農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ジャガイモの後作におすすめの野菜をご案内いたします。
今回ご紹介する後作の野菜は、同じ畝で栽培しますので、1つの畝から多品目収穫することができます。
大変 効率的な栽培法ですので、参考になさってください。
効率的!ジャガイモの後作におすすめの野菜3種|同じ畝で育てるリレー栽培
ジャガイモの後作におすすめの野菜
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ジャガイモの後作におすすめの野菜は次の3種です。
トウモロコシ
エダマメ
インゲン
・トウモロコシ(スイートコーン)
・エダマメ
・インゲン(つるあり・つるなし)
ジャガイモの後作にマメ科がおすすめの理由
エダマメやインゲンは、収穫まで肥料分がなくても(少なくても)育つ野菜です。
そのためジャガイモを収穫したあとの土づくりの時間を省略することができますので、無駄なく効率的に栽培を始めることが出来ます。
マメ科とトウモロコシを組み合わせるコンパニオンプランツ栽培
木嶋先生は、ジャガイモの後作におすすめの野菜(トウモロコシ、エダマメ、インゲン)を組み合わせて育てる方法(コンパニオンプランツ栽培)を、紹介されています。
コンパニオンプランツ栽培は、空間を利用しながら効率的に育てられるメリットがあります。
トウモロコシとインゲンのコンパニオンプランツ栽培
メリット1「空間を有効利用」
草丈が高くなるトウモロコシが支柱代わりとなり、インゲンのツルが絡みついて伸びてゆきます。
なお、インゲンはつるなしも栽培することができます。
メリット2「生長促進の効果」
つるありインゲンはマメ科の野菜で、根に根粒菌が共生して空気中の窒素を固定し肥料分に変えます。
そのため土が肥沃になり、トウモロコシの生長が促進します。
メリット3「混植で害虫忌避効果」
トウモロコシはアワノメイガ、インゲンにはフキノメイガと近縁の害虫が寄ってきます。
これらの害虫同士は、互いを避け合う性質があると言われています。
つまり、どちらの野菜にも害虫が寄り付かなくなるため、野菜全体が虫の被害を抑えられる効果が期待できます。
トウモロコシとエダマメのコンパニオンプランツ栽培
メリット1「追肥が要らないお手軽栽培」
トウモロコシとエダマメの混植は、エダマメの根に菌根菌が共生しやすく土を肥沃にする効果がありますので トウモロコシの生長が促進します。
そのためトウモロコシへの追肥が要らなくなり、お手軽に栽培することができます。
メリット2「混植で害虫忌避効果」
トウモロコシはアワノメイガ、エダマメにはシロイチモジアダラメイガ寄ってきますが、害虫同士は互いを嫌う性質があるため、それぞれ寄り付かなくなると言われています。
またトウモロコシとエダマメのコンパニオンプランツ栽培は、互いの害虫に対する天敵がやってきて野菜を”すみか”にしますので、害虫被害を抑えられる効果が期待できます。
ジャガイモの後作野菜の栽培ポイント(6月中旬~9月中旬)
参照:家の光協会出版 木嶋利男著「コンパニオンプランツの野菜づくり」113頁
ウネ幅 70cmの例
1つのウネに3つの野菜のタネをまきます。
ウネ立ての際、必要であればたい肥を施しますが、エダマメを栽培するゾーンは元肥も追肥をほどこさずに育ててゆきます。
トウモロコシ
条間40cm 株間30cm
1か所にタネを3粒まきます。葉っぱ2~3枚で間引いて1本にします。
つるありインゲン
トウモロコシの株間(30cm)の真ん中にタネをまきます。
エダマメ
元肥、追肥をしない場所にタネまきします。1か所に3粒ほどまき、本葉1.5枚で間引いて2本にします。
まとめ
農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ジャガイモの後作におすすめの野菜を3種ご案内いたしました。
1つの畝でトウモロコシ、エダマメ、つるありインゲンを栽培しながら多品目収穫できる大変効率的な育て方ですので、参考になさってください。
「農学博士 木嶋利男先生の本」
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