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挑戦!じゃがいもの不耕起栽培と、3回目の連作

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2023年の秋から、「じゃがいもの不耕起栽培」に挑戦しております。

また、同じ畝でじゃがいもを作り続ける「連作」を始めてみようと思います。

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じゃがいもの不耕起栽培は、解剖学者の養老孟司先生が、「土を育てる」というアメリカの農家さんの著書を読まれて感銘を受けられた育て方です。

ちなみに、じゃがいもの不耕起栽培は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、日本の伝承農法「じゃがいもの逆さ植え」「ごろごろ植え」と考え方は同じであると、個人的に思っております。

このページで、じゃがいもの種の植え付けから、生長の様子、収穫までをレポートいたしますので、参考になさってください。

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不耕起でもじゃがいもは育ちます

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こちらは、庭の隅に放置しておいた、じゃがいもです。

春植えの種イモとして使うには小さく、引越しの整理に追われていた私は処分もせず、転がしておきました。

土もかけず、しばらく放っておいたところ、ニョキニョキと芽を出し始めたので、乾燥した草を敷いて、軽く土をかけてみました。

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大きなイモは採れませんでしたが、親戚の子どもと収穫しました。

処分する予定だったじゃがいもが、立派なご馳走となりました。

2023年春「じゃがいも栽培1回目」

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2023年の春に引越しをして、自宅のせまい庭で野菜を栽培しております。

画像は、3月初旬に植えたじゃがいもで、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「ゴロゴロ植え」です。

最初こそ、順調に育っていましたが、途中からじゃがいもの葉に病斑がでて、大きなイモになりませんでした。

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それでも、イモは小さいながら、味は良かったです。

2023年秋「じゃがいもの不耕起栽培と2回目の連作」

じゃがいもの不耕起栽培

秋植えのじゃがいもも、春と同じ畝で栽培しております。

今回から、木嶋先生のゴロゴロ植えを応用して、黒マルチを貼らず、不耕起で育ててみます。

わが家が行っている方法は、次のとおりです。

🥔 畝は立てず、肥料も施さずに栽培します。
🥔 じゃがいもを植えるところ浅いくぼみを付けて、じゃがいもを置き、軽く土をかけ、その上に乾燥した草を載せて育てます。
🥔 じゃがいもの芽が出て、旺盛に伸びてきた場合に限り、芽かきをします。

2023年9月

2023年9月20日

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ジャガイモの種イモを、近くのホームセンターで購入してまいりました。

品種は、ニシユタカとデジマ、各1キログラムです。

本当は、春に収穫したじゃがいもを種イモにしたかったのですが、量が少なく、全ていただいてしまったのです。

この時期は気温が高いので、店に陳列されている種イモは腐っているものもあり、慎重に選んできました。

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枯れた草がモサモサしているところが、春にじゃがいもを栽培していたところです(左は生姜です)。

秋も、この場所にじゃがいもを育ててゆきます。

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新居の庭は、何十年も 人の手が入っていなかったため、地中には木の根や宿根がうずまいています。

草刈り鎌で、種イモを植え付ける場所に生えている宿根を取り除きました。

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完全ではないものの、宿根を取り除くことができました。

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浅いくぼみを付けて、じゃがいもを置いてゆきます。

農学博士の木嶋先生によりますと、この時期はまだ気温が高いので、イモを切って植えつけますと、腐ってしまうことがありますので、秋に植えるじゃがいもは丸のままが良いそうです。

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種イモを土に置いて、

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軽く土をかけました。

ダンゴムシの食害に遭ってしまいそうでとても不安ですが、チャレンジです。

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種イモに土をかけました。

畝も立てず、肥料も施さないので、作業がとても楽でした。

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乾燥させた庭の草を、マルチングしました。

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横から見た画像です。

草の厚みをご覧になっていただきたくて撮影したのですが、何だか汚らしいですね。。。

2023年10月

2023年10月3日

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種イモを植え付けてから2週間経ちました。

マルチングしている草をかき分けてチェックしたところ、じゃがいもの芽が出てきていました。

モヤシのような芽で、いささか徒長しているようでしたので、種イモの周りの草を少しよけて、光合成ができるようにしました。

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少し、くぼみを付けて、種イモに日が当たるようにしました。

おわかりになりますでしょうか。

2023年10月16日

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発芽しないイモもありましたが、芽が急激に伸びてきました。

2023年10月29日

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10月も終わりに近づきました。

この畝は、冬場 日が陰るので、若干 徒長気味ですが、今のところ病気にもならず、元気です。

画像の右側の小さな草は、オオムギです。

2023年11月

2023年11月29日

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11月も終わりというのに、相変わらずじゃがいもは枯れる気配がありません。

左の生姜の葉は、やや黄色くなり始めました。

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午後になると、すっかり日が陰るようになったので、ご覧のように徒長してしまいました。

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じゃがいもが気になったので確認してみると、表面が出ていました。

植え付けのさい、軽く土をかけただけで、草をどかして光合成をさせていたからですね。

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収穫まで軽く土をかけておきます。

2023年12月

2023年12月2日

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12月になりました。

じゃがいもは、相変わらず青々しています。

昨年、この家の見学にきたのもこの頃で、庭には霜柱が立っていました。

霜が降りる前には 収穫したいのですが、まだこの葉の色では、イモは未熟ですよね?

引き続き、観察してゆきます。

2023年12月17日

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12月も半ばを過ぎたというのに、ジャガイモの葉は御覧のとおり青々しています。

今週末、私の住んでいる地域は氷点下になる予報なので、超浅植えのこのジャガイモたちは凍結してしまいそうで心配です。

今週、試し掘りをしてみようかなと思います。

2023年12月21日

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明日から、最低気温が氷点下になるという予報でしたので、収穫することにしました。

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土にくぼみを付けたところにジャガイモを置いて、軽く覆土しただけの栽培です。

果たして、どのようなことになっているでしょうか。

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イモがちゃんとなっていました!

でも、緑化しているイモもありますね。枯れ草をたっぷりかけても緑化しますね。

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秋植えのジャガイモは収量が少なめになるのは、今までの経験で感じていましたが、やっぱりたくさんは採れないようです。

植え方と、肥料がまったくない土で育てたというのも、収量が少ない一因のような気がします。

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完全に緑化してしまったイモもあれば、

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美味しそうなイモも収穫することが出来ました。(左は種イモですね)

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収獲したジャガイモを計量してみました。

2023年秋ジャガイモの収穫量

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2023年秋のジャガイモの収穫量です。

ニシユタカとデジマの種イモを、それぞれ1キログラム植えました。

種イモより多く収穫することが出来ましたので、一応良しとしますが、課題も残されました。

次回の栽培への対策

1.緑化対策
2.収量を増やす対策

1.緑化しないように対策をする

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緑化したイモは、ソラニンやチャコニンという人体に有毒な物質をもつと言われているため、食すことが出来ません。

緑化したイモは、次回の栽培の種イモとして使うことが出来ますが、小さすぎる緑のイモは、種イモにしても、大きなジャガイモの収穫は望めません。

ジャガイモを無駄なく使うためには、イモが日にさらされないような対策が重要であることが分かりました。

2.収量を増やす対策

秋ジャガイモは、春より収量が少ない傾向になるようですが、そうは言えども、もう少し採れたらいいなあと思いました。

野菜を作り始めた数年前、張り切って黒マルチを購入したものがまだ残っていますので、それを使ってみようと思います。

2023年秋ジャガイモを不耕起栽培した感想

何十年も人の手が入っていなかった庭で始めたジャガイモ栽培ですが、畝を立てて施肥をして育てる一般的な方法より、非常に手軽に行うことができました。

しかしながら、あまりにも放任栽培で イモを緑化させてしまったことが反省点です。

次回の栽培では、残っている黒マルチを使って、不耕起栽培と3回目の連作に挑戦しようと思います。

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「ジャガイモのゴロゴロ植え」は、黒マルチを使用して栽培する方法ですが、イモの緑化を防ぐ素晴らしい栽培であることを、再認識いたしました。

2023年~2024年「秋ジャガイモの後作」

2023年12月

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ジャガイモを収穫した後は、ネギを植えることにしました。

木嶋先生によりますと、ネギはナス科の連作障害対策になるのだそうです。

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秋ジャガイモを収穫した跡地に、ネギを植えました。そのため、ネギの間隔が空いています。

本当は、自分で種をまいて育苗したネギを植えたいところなのですが、まだ極細なので、直売所やスーパーで調達してきた根っこ付のネギで対応しました。

しかし、ネギが全然足りていません(笑)

わが家はネギを大量消費するので、いくらあっても構わないので、ぼちぼち購入して植えてゆこうと思います。

2024年春「じゃがいもの不耕起栽培と3回目の連作」

2024年1月

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家の周りの梅が咲き始めました。

そろそろ種ジャガイモが売られていることを期待して、近所の直売所に行ってみたところ、まんまと種イモが販売されていました。

種子消毒をしていないので、普通に食べられるとのこと。

かつて、同じ県内でも都市部に住んでいた私にとって、1キログラム150~250円というお値段は、大変ありがたかったです。

また、自分で種イモを1個ずつ選ぶことが出来るのも嬉しかったです。(移住してから、小さなことに感動してしまいます)

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室内の木漏れ日が差すところでジャガイモの芽を出しています。

2024年2月

2024年2月21日

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ジャガイモの芽出しを始めて、3週間ほど経ちました。

ずいぶん芽が出てきましたね。

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こちらは昨年、庭で育てて秋に収穫したしたデジマとニシユタカです。

緑化してしまったジャガイモを種イモにしようと芽出しをしているのですが、なかなか芽が出てきません。

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週末に種ジャガイモを植え付けようと思っています。

春植えの種ジャガイモは、60グラム前後が良いそうですので、大きなイモは半分に切って切り口を乾かします。

種ジャガイモの切り方については、別のページでご案内をしておりますが、こちらでも簡単にご紹介しますね。

種ジャガイモの一番てっぺんの芽のこと(上の画像)を頂芽ちょうがといいます。この部分の芽が最も大きく出るそうです。

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頂芽ちょうがの反対側(ひっくり返した側)にある凹みを、「へそ」と呼んでいます。

へそに付いている茎は、親芋と子芋が繋がっていたところです。

木嶋先生によりますと、この「へそ」をカットすると、種芋の生育がよくなるのだそうです。

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へそをカットする際、芽を切り落さないように気を付けます。

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へそを切った後、種ジャガイモを縦に切ります。

縦にカットするのがポイントです。

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切った種ジャガイモは、それぞれに芽が付いて、60グラム前後になるのが理想です。

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切り口を3~4日乾かしてから、畑に植え付けます。

なお、種ジャガイモをカットしてすぐに植え付けたい場合は、切り口に草木灰を塗ると良いそうです。

2024年2月24日

カットした種ジャガイモの切り口が乾くのを待っている数日間、畝を整えることにしました。

二十四節気の雨水になり、寒い雨が降り続いています。

悪天候でなかなか畑に出ることが叶いませんが、三連休の中日に晴れ間が出たので、重い腰を上げました。

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こちらがジャガイモを植え付ける畝です。

撮り忘れてしまったのですが、この畝には前作として「長ネギ」をたくさん植えていました。

長ネギは、定植用の苗や 直売所などで購入したすぐに食べられるものなど様々です。

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こちらの畝は、小松菜やダイコン、株、春菊などをミックスして栽培している畝で、このあと ウリ科の野菜を栽培する予定でいます。

右側の白いライン側にある小松菜を収穫して、、、、

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小松菜を収穫した跡地に、長ネギを移植しました。

長ネギの根は抗生物質が出ているそうなので、後作のウリ科野菜の病気予防になります。

2024年2月27日

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種ジャガイモをカットして6日経ちました。

本来は、3~4日置いておけば切り口が乾いて植え付けることができますが、ここ数日間、寒い雨が降り続いていましたので、切り口の渇きが遅かったように思います。

今日は 風が強いものの、久しぶりに晴れましたので、いよいよ種ジャガの植え付けです。

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レーキを使って、長ネギが植わっていたところの凹凸をならして、平らにしました。

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畝を覆っていた草は取り除き、別の畝の草マルチにするため移動させました。

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畝に少しだけくぼみを入れ、カットした種ジャガイモの切り口を上にして植え付けます。

これが、木島先生が紹介されている「逆さ植え」です。

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等間隔に、種ジャガイモを置きました。

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この上に、黒マルチを張ります。

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黒マルチで覆いました。

これが、「ジャガイモのゴロゴロ植え」で、黒マルチは、収穫までずっと張っておきます。

このままジャガイモの芽が出てくるのを待ちます。

2週間ほど経ちますと、ジャガイモの芽が伸びてマルチを持ち上げてきますので、そのタイミングでマルチに穴を開けて芽を出させます。

2024年3月

2024年3月27日

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種ジャガイモの植え付けから約1か月たちました。

ジャガイモの芽らしきものが黒マルチを押し上げてきました。

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ジャガイモの芽でした!

マルチが持ち上がっているので破ってみると、違う草が伸びていたこともあるので、今回はクジ引きの「当たり」が出た時のような高揚感がありました。

2024年4月

2024年4月10日

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4月になり、ジャガイモの芽がほぼ出揃いました。

今回の種イモは、すべて購入した無消毒のものでした。

やはり、自家採取のものより状態が良いことがわかります。

2024年4月20日

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黒マルチから芽を出したジャガイモが、さらに大きくなってきました。

写真の左側はキタアカリ、右側が男爵です。

キタアカリのほうが発芽が早かったので、男爵より大きく育っています。

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木嶋先生によりますと、ジャガイモの逆さ植えは強い芽が数本伸びるので、芽かきはあまり必要ないと紹介されています。

確かに、普通栽培より茎の数が少ないように思いますので、芽かきの必要はあまりなさそうですが、すべてのイモがそうとも限らず、ご覧のようにほっそりした茎が複数伸びることもあります。

このような茎は、もう少し大きく育てて芽をかいて、3本くらい残そうと思います。

— 引き続き、更新いたします —

まとめ

今年の秋から、「じゃがいもの不耕起栽培」と、同じ畝でじゃがいも作り続ける「連作」に挑戦しております。

引き続き、レポートしてまいりますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。

なお、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、じゃがいものゴロゴロ植えと、逆さ植えは、関連記事を参考になさってください。

[関連記事]

芽かきと土寄せをしない!ジャガイモのゴロゴロ植え|逆さ植えの応用編です

嬉しい3つの効果「ジャガイモの逆さ植え」昔農家さんの伝承農法です

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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