農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「長ネギを斜めに植える方法」について、ご案内いたします。
この栽培は、集団で植えられることを好むネギの特性を活かした裏ワザで、1本ずつ育てるより草勢が強くなり、美味しく育つと言われています。
栽培方法は、長ネギを斜めに植えるだけで、普通栽培と同じように育ててゆきます。
美味しく育つ!長ネギの斜め植え
長ネギの特性を活かした裏ワザ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、長ネギの斜め植えは、長ネギの特性を活かした栽培法です。
長ネギの特性 その1
長ネギは、集団で植えられることを好み、1本ずつ育てるより草勢が強くなるのだそうです。
長ネギの特性 その2
長ネギは、互いの葉鞘(ようしょう=白い部分)が触れ合うように育てますと、やわらかく高品質なネギを収穫することができるようになります。
1本植えと、斜め植えの違い
1本植え | 斜め植え |
葉を強く展開しますので、葉の老化が進みやすく、葉につながった葉鞘(ようしょう=白い部分)はかたく筋っぽくなります | 集団で植えられた長ネギは、競い合って生育しますので、葉の展開が弱くなります。また、寝かせるように植えられていますので、土の中で柔らかくなります。 |
長ネギの斜め植えの方法
準備するもの
長ネギの苗(普通栽培と同じように準備します)
畑の土づくり
長ネギの苗を植え付ける3週間以上前に、完熟たい肥と有機質の肥料を施して耕しておきます。
苗の植え付け
参考文献 木嶋利男著「伝承農法を活かす 野菜の植えつけと種まきの裏ワザ」
長ネギの根と葉は、半分程度切断して植え付けます。
苗の植え溝の深さは20cmとし、苗が斜めになるよう、30度程度の傾斜をつけます。
苗は株間15~20cmで、3~5本を一ヶ所にまとめ、溝に寝かせるように斜めに植え付けます。
土寄せ
土寄せは、普通栽培と同じように、茎葉の伸長に合わせて3~4回に分けておこないます。
この時、葉の分岐部分に土がかからないようにします。
収穫
長ネギは、寝かせるように植えられていますので、土の中で軟化します。
収穫のさいは、利用する分のみ掘り上げて、隣の集団の軟白部を傷つけないよう気を付けます。
春先まで美味しい長ネギを育てる裏ワザ
11月中旬以降に一斉に掘り上げ、20cm程度掘り下げた穴に寄せ植えして育てますと、春先までやわらかいまま利用することが出来ます。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「長ネギを斜めに植える方法」について、ご案内いたしました。
この栽培は、集団で植えられることを好むネギの特性を活かした裏ワザで、1本ずつ育てるより草勢が強くなり、美味しく育つと言われています。
長ネギを斜めに植えるだけで、普通栽培と同じように育ててゆきますので、参考になさってください。
[参考文献]伝承農法を活かす 野菜の植えつけと種まきの裏ワザ
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