ハーブのチャイブで害虫を防ぐ、エダマメのコンパニオンプランツ栽培をご紹介いたします。
エダマメはカメムシ類やコガネムシなどの害虫に被害にあいやすく、その対策にお困りになっている方がたくさんいらっしゃると思います。
今回はネギ属のハーブ、「チャイブ」を使って、エダマメに付く害虫を防ぐ育て方をご案内いたします。
この栽培は、農学博士の木嶋利男先生がご紹介されている方法で、同じウネで害虫を防ぎながらエダマメとチャイブを栽培し、収穫が2倍楽しめる方法ですので、ご参考にしていただきましたら幸いです。
チャイブで害虫を防ぐ!エダマメとハーブのコンパニオンプランツ栽培法
カメムシ・コガネムシはネギが嫌い!
エダマメに付くカメムシ類、コガネムシ類はネギの仲間のチャイブを嫌いますので、エダマメを単独で栽培するより害虫類が寄り付かなくなります。
お互いの生長が促進する効果
木嶋先生によりますと、エダマメとチャイブは お互いの根っこが絡み合うことで根圏微生物相が豊かになり、それぞれの生育が促進するのだそうです。
エダマメとチャイブを同時に植えます
エダマメは一般的に4月ごろから種をまきます。
この時期に合わせてチャイブも一緒に植え付けます。
チャイブの苗は、3月中旬頃にホームセンターや園芸店などに出てきます。
種まき・植え付けのポイント
エダマメの種は約30cm間隔に3~5粒ほど点まきします。
その株間にチャイブの苗をエダマメと交互に等間隔で植え付けます。
エダマメを種まきした後は鳥に食べられやすいので、ネットや不織布を敷いて対策しましょう。
間引きについて
エダマメは本葉が2~3枚になりましたら、元気のよい苗を2本残して、ほかの苗を間引きします。
チャイブは間引きの必要がありません。
エダマメの摘心
一般的な品種のエダマメは、本葉が5枚になりましたら、てっぺんの芽を摘み取り(カット)ますとわき芽が出て、サヤがたくさん付きますので収穫量を増やすことが出来ます。
乾燥したら水をたっぷり
エダマメは乾燥すると実の付きが悪くなりますので、乾燥が続くときは、たっぷり水やりをしましょう。
収穫
エダマメはサヤが膨らんできましたら収穫します。
チャイブは必要な量だけ葉を摘んで収穫します。株元からカットしますと、また伸びてきます。
収穫後の処理について
エダマメ
エダマメの根は、「根粒菌」という空気中の窒素を固定する微生物がいて、土を肥やす役目を果たしてくれます。
エダマメを収穫した後は、茎の株元をカットして根をそのままにしておきますと次第に分解され、土を肥沃にします。
なおエダマメの茎や葉も細かくカットして、根っこと一緒に土にすき込みますと、次の野菜の生長が促進します。
チャイブ
チャイブは2年にわたって栽培することが出来る便利なハーブです。
エダマメの収穫が終わり、チャイブをすぐに食べない場合はほかのコンパニオンプランツに利用することも出来ます。
エダマメとハーブの相性は抜群
今回はエダマメとチャイブの組み合わせをご紹介いたしましたが、ミントをコンパニオンプランツにする方法もあります。
まとめ
チャイブで害虫を防ぐエダマメのコンパニオンプランツ栽培をご紹介いたしました。
カメムシやコガネムシなどの害虫被害にあいやすいエダマメは、ハーブ(ネギ属)のチャイブとの混植によって被害が少なくなります。
家庭菜園は限られた空間で野菜をつくりますので、栽培する作物が限定されがちですが、農学博士の木嶋利男先生がご紹介されているコンパニオンプランツ栽培は、同じウネでもう1品収穫することが出来る楽しみを味わえますので、野菜作りがより楽しくなりますね。
-参考文献-
木嶋利男著 コンパニオンプランツで野菜づくり (ひと目でわかる図解)(主婦と生活社)
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