丈夫そうで、きれいなエダマメの苗を間引きして処分するのがもったいないと思われたことはないでしょうか。
今年、わが家は間引きをしたエダマメの苗を、畑のウネに挿し芽をして栽培しております。
実の付きが悪かったり、生育不良になるかもしれませんが、どのような出来になるかをレポートいたします。
間引きしたエダマメの苗を挿し芽栽培|収穫できるか実験中
エダマメの苗は挿し芽にできる!?
そもそも、エダマメの苗を挿し芽にできるかどうかというところなのですが、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「胚軸切断挿し木法」というものを応用しますと、間引きをしたエダマメの苗を育てることが出来るかもしれません。
胚軸切断挿し木法について
※ 画像はキュウリです
胚軸切断挿し木法は、野菜の苗の胚軸(はいじく)をカットし、微生物を定着させ、病気の抵抗力を高めるという栽培法です。
この方法は、ナス科のナスやトマト、ウリ科のキュウリ、スイカ、アブラナ科のキャベツ、ハクサイなど、さまざまな野菜に応用することが出来ます。
マメ科の胚軸切断挿し木法
エダマメ、インゲンなどのマメ科作物の胚軸をカットするタイミングは、本葉が1.5枚の頃に行います。
また、苗を育てる適温は、23~28度です。
間引きしたエダマメの苗を挿し芽栽培|収穫できるか実験中
2022年
2022年4月10日
エダマメの種を、ポットに3粒まきました。
本葉が出てきた頃、苗を2本残し、1本間引きます。
このとき、苗を引き抜いてしまいますと、残したいエダマメの根が動いてしまいますので、株元からカットしました。
間引いた苗です。
今年の4月は天候不良で、苗がかなり徒長しています。
この中から、かたちの良い苗を挿し芽にします。
選抜された間引き苗です。
これを処分してしまうのは、もったいないですね。
厳選した間引き苗を、ポットに挿し込みました。
このとき、予め土を水で湿らせておき、挿し芽をした直後の水やりは行わないようにしました。
2022年4月15日
挿し芽をして5日後です。
ほとんどの苗がしおれてしまい、数本 生き残りました。
2022年4月26日
育ち方にバラつきがありますが、本葉が展開してきましたので、畑に移植することにします。
2022年5月10日
5月になりました。
今年は、4月5月と曇りと雨の日が多く、あまりお日様に当たっていないのが心配ですが、今のところ順調に育っているようです。
2022年5月17日
5月半ばになりました。
雨降りの日が多く、あまり光合成が出来ていないと思うのですが、なんとかガンバッテ生長しています。
防虫ネットは使っておりませんが、不思議なことに、虫食いの被害があまりありません。
2022年6月
2022年6月13日
6月になりました。
間引きしたエダマメに、サヤが付きました。
実が入ってくれると良いのですが。。心配です。
2022年6月25日
間引きの苗を植え付けて、ちょうど2か月になりました。
マメがふっくらしてきましたので、収穫しました。
防虫ネットなどの対策を行いませんでしたので 幾分 虫食いがありましたが、きれいなサヤを収穫することができました。
まとめ
間引きしたエダマメの苗を挿し芽にして栽培するという実験を行った結果、まずまずの豆を収穫することが出来ました。
この栽培は、農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「胚軸切断挿し木法」という栽培をヒントに行いました。
間引いた苗は、畑の空いたスペースに植え付けて育てることも出来ましたので、来年も挑戦してみようと思います。
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[参考文献]