害虫を寄せ付けないピーマンとバジルのコンパニオンプランツ栽培のポイントをご紹介いたします。
家庭菜園で、トマトとバジルを組み合わせて栽培する方法はよく知られていますが、ピーマンとバジルの相性も抜群です。
ピーマンはアブラムシやハダニなどの害虫が付きやすく、葉や茎を吸汁されますと株が弱ってしまいます。
そこでバジルをピーマンのそばに植えることにより、これら害虫を寄せ付けなくします。
今回ご紹介しますピーマンとバジルのコンパニオンプランツ栽培は、農学博士の木嶋利男先生がご紹介されている育て方のポイントについてご案内いたしますので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
害虫を寄せ付けない!ピーマンとバジルのコンパニオンプランツ栽培
アレロパシー効果で害虫を忌避
ピーマンのコンパニオンプランツ「バジル」は、シソ科のハーブです。
シソ科のハーブは「アレロパシー効果」があり、害虫を寄せ付けない効果が高く、ピーマンに付きやすいアブラムシやハダニを防ぐことが出来ます。
ピーマンとバジルのコンパニオンプランツ栽培のポイント
株間はゆったり空けて栽培
一般的にピーマンの苗は株間を50cmほど空けて植え付けますが、バジルを間に入れて育てますので、約90cmの間隔でピーマンの苗を植え付け、その間にバジルの苗を植え付けます。
支柱とヒモでピーマン苗を固定
ピーマンは長さ約90cmの支柱を立てて、生長に応じて麻ヒモなどで固定して育てます。
なおバジルには、支柱を立てなくても大丈夫です。
バジルは葉を摘み取りながら栽培
バジルは草丈が20cmほどになりましたら葉を収穫しはじめましょう。
バジルは生育が旺盛なハーブですので、育ちすぎますとピーマンの生長が阻害されてしまいます。
葉を摘み取ったり、必要に応じて葉の付いた枝をカットします。
木嶋先生オススメのバジル栽培
前述しましたとおり、バジルは露地栽培しますと大きな木のように生長することがあり、野菜の生長のさまたげになってしまう場合があります。
そこで木嶋先生は、素焼きのポットに植えたバジルをピーマンの株のそばに置いておくか、もしくは鉢ごと地面に植える方法をおすすめされています。
植木鉢のバジルは、根の張りに限界がありますので、必要以上に大きく育ちませんし、ピーマンとのコンパニオンプランツ栽培が終わったあとは、ラディッシュなどの、ほかの野菜のコンパニオンプランツとして利用することも出来ます。
なお、植木鉢をウネに置いておくよりも、地面に鉢ごと植えるほうが地中の水分をバジルが吸収して乾燥しませんので、お世話がお手軽になります。
バジルを使ったコンパニオンプランツ栽培
バジルを使ったコンパニオンプランツ栽培は、ピーマンのお仲間「シシトウ、トウガラシ」に応用することが出来ます。
またそのほかに、同じナス科のナス、ラディッシュなどいろいろな組み合わせがありますので、本ページの最後の関連記事、
・病害虫を防ぐ!家庭菜園におすすめのハーブと野菜の組み合わせ・オススメの栽培法
・トマト以外にも使えます!バジルをコンパニオンプランツに使える野菜をご紹介します
を、ご参考になさってください。
まとめ
害虫を寄せ付けないピーマンとバジルのコンパニオンプランツ栽培のポイントをご紹介いたしました。
バジルはトマトを組み合わせて栽培する方法がよく知られていますが、ピーマンとの相性も抜群で、害虫を寄せ付けない効果を発揮します。
農学博士の木嶋利男先生がご紹介されている「素焼きの鉢のバジル」をピーマンのそばに鉢ごと植えておく方法はお手軽にできそうですし、他のコンパニオンプランツ栽培にも利用できますので、野菜づくりがより楽しくなりそうですね。
[参考文献]
木嶋利男著 コンパニオンプランツで野菜づくり (ひと目でわかる図解)(主婦と生活社)
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[バジルの種]
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