キャベツはモンシロチョウの幼虫であるアオムシや、コナガの幼虫の食害を受けやすい野菜ですね。
防虫ネットを張って害虫から守る対策をとっても、賢いモンシロチョウは細かい網目をぬって卵を産み落とします。
キャベツをコンパニオンプランツで栽培しますと、害虫を寄せ付けない効果がありますが、今回はモンシロチョウが最も苦手なキク科の野菜をご紹介いたします。
この栽培は、農学博士の木嶋利男先生がご紹介されている方法で、苗の植え方のポイントなどについてご紹介いたしますので、ご参考になさってください。
モンシロチョウが最も苦手なキク科野菜「サンチュ」で害虫撃退!
キャベツは、アオムシやコナガの幼虫が大好物としているアブラナ科の野菜です。
アブラナ科の野菜は、キク科の植物でコンパニオンプランツ栽培を行いますと、害虫の被害を抑えることができます。
農学博士の木嶋利男先生は、キク科植物の中でも 特に「サンチュ」はモンシロチョウが最も苦手です。と、おっしゃっています。
夏の暑さに強いサンチュ
サンチュはレタスに比べますと耐暑性が強いので、夏でもあまり失敗することなく栽培することができます。
異なる科の野菜を植えると害虫が寄り付かなくなる理由
キャベツとキク科の野菜を混植すると害虫退治に効果的と言われている理由は、異なる科の野菜は寄り付く害虫が異なるためです。
別種の害虫は、お互いを避け合う性質を持っていますので、野菜全体に害虫が寄り付かなくなり、その結果、野菜の食害を軽減することができます。
キャベツとサンチュのコンパニオンプランツ栽培のポイント
キャベツは、一般的に8月下旬から10月下旬に苗を植え付け、年末から翌年の1月、もしくは4月から5月にかけて収穫します。
サンチュは、9月下旬から10月中旬に苗を植え付けます。
最初が肝心!キャベツの栽培ポイント
木嶋先生は、最初にキャベツの苗を植え付けるときに 株間をどれほどとるかが重要です。と、おっしゃっています。
通常、キャベツは株間を30~40cmほど とりますので、サンチュを植えるスペースを作っておくことがポイントです。
キャベツとサンチュの植え付ける割合
キャベツ3~5株に対して、サンチュを1株植えるのが基本です。
アオムシによるキャベツの食害がひどい畑は、キャベツとサンチュを30~40cmの株間で交互に植え付けますと、コンパニオンプランツ効果が強く出ます。
収穫について
キャベツは球ごと切り取って収穫します。
サンチュは15cmほどに生長した外葉から必要な分をかきとります。キャベツが畑に植えられている間、サンチュも一緒に育てておくのが害虫を寄せ付けないコツです。
まとめ
キャベツと夏の暑さに強いサンチュのコンパニオンプランツ栽培についてご紹介いたしました。
モンシロチョウが最も苦手なキク科野菜のサンチュで、少しでも害虫からキャベツが守られるとうれしいですね。
なお、キャベツのコンパニオンプランツはサンチュのほかにもいろいろありますので、本ページ最後の関連記事をご参考になさってください。
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[参考文献]
木嶋利男著 コンパニオンプランツで野菜づくり (ひと目でわかる図解)(主婦と生活社)