ニンジンの間引きの方法を、ご紹介いたします。
最近こそ、ニンジンの発芽に成功するようになり、間引きから収穫まで至るようになってまいりましたが、栽培し始めた当初は、ニンジンの種を何袋 無駄にしてきたか分からないほど、ニンジン栽培には苦戦しておりました。
今回は、ニンジンの間引きの方法に焦点を絞り、画像を添えてお伝えいたしますので、参考になさってください。
人参(ニンジン)の間引きはいつ頃行う?
ニンジンの間引きは、いつ頃 行えばよいか悩みますね。
農学博士の木嶋利男先生は、間引きのタイミングを、2通り紹介されています。
1つ目の方法は、ニンジンの生長(寸法)を見て間引きするやり方と、2つ目は、ニンジンの葉の数で間引きする方法ですが、いずれも意味合いは同じかと思います。
🥕 ニンジンの生長(寸法)を見て間引きする方法
① ニンジンの草丈が4~5cmになったら株間を5~6cm空けます。
② ニンジンの根の太さが5mmのころ、株間を10~15cmにします。
[参考文献]木嶋利男著「決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり (育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88) 」76頁
🥕ニンジンの葉の数で間引きする方法
① ニンジンの本葉が1~1.5枚の頃に、2本に間引きます。
② 本葉が5~6枚程度になったら1本立ちにします。この場合も、最終株間は10~15cmです。
[参考文献]木嶋利男著「野菜の性格 アイデア栽培」124頁
🥕 気楽にできます!ニンジンの間引きのタイミング
上記2つの間引きは オーソドックスな方法ですが、木嶋先生は、より わかりやすいニンジンの間引きの方法も紹介されています。(雑な性格の私は、この方法を採用しております)
① ニンジンが発芽して、隣どうしの葉が触れ合う頃合いに、1回目の間引きをします。この時、土が持ち上がりやすいので、間引いた後は土寄せをします。
※1 ②の、さらに大きくなってきた頃とは、これくらいの草丈の時と判断しています
② さらに大きくなってきた頃※1、再びニンジンの葉が触れ合う間隔になるよう間引きをし、最終的に 5~10cmの間隔にします。
さらに大きくなってきた頃とは、もうニンジンがとけてなくならない程、大きく育ってきた頃です。(小さいニンジンの芽は、何かしらの理由でなくなってしまうことがありますが、それを乗り越えて大きくなったものです)
※ 最終株間 約10cm
[参考文献]木嶋利男著「有機・無農薬のおいしい野菜づくり」Gakken
間引きをするニンジンと、残すニンジンの選び方
ニンジンを間引く際、どれを間引いて どれを残せばよいか、迷われることがあるかと思いますが、根元が太くスッと真っすぐに伸びているものを残します。
上の画像の中で、どれを間引いたら良いでしょうか。
左から2本目のニンジンが細く曲がっていますので、これを間引きます。
間引き前
間引き後
このように、状態良いのニンジンを選別しながら間引いてゆき、最終的に葉が触れ合う株間(10~15cm)にして間引きを終了します。
ニンジンは、間引きをしないと、どうなるの?
ニンジンに限らずですが、野菜は株と株の間に適当な空間がありませんと、生長が悪くなる場合があります。
🥕 ニンジンを密に植えますと、根を伸ばす空間が限られて地上の葉の生長も悪くなり、大きく育たなくなることがあります。
🥕 風通しが悪くなり、病気に遭いやすく害虫に狙われる場合があります。
人参の間引き菜の料理
わが家は、間引きをしたニンジンの葉を、お鍋に入れたりしています。
白菜やキャベツの収穫前の端境期に、間引いたニンジンの葉は重宝しますので、召し上がってみてくださいね。
まとめ
人参(ニンジン)の間引きの方法を、ご紹介いたしました。
間引いたニンジンの葉で、害虫を寄せ付けないスプレーをお作りいただくことも出来ますので、関連記事を参考になさってください。
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