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コマツナの育て方|栽培期間・種まき・害虫対策などの栽培ポイント

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東京都江戸川区小松川周辺で育成されたコマツナは、お浸しや鍋料理などに活躍する野菜ですね。

栄養価が高いコマツナは、カルシウムやミネラルが豊富で、「牛乳代わりになる野菜」とも言われているのだそうです。

今回は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、コマツナの栽培ポイントについて、ご案内いたします。

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コマツナについて

コマツナの原産地

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※ 画像はイメージです

アブラナ科であるコマツナは、南ヨーロッパの地中海沿岸地方が原産地です。

コマツナの原種は、海岸の岸壁のようなところに自生しており、太い根を長く伸ばし、岩石を溶かしながらミネラルを吸収し、集団で助け合いながら養水分を集めて育っています。

日本への伝来

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コマツナは、シルクロードを渡り、東アジア、朝鮮半島を経て日本の高知、和歌山にたどり着いたと言われています。

江戸時代の半ばまで、「葛西菜かさいな」と呼ばれていたコマツナは、東京都江戸川区小松川周辺で茎立菜くきたちなと交雑して品種改良され、現在の姿に至りました。

江戸時代の伝統野菜

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葛西菜かさいなが、小松菜こまつなという呼び名に変わったのは、江戸幕府、八代将軍である徳川吉宗が、鷹狩に出かけた際に、コマツナが献上され、その時に吉宗によって「小松菜」と名付けられたと言われています。

コマツナの育て方|栽培期間・種まき・害虫対策などの栽培ポイント

コマツナ栽培のポイント「肥沃な土壌」

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コマツナの原種は、集団で根を伸ばして岸壁の岩を溶かしながら養分を吸収して育ちます。

そのことから、畑でコマツナを栽培するさいは、養分が多い土壌で育てますと直根を深く伸ばし、有機物や鉱物を見つけると、ヒゲ根をブワっと出して取り込み、養分を吸収します。

水はけの良い土づくり

コマツナの産地は、東京の江戸川、小松川流域のカラリとした畑で、水はけの良い土壌でよく育ちます。

養分を欲しますので、土づくりをしっかり行います。

畝の高さ 堆肥とボカシ肥 追肥
粘土質の畑 高め 2割減 不要
水はけの良い畑 平畝 堆肥 3ℓ/㎡
ボカシ肥 200g/㎡
不要
砂質の畑 平畝 2割増 不要

コマツナの栽培期間

コマツナは、春、秋、冬に種をまくことができます。

あなたのお住いの気候に合わせて、お楽しみください。

なお、一般地で12月からの種まきは、保温資材を利用します。

コマツナの種まき

原産地の様子から分かりますように、コマツナは集団で寄り添って育つタイプですので、種をバラまきしてもよく育ちます。

点まき バラまき・条まき
株間10cm、1か所に4粒の点まき、間引かずに育てて収穫できます バラまきしてそのまま育ててもよく育ちます。株間5cm 1か所1粒の点まきに近い条まきでもOK

コマツナの害虫対策

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アブラナ科のコマツナは、コンパニオンプランツ栽培で害虫対策をすることが出来ます。

キク科の春菊、セリ科の人参、ヒユ科のほうれん草など、コマツナと異なる科の野菜を同じ畝で育てますと、害虫が寄り付かなくなる効果があります。

[詳細]すごい効果!コマツナ(小松菜)のコンパニオンプラツ|害虫忌避に効果的な4つの作物

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、コマツナの栽培ポイントについて、ご案内いたしました。

コマツナは、気候条件が良ければ、年間を通して栽培することが出来ます。

江戸時代からの伝統野菜である栄養価の高いコマツナ栽培を、お楽しみください。

[参考文献]

木嶋利男著「野菜の性格 アイデア栽培」

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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