マルチングの効果

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一度枯らした雑草に土をかけますと、草のすきまに空気がたっぷりと入り、米ぬかによって草が分解されます。

分解された雑草は「草肥」となり、土を肥沃にする効果を発揮します。

雑草マルチングで気を付けたい点

雑草を必ず乾燥させます

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刈り取った雑草は、一度必ず乾燥させましょう。

生の雑草は窒素分が多く、そのまま土に鋤き込みますと、急激に微生物が増えて土の中が酸欠となり腐ってしまいます。

その結果、野菜の根っこが傷む原因になりますので、雑草を枯らして水分を抜き取ることがポイントです。

米ぬかは精米所にあります

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米ぬかは、コイン精米所で無料で手に入れることが出来ます。

わが家はぬか床を育てていますので、よく頂いております。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「雑草マルチングの作り方」をご案内いたしました。

この方法は、古くは江戸時代から続く伝統農法で、雑草を「たい肥」に変えてゆくことができ、微生物が繁殖した雑草は「草肥」となって野菜が健全に育ちます。

木嶋先生は、元気な野菜は害虫が付きにくくなってゆくと述べられています。

わが家は畑に生える雑草を処分せずにマルチ(草肥)として循環させるようになってから、草刈りのモチベーションが良い方向に変わりました。

[参考文献]

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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