家庭菜園で、野菜を種をまいて育てたほうが良いのか? 苗を植え付けたほうが良いのか?悩まれたことはないでしょうか。
今回は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている 種まき(直まき)に向いている野菜・苗の植え付けに向いている野菜・直まきと苗の植え付けのどちらでもよい野菜をご案内いたしますので参考になさってください。
種まき(直まき)に向いている野菜
種をまいて育てる野菜は、ダイコンやニンジンなどの根菜類、ホウレンソウやコマツナなどの葉物野菜です。
直まきがよい理由
根菜類や葉物野菜は、苗をつくって植え付けますと 根を傷めてしまいます。
そのため健全に生長せず品質のよい野菜を収穫することが難しくなりますので、基本的に直まきをして栽培します。
苗の植え付けに向いている野菜
苗の植え付けに向いている野菜は、ナス科(トマト、ナス、ピーマンなど)や、ウリ科(キュウリ、カボチャ、スイカなど)の野菜です。
苗の植え付けがよい理由
実際の気候より温かい環境(もしくは冷涼な環境)で先に育てておくことで、収穫の時期を早めたり遅らせたりすることが出来ます。
🍅夏野菜
例えばトマトは、一般地では4月の終わり頃が苗の植え付けに適した時期になりますが、その頃に種まきから始めますと、収穫の時期が苗の栽培より遅くなるため収量が減ってしまいます。
そのため先行して育苗して大きくしておくことで、収穫の時期を早くします。
🥦秋冬野菜
一方で、ブロッコリーなどの秋冬野菜やタマネギは、先行して涼しいところで育苗し、秋冬の栽培に備えます。
種まきでも苗の植え付けのどちらも出来る野菜
ところで、家庭菜園の本や情報番組などで、エダマメやトウモロコシは直まき・ポリポットの両方を紹介していますね。
農学博士の木嶋利男先生によりますと、エダマメやトウモロコシなどは、種まきでも苗の植え付けでも、どちらにも向く野菜ですので、いずれの方法でも正解です。
家庭菜園で、後作にエダマメやトウモロコシを育てたい場合は先行してポリポットでの育苗しておくことができますし、直接 土に種をまくこともできますので、ご自身の作付け計画に沿って種をまいてみてくださいね。
家庭菜園で種をまく野菜・苗を植え付ける野菜・どちらも可能な野菜
この章では、家庭菜園において、種まきに向いている野菜・苗の植え付けに向いている野菜・種でも苗のどちらでも可能な野菜をご紹介いたします。
家庭菜園で種をまく野菜・苗を植え付ける野菜・どちらも可能な野菜
[出典(参考文献)]木嶋利男著「伝承農法を活かす 野菜の植えつけと種まきの裏ワザ 163頁」家の光協会
ウリ科野菜は例外
上の表で、キュウリは苗の植付に向いているほうに入っていますが、直まきして栽培する場合もあります。
キュウリは苗を植えるのが一般的ですが、種を畑に直接まくほうが株の勢いが強くなるともいわれています。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている 種まき(直まき)に向いている野菜・苗の植え付けに向いている野菜・直まきと苗の植え付けのどちらでもよい野菜について、ご案内いたしました。
直まき、苗の植え付けに悩まれた場合は、木嶋先生が紹介されている上記の表を目安にしてみてくださいね。
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