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キャベツの病害虫対策|かかりやすい病気と予防法、害虫を寄せ付けないポイント

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キャベツの病害虫対策についてご紹介いたします。

キャベツは 株がある程度大きくなってから病気が発症しますので、なかなか早い段階で見つけることが難しいため 予防することが大切です。

今回は 農学博士の木嶋利男先生がご紹介されているキャベツがかかりやすい病気と予防法、害虫を寄せ付けないポイントについてご案内いたしますので ご参考にしていただきましたら幸いです。

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キャベツがかかりやすい病気

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キャベツがかかりやすい病気は、べと病、菌核病、萎凋病、バーティシリウム萎凋病、軟腐病、根こぶ病などです。

キャベツの病気は株がある程度大きくなってから発症しますので、病気にかからないように予防することが大切です。

病気にかかりにくくなる予防法

大切なウネ立て

水はけが良く、風通しのよいウネに苗を植えましょう。

泥はねを防ぐマルチやワラ

キャベツが病気を引き起こす原因の1つに「泥はね」があります。

雨や水やりで泥水がキャベツの葉にかかりますと、病気にかかりやすくなりますので マルチやワラで泥はねを防ぎましょう。

これにより軟腐病やべと病の感染を防ぐことが出来ます。

マルチを張らずに育てる裏ワザ

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マルチを張らない場合は、苗を植え付けたあとにウネに米ぬかをうすくまいて酢水を散布する方法があります。

この方法は木嶋先生がご紹介されている裏ワザで、ツチアオカビという菌核病菌を食べる菌が増えますので、感染を抑える効果があります。

✖菌核菌とは
スクレロテイニア・スクレロテイオラムというあらゆる野菜に感染するカビで、秋から春にかけて発生し、おもにキャベツやレタスなどの秋冬野菜が感染しやすくなります。
菌核病にかかったキャベツは外側からドロドロと腐りますが、軟腐病のような悪臭はしません。
◎ツチアオカビを増やす方法
ツチアオカビは菌核菌をエサにする頼もしいカビです。米ぬかをエサに増殖しますので、キャベツのウネに米ぬかを少量まいて、酢水を吹きかけます。
米ぬかをたくさん施しますと肥料過多になり、反対に病気にかかりやすくなりますので、うっすらとまく程度で構いません。

病気にかかったキャベツの対処法

万が一、キャベツが病気にかかってしまった時の対処法についてご紹介いたします。

病気 おもな原因 対処法
べと病 泥はね ほかの株に感染させないように葉を摘み取り、土に埋めてしっかり鎮圧します。畑の外に持ち出さなくても大丈夫。
菌核病 泥はね ほかの株に感染させないように直ちに抜き取り、畑の外で処分しましょう。気温の高い時期であれば、土の上に薄く広げ、米ぬかと酢水をかける方法でもOK。
バーティシリウム萎凋病 連作、汚染された種、苗 畑の外に持ち出して処分。イネ科の緑肥作物を育ててたり、アブラナ科野菜のざんさを土にすき込んで土壌クリーニングすると効果的。
軟腐病 連作、泥はね、害虫からの感染、肥料過多 株ごと抜き取り、畑の外に持ち出して処分します。
根こぶ病 カビ 株ごと抜き取り、畑の外に持ち出して処分します。

キャベツに害虫を寄せ付けない栽培のポイント

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モンシロチョウやコナガがキャベツに寄ってくる理由

キャベツはアブラナ科の野菜で、おもにモンシロチョウ(アオムシの親)やコナガが寄ってきて卵を産み付けます。

これらの害虫が寄ってくる原因は、キャベツに含まれる辛み成分「イソチオシアネート」に誘引されるためです。

木嶋先生によりますと、キャベツに含まれる辛み成分は防御物質でもあり、適量につくられていれば害虫に寄生されることはないそうです。

しかしながら肥料過多でメタボなキャベツや、反対に肥料不足で弱っているものは辛み成分の含有量が少ないので産卵されやすくなります。

したがいまして、定植するキャベツの苗は健康的なもので、過不足のない肥料が施された土づくりをすることが大切です。

コンパニオンプランツ栽培で害虫を忌避する方法

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木嶋先生はコンパニオンプランツ栽培の権威で、アブラナ科のキャベツと別の野菜を育てる方法をご紹介しておられます。

キャベツに寄り付く害虫を忌避する野菜
モンシロチョウやコナガは、キク科などの香りを嫌う性質がありますので キャベツのそばに別の野菜を混植して寄せ付けなくする方法があります。

キャベツのコンパニオンプランツ

害虫忌避になる野菜 野菜
キク科 レタス類・春菊など
マメ科 ソラマメ・エンドウ・シロツメクサ(クローバー)
セリ科 ニンジン、パクチーなど
ナデシコ科 ハコベ
シソ科 サルビア(サルビア・スプレンデンス)

出典 木嶋利男著「育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (一部筆者加筆)

コンパニオンプランツ栽培は、同じウネで多品目栽培できるメリットがあります。

キャベツとレタスは作り方が似ていますので一緒に育てやすく、野菜の高さも低いのでお互いの生育が邪魔になりませんのでおすすめです。

防虫ネットで産卵と侵入を防ぐ方法

キャベツの苗を植え付けましたら、ただちに防虫ネットを覆いましょう。

畑に行くたびに、ネットの中に害虫がいないかを観察することも大切です。

トンネルの防虫ネットがキャベツの葉に触れていますと、ネットのすき間から針を刺して産卵されることがありますので、気を付けましょう。

まとめ

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キャベツは 株がある程度大きくなってから病気が発症しますので、早い段階で見つけることが難しいため 予防することが大切です。

わが家はキャベツをキク科の野菜と一緒に栽培しております。病気に害虫に 何かと心配がたえませんが、健全で美味しいキャベツを育ててゆきたいです。

あなたも農学博士の木嶋利男先生がご紹介されています「キャベツの病害虫対策」をご参考にしていただき、楽しく栽培してみてくださいね。

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[参考文献]

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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