菌ちゃん先生こと、吉田俊道さんが紹介されている生ゴミコンポストの作り方をご案内いたします。
わが家は、野菜クズなどの生ゴミを漬け物にしたものを 畑のたい肥にしておりますが、土がフカフカになり、野菜の育ちがとても良くなったことを実感しております。
今回は生ゴミコンポスト(生ゴミの漬け物)の作り方、ポイントなどについてご案内いたします。
※ 本ページは、生ゴミの画像を掲載しております。
生ゴミ漬け物(生ゴミコンポスト)の作り方
用意するもの
・生ゴミを入れる密閉容器
・生ゴミ(水気をよく切ったもの)
・米ぬか
・塩(生ゴミの重さに対して3%の重量)
生ゴミコンポストの作り方
1.水をしっかり切った生ゴミを密閉容器に入れ、生ゴミの1割程度の米ぬかを振り入れます。さらに、重量に対し3%ほどのお塩を加えて混ぜます。
2.生ゴミの上に、お皿や漬け物石など 重しになるものを載せます(漬け物のイメージです)。
3.密閉容器に生ゴミがたまるまで、1~2を繰り返します。
4.容器がいっぱいになりましたら、冷暗所で保存をします。発生したガスの圧力でフタが開かないように重しを載せ、1か月ほどおきます。
5.約1か月後に「生ゴミコンポスト」の出来上がりです。ぬか漬けと同じような、乳酸発酵独特の香りが漂っていれば成功です。
生ゴミコンポストの使い方
生ゴミコンポストは、漬け物にするまで約1か月、土にすき込んで約1か月、計2か月程度要します。
畑で使う場合
1.土づくり
土づくりを行う畝(ウネ)に、まずカキ殻石灰(100g/㎡)をほどこし、次に生ゴミコンポスト(10kg/㎡)を入れます。
2.生ゴミコンポストを広げます
ウネの上に生ゴミコンポストをかたまりにならないよう、まんべんなく広げます。
3.生ゴミコンポストを深めにすき込みます
ウネを耕しながら、土の中に生ゴミコポストを深めにすき込みます。
4.整地します
きれいに土に混ぜ合わせたら、地ならしをします。
5.マルチを張ります
ウネの上に黒マルチなどを張ります。
冬で土の温度を上げたい場合は、透明マルチを使います。
6.マルチを固定します
マルチの側面を土で覆って固定します。
上の画像は、強風のため 支柱で固定しています。
7.苗を植え付けます。
約1か月後、生ゴミコンポストはきれいに分解されていますので、このまま苗を植え付けます。
追肥としても使えます
生ゴミコンポストは、追肥に使うことも出来ます。
ウネのわきの土の上に 生ゴミコンポストを一つかみのせ、軽く土で覆い、稲わらや枯れ草などで覆います。
プランター栽培にももちろん使えます
生ゴミコンポストはプランター栽培に使うことも出来ます。
上の画像は、使わなくなったバーベキューコンロの中に土と漬け物を入れたものです(発酵中はフタをかぶせています。)
こちらの画像は、プランターに土と漬け物を入れているものです。
発酵途中は土が温かくなりますので塀が湿気ています。
こちらが1か月経った生ゴミコンポストです。
完全ではないものの、生ゴミはほぼ跡形もなく消えて、ふかふかの土になります。
菌ちゃん先生「生ゴミ漬け物投入法」のポイント
野菜9割・肉魚1割
生ゴミコンポストに使えるものは、調理したあとに出る野菜くずや食べ残し、家庭菜園の残渣(葉や茎など)、果物の皮・種、肉、魚などです。
×NG×生ゴミはそのまま土に入れないで
生ゴミは、そのまま畑やプランターの土に入れないようにします。
また経験上、骨や貝殻は分解されませんでしたので、使わないほうが無難かもしれません。
栄養たっぷり!生ゴミコンポスト
菌ちゃん先生(吉田俊道さん)によりますと、生ゴミ漬け物(生ゴミコンポスト)は栄養たっぷりです。
ヌカで一度発酵させていますので速やかに発酵が進み、腐敗型にはなりません。
二酸化炭素が急激に多く発生して、パンの生地が膨らむように土が直ちにふかふかになり、土の団粒化も進みます。
生ゴミコンポストの効果について
生ゴミコンポストは、生ゴミという分解しやすい有機物を生きた菌ごと土に入れますので、熟成まで時間があまりかからないのがメリットです。
ただし、この方法による即席の団粒は崩れやすいのが特徴ですので、効果はほぼ1作止まりと考え、改めて土ごと発酵させると良いでしょう。
わが家の漬け物(生ゴミコンポスト)づくり
わが家の生ゴミコンポストをご紹介いたします。
密閉容器について
わが家は家庭菜園を行っておりますので、野菜の残さが大量に出ます。
そのため、コンポスト容器や壺など 複数の入れ物を使用しております。
生ゴミコンポストのにおいについて
このコンポストは、基本「漬け物」ですので、においは ぬか漬けの香りをイメージしていただければと思います。
夏の暑い季節は、ショウジョウバエが発生することもありますので、容器のそば(もしくは中に)コバエ取りを入れたり、コバエ取りのリボンを吊るしたりしています。
最近はもっぱらコバエ取りリボンを使っておりますが、こちらのほうが確実に虫が取れますね。
まとめ
菌ちゃん先生こと、吉田俊道さんが紹介されている生ゴミコンポストの作り方をご案内いたしました。
生ゴミを1か月間漬け物にして、畑でさらに1か月。
約2か月ほど時間を要しますが、野菜の育ちがとても良くなりました。
あなたも生ゴミを使って、畑やプランターの土を丸ごと発酵させてみられてはいかがでしょうか。
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