小さな玉ねぎ苗を植え付ける裏ワザについて、ご紹介いたします。
玉ねぎの種をまいて育てたものの、苗が小さすぎたり、種まきの時期が遅れて 大きな球に成長しなかったご経験がある方にオススメしたい栽培で、私は毎年この方法で玉ねぎを育てております。
今回ご案内する「玉ねぎの1穴に2本植える栽培」は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている裏ワザで、植え付けの手間がかかりませんので、参考になさってください。
小さな玉ねぎ苗を植え付ける裏ワザ「育ちが良くなる1穴2本植え」
手間がかからない1穴2本植え
小さい玉ねぎの苗を1穴に2本ずつ植え付けますと、株どうしが助け合って根っこを伸ばす環境をつくります。
農学博士の木嶋利男先生がもう1つ紹介されている「玉ねぎの密植キツキツ植え」より、手間がかからずに植え付けることが出来ます。
2球の育ちが良くなります
1穴に植え付けた2本の玉ねぎは、冬の間に十分な栄養分をたくわえ、春先に鱗茎(りんけい=短い茎の周囲に生じた多数の葉が養分をたくわえて球になること)が大きくなります。
収穫サイズ
収穫できる大きさは、Mサイズの玉が中心になります。
かたちは2つとも丸くなります
2つの株をくっつけて植え付けますので、球が大きくなった時にいびつにならないかしら?と、心配になられるかもしれませんが、大丈夫です。
木嶋先生によりますと、玉ねぎには鱗茎を引っ張る「けん引根」というものがあり、これが鱗茎を外側に引っ張りますので、いびつにならずに2本とも丸く大きく成長します。(作物の力は偉大ですね。)
2022年
2023年
ご覧のように大玉サイズになりませんが、くっつけて植えても、どちらも丸い球になります。
小さな玉ねぎ苗を植え付ける裏ワザ「育ちが良くなる1穴2本植え」の栽培方法
1穴2本植えに適した玉ねぎ苗
茎の直径が4mmほどの小さな苗を利用します。
苗の植えつけ時期
地域により前後しますが、一般地では11月頃に植え付けします。
植えつける際のポイント
1穴に小さな苗を2本、根っこが重なるように植え付けます。
追肥について
苗を植付けたあとは、普通の玉ねぎと同じように育ててゆきます。
追肥は12月中旬~下旬に1回、2月下旬に1回行います。
肥料は、米ぬか またはボカシ肥を施して、ウネの表面の土とかきまぜてなじませます。
※写真はボカシ肥です。
収穫
※ 玉ねぎのサイズは小さめです。
地上部の葉が8割ほど倒れてきましたら、晴れた日に引き抜いて収穫します。
玉ねぎの根っこをカットしてウネにすき込みますと、肥料分として少しずつ分解されますので、次の野菜作りに役立ちます。
ご参考:小さい玉ねぎ苗を密植する「キツキツ植え」
木嶋先生は このほかに、小さい玉ねぎの苗を密植する「キツキツ植え」を紹介されています。
こちらは通常の玉ねぎの株間より、1/3ほど狭めて植え付ける方法ですが、この栽培も玉ねぎの根が競合しって根を深く伸ばし絡み合うため、霜柱が立っても株元が持ち上がらなくなる効果があります。
[詳細]小さい玉ねぎの苗でもたくさん収穫できる裏技|木嶋先生のキツキツ植えで収量アップ!
まとめ
※4月上旬の玉ねぎです
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、小さな玉ねぎ苗を、1穴に2本植え付ける裏ワザをご案内いたしました。
2本の玉ねぎの根が絡み合い、深く伸びてゆきますので育ちがよくなる効果が期待できますので、参考にしていただきましたら幸いです。
私は、玉ねぎの苗を植え付けにちょうど良い大きさに育てるのが苦手で、毎年 こちらの方法と、密植(キツキツ植え)で栽培しております。
玉ねぎの種をまいて育てたものの、苗が小さすぎたり、種まきの時期が遅れて 大きな球に成長しなかったご経験がある方にオススメしたい栽培です。
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