農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「ニラがコンパニオンプランツになる野菜」をご案内いたします。
わが家は 畑の空いたスペースでニラを栽培しておりますが、コンパニオンプランツにしたり、食用にしたりと、有効に利用しております。
今回は、木嶋先生が紹介されている、病気予防と害虫忌避に効果的な野菜と、ニラの栽培ポイントについてご案内いたします。
野菜の病気予防になるニラ
ニラは、根っこに共生するバークホーデリア・グラジオリーという拮抗菌が分泌する抗生物質で、土の中の病原菌を減らすことが出来ますので 野菜が病気にかかりにくくなります。
トマトやナス、ピーマンなどのナス科の野菜を毎年同じ場所で栽培しますと半身萎凋病などにより株が枯れてしまう いわゆる連作障害が起こりますが、ニラと一緒に育てることにより、連作障害の防止が可能になると言われています。
害虫を忌避する効果があるニラ
ニラを切ると液体が出てきますね。
このにおいを害虫ダイコンサルハムシなどは嫌い、寄り付かなく効果があります。
葉が傷みがちなニラは食用に向きませんが、処分せず、野菜の株元に置いておくだけで害虫忌避の効果を発揮しますので おためしになってみてください。
ニラがコンパニオンプランツになる野菜
木嶋先生が紹介されている、ニラをコンパニオンプランツにすると病気予防・害虫忌避に効果のある野菜は次のとおりです。
属性 | 野菜 |
アブラナ科 | キャベツ、コマツナ、ブロッコリー、ハクサイ、チンゲンサイ、ミズナ、カブ、ダイコンなど |
ウリ科 | キュウリ、ゴーヤ、ヘチマ、ペピーノなど |
ナス科 | トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、パプリカなど |
ニラの栽培ポイント
3年をめどに株分けを
多年草のニラは、一度 植え付けますと長い期間収穫することが出来ます。
植え付けから3年をめどに株分けをして若返らせましょう。
収穫し続けるのが新鮮さを保つコツ
おおよそ2~3週間をサイクルで ニラの株元3cmあたりからカットし続けますと、やわらかい葉を収穫することが出来ます。
病気が出てきたらどうするの?
生育の強いニラですが、連作していますと乾腐病や白斑葉枯病(はくはんかれはびょう)などが出てくる場合があります。
もし葉の色が悪くなり病気の兆候が見受けられましたら、株分けをせず新しい苗に植え替えましょう。
木嶋先生によりますと、古い株を処分する際、少し未熟なたい肥と一緒にすき込んで、一か月以上分解させますと 新しい苗を植えたあとに病気が出にくくなります。
ニラに付く害虫
コンパニオンプランツになるニラにもネダニなどの害虫が付く場合があります。
害虫が発生したカブは、土にすき込んで分解させましょう。
すると、エサがなくなったネダニは死滅し、その場所に新しい苗を植えることが出来ます。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、「ニラがコンパニオンプランツになる野菜」をご案内いたしました。
ニラは、コンパニオンプランツや食用にと多いに利用することができますので、畑の空いたスペースなどで栽培してみられてはいかがでしょうか。
[ニラの種]
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[参考文献]