農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、小さいジャガイモでも栽培できる「ジャガイモの丸ごと植え」について、ご案内いたします。
この栽培は、小さいイモならではのメリットを活かした方法ですので、参考になさってください。
小さいジャガイモでも栽培できる!切らずに植える「ジャガイモの丸ごと植え」
種芋に適したジャガイモの重さ
農学博士の木嶋利男先生によりますと、ジャガイモの種芋は、1個あたり50~60gほどの重さのものが栽培に適しています。
木嶋先生は、1個あたり100g以上もある種芋の場合は、半分にカットして植え付ける方法も紹介されていますが、小さい種芋の場合は、丸ごと植え付けることをおすすめされています。
ジャガイモを丸ごと植えるのに適した条件
🥔 1個あたり50~60グラムの小さなイモ
🥔 秋植えする場合(一般地で9月上旬植え、11月~12月に収穫)
ジャガイモを丸ごと植えるメリット
メリット1「芽かきを省略することが出来ます」
ジャガイモの丸ごと植えは、種芋をカットして植え付ける場合と比べますと、子孫を残すリスクが少なくなりますので、すべての芽は萌芽せず、必要な芽だけが伸びてきます。
そのため、芽の数が少なくなりますので、芽かきをする必要がほとんどなくなります。
メリット2「病害虫のリスクが少なくなります」
ジャガイモの種芋をカットして植え付けますと、切り口から病気が発生する場合があります。
その点、丸ごと植えはそのリスクが少なくなりますので、軟腐病や乾腐病など、病害虫に侵されるリスクが少なくなります。
小さいジャガイモでも栽培できる!切らずに植える「ジャガイモの丸ごと植え」の方法
ジャガイモの種芋について
ジャガイモの種芋は、50~60グラムの小ぶりのものを準備します。
下準備
ジャガイモのヘソの部分を切り落とし、浴光催芽させます。
浴光催芽とは、日光に当ててジャガイモの芽を出すことです。
種芋の植え付け
畑の畝に、深さ10cmの植え溝をつくり、30cm間隔で種芋を植え付けます。
萌芽しましたら、普通の栽培と同じように、2回に分けて土寄せを行います。
春ジャガイモの丸ごと植え
春に、小さいジャガイモを丸ごと植える場合、種芋の準備と芽かき以外の管理は、普通栽培と同じです。
秋ジャガイモの丸ごと植え
秋に植える場合は、気温の高い時期に植えつけます。
木嶋先生によりますと、気温が高い畑は、微生物の活動が活発で、土の中の有機物は 養分となる無機物に分解されています。
そのため、畑をよく耕すだけでたい肥や肥料を施す必要はありません。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、小さいジャガイモでも栽培できる「ジャガイモの丸ごと植え」について、ご案内いたしました。
食べるのには小さすぎるジャガイモも、種芋として利用することができますので、おためしになってみてください。
[参考文献]
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